『結婚』川柳
2015年 09月 30日
ワンマンで暴力的な父親とネガティブで他力本願の母親の家庭に育ったことで、およそ結婚願望の無かったらしい彼が、ようやく人生の良きパートナーを得たことは喜ばしい。
おめでとうございます!!
29日(火)、福山雅治さんの所属するアミューズの株価が急落。女性に人気の福山さんの結婚で、ファンクラブ収入など売り上げに影響が出るとの懸念が浮上したようだ。
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課題『結婚』の川柳を集めてみた。
【結婚】
まぼろしを見よう結婚式挙げる(天根 夢草)
最大のスリル結婚すると言う(辻本 俊夫)
花の頃結婚しますレシピ買う(長尾 美和)
結婚式延延続き二度といや(佐藤 和助)
結婚の約束したと幼稚園(仲谷 時子)
結婚を焦りジョーカーまた掴む(藤田 千休)
結婚通知甘い匂いも添えてくる(いとうまさき)
バラのプライドついに結婚出来ぬまま(森下 順子)
結婚の記念日冬のバラを抱く(松岡登代子)
二本目の結婚線に紡ぐ夢(東条サチコ)
結婚の記念日忘れ株下げる(徳島 一郎)
結婚は年月得る程愛深し(今津三代子)
ボランティア君と結婚したことだ(後藤 有子)
結婚という究極の禁固刑(笹倉 良一)
結婚はゴールでなくて通過点(中林佐和子)
結婚に反対されてからドラマ(安田和楽志)
結婚はします子供はいりません(村山 俊子)
結婚をことわる人といるグリル(森中恵美子)
結婚を急ぐと横になる男(森中恵美子)
結婚を一度もしない判を持つ(森中恵美子)
不思議だという結婚をせぬ理由(森中恵美子)
学生結婚なんとか要領よくやるさ(浜ともゆき)
結婚のおゆるしが出たレントゲン(吉川 勇鯉)
結婚がすべてでないと淋しそう(船尾まつえ)
結婚にふみきる父に似た人で(吉田 純造)
結婚式なんだかんだと派手になり(上 野ただし)
会費取って職場結婚式あげる(谷口 喜伴)
結婚式の写真がないがいい夫婦(長宗 白鬼)
何もかも借りて結婚式終わる(奥山 千京)
残り火の温み結婚五十年(江口 東白)
母の瞳はもう結婚へ飛躍する(野里 猪突)
父と母結婚写真持っていず(芝