『鍵』川柳

林檎キーホルダーをいただいた。キラキラコーデで可愛い。
K子ちゃん、ありがとうございます!!

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キーホルダーといえば、鍵。
課題『鍵』の川柳を集めてみた。

【鍵】
鍵っ子のカギは大事なペンダント(田中 一守)
防犯の集い錠前買わされる(赤尾 狂一)
合鍵が五分で出来る恐ろしさ(三宅がんじ)
鍵穴も凍てつきひとり来た任地(兵頭まもる)
鍵かけて出ても女は気にかかり(長谷川芙美子)
渡された鍵のささやき握りしめ(大倉 修子)
鍵かけてくつろぐ顔を別に持つ(武藤 端こ)
鍵のある引き出し子との距離を知る(岡田 悦喜)
子の部屋の鍵が孤独にしてしまう(上田 斗六)
合鍵を渡すひとつの運だめし(小宮美奈子)
ラーメンの湯気食卓に鍵を置き(木村 驢人)
セールスへとなりは鍵をかける音(竹田 桃生)
家中が働く鍵をみんなもち(佐々 千枝)
チウリツプ鍵を預る人に咲く(麻生 路郎)
鍵っ子だったからか虫けらに魅力(麻生 路郎)
婚礼の買物母と鍵をかけ(岸本 水府)
判も鍵も母の預かる古箪笥(岸本 水府)
任された鍵が次第に重くなり(杉山 一竿)
鍵かけて薄い情けの世を生きる(清水 幸)
ロボットに合理化の鍵握られる(斉藤 流悠)
鍵の束性悪説を持ち歩く(山本 昭彦)
どなたにも貴方だけよと渡す鍵(堀口 辰子)
合鍵が合うと信じていた二人(篠原 収)
すぐ出来るスペアキーが怖くなる(奥田かよ子)
鍵かけて人間檻に住みたがる(甲斐 博美)
裏切らぬものに冷たき鍵の束(野口 初枝)
鍵穴のむこうで海が荒れている(佐藤 美文)
人間が恐くて閉る鍵の音(妻神柳之介)
暮れなずむまちでくらしの鍵拾う(佐々木イネ)
おいそれとなくしてならぬ鍵の束(赤松ますみ)
定年後わが家の鍵を首に下げ(岡崎 守)
真夜中の鍵穴を出る影ひとつ(加藤かずこ)
合鍵を渡しいっ気にさようなら(岡崎たけ子)
門灯を消され鍵穴見あたらず(遠藤 伸子)
女房も知らぬロマンの鍵一つ(山本 雪子)
風化しそうで慕情に鍵をかけておく(角本 華峰)
地球灼熱冷やせる鍵をヒト失くし(関屋 健三)
分岐点に鍵が一杯落ちている(竹明なおみ)
鍵のない空から四月の雪が舞う(高橋八重子)
長老に丸く治まる鍵を借り(伊藤 秀)
大空は鍵の要らない五月晴れ(及川洋一郎)
絶ち難い未練へ鍵をつけ替える(高塚 英雄)
解決の鍵が鍵屋で作れない(京増 京介)
信じてるオートロックに閉め出され(須田 邑)
真実は鍵穴だけが知っている(加藤 星花)
鍵かけてどっぷり浸るメロドラマ(日田とし江)
謎を解く鍵の穴から見る星座(浦井 隆)
合カギが風の噂を聞きたがる(船橋 豊)
鍵一つ夜を平和にしてくれる(片島 康子)
蔵の鍵渡して自由人になる(田村 夢女)
海峡に合鍵ひとつ捨てに来た(加藤 鰹)
合鍵の誘いに弱いチューリップ(小島 仁)
ニューリーダー女性に鍵を握られる(飯塚 栄子)
ふるさとは都会ひとりの鍵の束(田頭 良子)
鍵かけず母は昭和の中に寝る(吉村久仁雄)
円満の鍵とピエロで踊る僕(川上 咲良)
まごころという合鍵を持つ教師(河内 郷輔)
二重鍵しても一人居の不安(坂下 久子)
年金の未来を覗く鍵の穴(白水 盛雄)
祭り上げ金庫の鍵は渡さない(中原たかお)
良心が最後の鍵を渡さない(吉田 悦子)
札束で開く鍵穴だってある(西潟賢一郎)
鍵っ子の無口となって月が欠け(竹ヶ原明徳)
鍵要らず会えば表敬おらが村(大洞イチロー)
友は宝心を開く鍵だから(北澤 草風)
お喋りを我慢できない春の鍵(菊地 克二)
合い鍵を返して終る夏の恋(江崎 紫峰)
鍵をする習慣もなく過疎に住み(市川ミツ代)
友救う鍵伝言が間に合わず(櫟 敬介)
鍵付けた日から団欒欠けてゆく(佐々木貞子)
通訳が来るまで鍵を持たされる(佐竹 観光)
お隣が交番我が家鍵が無い(佐竹 観光)
来た道を過去にさせない鍵の穴(飯田サイコ)
これからは日記帳にも鍵を掛け(上村 博一)
合鍵を渡し生き方変えてみる(島津 富弥)
解く鍵はやる気にあった先送り(竹中 正幸)
秘め事は秘め事として掛ける鍵(竹下 健作)
待ってるよ母の港は鍵かけず(藤原 華琴)
窓全部開けて鍵っ子母を待ち(渡辺よし美)
鍵穴が男女の仲を知っている(武田 香風)
どの鍵も合わなくなった父の部屋(隅田 外男)
豊かさに心の鍵を締め忘れ(長谷きみ子)
鍵ぜんぶ外せる友が宝もの(浜本 耀子)
合カギを渡され友から彼になり(林 範保)
こころには鍵をかけずに生きている(吉田 浩人)
木枯らしへ心の鍵は外せない(桜井 千秀)
電子錠合鍵なんて作れない(岩崎 公誠)
誤解とく笑顔の鍵も忘れずに(水谷 正子)
鍵ひとつ共に歩いて来たあうん(道 あかね)
少しずつ鍵を減らして生き残る(今井 寛)
鍵預け満ち足りている美人の湯(石倉 寛子)
心の鍵ずっと緩んでずっと春(白井ミツ子)
部屋の鍵締めて巣立ちがもう近い(渡辺 礼二)
鍵やたら増やし性善説信じ(伊藤 岳央)
独り暮らしの鍵を作って妻は逝く(宮川 佳月)
鍵のある里に住んでる母が翔ぶ(矢村なお美)
パトカーに乗ると開かぬドアの鍵(服部 談亭)
鍵穴に合わない鍵を持たされる(渡嘉敷唯正)
鍵っ子の道草秘密基地を持ち(堀部ゆき子)
鍵穴の向こうの冬と攻めぎ合う(府栄野香京)
神様に鍵を預けて黄昏れる(山田 福世)
何もかもカード鍵まで締めてくれ(中村 天馬)
鍵のない部屋が素直な子を育て(佐藤かつろう)
娘の心開ける合鍵母が持つ(坂口 光代)
合鍵が曲がり通じぬ夫婦仲(塚原 孝雄)
本当の鍵を握っている寡黙(宮口 克子)
カギ穴へ追い詰められている子供(阿部闘句郎)
親と子に鍵の要らないドアがある(浜田 京子)
鍵かけた家振り返る田植え時(前田 義風)
向い風小さな鍵をたしかめる(高田 羅奈)
ひたひたと揉み手で迫る鍵の穴(牧内ヨシ江)
月桂樹鍵のこわれた部屋にいる(松宮きらり)
鍵穴を洩れてけものになる話(石橋 芳山)
鍵穴の中で少女は羽化をする(小林 亜双)
平成の向こう三軒カギを掛け(太田健次郎)
鍵かけて近い他人も遠くする(大野 直之)
開封の結果が鍵を握ってる(川村 俊雄)
合鍵を渡した留守が気にかかる(木村 木念)
おしゃべりな合鍵ばかり渡される(須藤しんのすけ)
秘密法鍵箱でかくなるばかり(佐藤 明子)
鍵穴の向こうで唸るシュレッダー(山口まもる)
かぎ穴をすまして通る初春の風(坪内 照光)
鍵かけて居留守と決めた仕上げの日(伊東のり子)
また帰るつもりで鍵をかけている(岡本 恵)
合鍵が無くて入れぬ子の宇宙(野口きぬえ)
セキュリティ空にはカギも掛けられず(森木喜代重)
鍵穴に甘さが匂う新世帯(飯塚 栄子)
合鍵をあなたに返す冬の道(島田とみ子)
鍵のある個室私の小宇宙(松村 育子)
鍵忘れ鍵穴覗き怪しまれ(矢ケ崎神治)
お隣も鍵の在りかを知っている(大橋 芳明)
鍵穴の向こうに青い鳥は住み(黒田 正吉)
門限の鍵許す気で開けておく(畑 多聞子)
ケータイの明かりで探す家の鍵(薬師神とし子)
鍵っ子を待つ一匹の縫いぐるみ(内田 甲柳)
鍵っ子がただいまという独り言(加藤 富清)
鍵を掛け忘れて駆ける金庫番(関本 毅)
カギッ子が手慣れて作るカップ麺(竹内 祝子)
ロボットにヒト科の鍵を握られる(杉橋 利一)
かぎ穴の音まで変わる恋かしら(丸岡 泉里)
鍵穴を覗くと冬の日本海(斉藤 フミ)
鍵なしのこの地が好きよ目刺し焼く(佐藤さき子)
留守宅に鍵などいらぬ過疎の村(菅沼 匠)
鍵穴の向うにもあるふしあわせ(野島 正夫)
鍵穴に光が漏れている安堵(北原 伸章)
世も末か賽銭箱にデカイ鍵(土藏 芳竹)
内ポケに鍵掛けてある花名刺(池 樹代子)
鍵穴の中が美人と限らない(林 柳泉)
赤ちゃんが握る平和の鍵一つ(井川 利男)
鍵穴の向こうビックリ箱がある(加藤 武)
鍵穴の向こうにニート族が住む(松田 順久)
合鍵を返しロボット出て行った(森田 律子)
鍵穴に別れの匂い置いてくる(川上 智三)
国境封鎖子供部屋にも鍵が付く(古久保和子)
居る筈と鍵穴覗く集金日(国領真砂子)
鍵穴の向こうに巣喰う宇宙人(村上 直樹)
旅行中鍵にまじないかけてある(中井 大八)
わが家だけ鍵穴の合う大都会(南谷 到)
鍵穴の向こうにぼくの小宇宙(灰原 泰子)
合鍵を二人が持って昼は留守(大藪 布袋)
鍵穴にぴったり合った嫁が来た(笠井奈那美)
鍵穴から私の秘密漏れている(佐藤健次郎)
鍵穴の向こう興味の小宇宙(山本 芳枝)
鍵穴を覗くなんにも見ていない(岡部佳代子)
鍵穴の中の都会はパラダイス(尾崎 久江)
人形の嗚咽が漏れる鍵の穴(田村 道明)
コンビニの灯に鍵っ子が寄ってくる(土橋 旗一)
鍵穴に留守を頼んで疑わず(清水佐代子)
鍵穴の向うに見える新世界(高橋智栄子)
鍵穴の奥からドラマ洩れてくる(柿添 花子)
鍵穴よ逃げるなわては酔ってへん(古野つとむ)
他人から期待の鍵を渡される(勝盛 青章)
鍵っ子が一人占めする子守歌(法本 安子)
合鍵を渡し女の城落ちる(宮本 凡器)
鍵の音女の胸にとどくおと(森中恵美子)
夫婦にはなれない旅で鍵を買う(森中恵美子)
鍵穴の大きさほどに生きている(森中恵美子)
味方にも渡せぬ鍵がひとつある(森中恵美子)
鍵穴にいっぱい詰まるものがたり(森中恵美子)
春秋の門の淋しい鍵をもつ(森中恵美子)
鍵穴をのぞくと見える点と線(湯本としお)
合鍵はうどんを食べてから探す(小川 斐山)
カリスマの戯画を鍵穴から覗く(岡部 美雄)
人生の迷路で鍵を見失う(梶野 正二)
極楽へ行ける鍵など探そうか(内久保勝子)
鍵っ子がひとり残ったすべり台(井上 土柿)
合鍵を渡し未練のない別れ(伊原 輝美)
発車ベル心に鍵をかけたまま(佐々木京子)
有頂天心へ鍵がかからない(矢坂 雅一)
鍵っ子に育つさだめの貸しおむつ(谷岡不可止)
合鍵が三つ我が家は共稼ぎ(久次米一水)
鍵かけた日記は嘘が書いてある(大野 連山)
ありのまま書けば日記に鍵がいり(田中 香児)
一人住みひとりの鍵をあたためる(杉 久美枝)
ふたりとも鍵っ子大人の話する(松宮 功天)
鍵っ子の夕焼け空へ父母を描く(木下 木泉)
鍵っ子に同じみやげの父と母(馬場 天目)
鍵っ子の寝顔に詫びる共稼ぎ(工藤よしを)
鍵っ子にして片親は働き手(羽柴三洞子)
鍵っ子にママの病気がうれしい日(藤本 厳)
鍵っ子の目には家路を急ぐ雲(村野 英雄)
空き罐を蹴る鍵っ子にある乾き(宮口 捨三)
鍵握る男不気味な黙秘権(大西誠以知)
マンション暮らし淋しからずや鍵いくつ(佐伯みどり)
鍵のない部屋でだまされまいとする(こだま美枝子)
スペアキー城持つまでの共稼ぎ(朝日)
破れ障子しんがり棒がよく支え(敞子)
ふるさとの母を心の鍵とする(野出)
軒借りて母屋の鍵も手に入れる(汚痴庵)
鍵かけた部屋で非行の芽が育つ(寿子)
鍵要らぬ暮らしに慣れている軍手(千代子)
古い鍵ばかりでいまが開けられぬ(和尾)
鍵掛けてあるのに話漏れている(五月)
オルゴールたった一度の春の宴(三千子)
再生の鍵は私の手の中に(弘美)
鍵穴を通ると変わる主義主張(さくら)
鍵穴の向こうはきっと花盛り(きく子)
恋ひとつ終わって鍵を取り替える(幸子)
合鍵の視野にきびしい母の顔(積子)
鍵握る人が多弁になっていく(金子)
鍵嫌い野生育ちのまま老いる(れい)
合鍵を渡して迷う彼の笑み(すみ子)
鍵穴で友の本音をそっと見る(れい)


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Commented by kojiro-nomama at 2015-08-18 12:37
鍵かけて人間檻に住みたがる(甲斐 博美)
いい句ですね~
なつかしいですね~
Commented by ringo-utahime at 2015-08-18 14:57
さくら草さん、ありがとうございます。
甲斐博美さんの句、一読明解で佳句ですね。
川柳本の中に、亡くなられた先輩方の句を見つけると嬉しくなります。

(^-^)/
Commented by チェリー at 2015-08-19 09:00 x
おはようごさいま~す。
博美さんは、大会の時しか会うことがなかったけど懐かしいですね。
大会の帰りに宮崎駅東の居酒屋に寄った時、隣に座ると、

あんたが「えりさん」かァ?

と言われて、とても親しみを感じました。
まだまだ話をしたかったですね。
Commented by ringo-utahime at 2015-08-25 01:56
チェリーさんへ

昨日はお疲れ様でした。ありがとうございました。

コメントに気づかずじまいで、大変失礼いたしました。ごめんなさい。

甲斐博美さんが亡くなって、もう5年です。早いものですね。
博美さんの川柳を見つけると嬉しくなりますし、いつも「まゆみ、頑張れよ」と言われているような気がしてなりません。

p(^^)q
by ringo-utahime | 2015-08-17 23:59 | 川柳(課題別) | Comments(4)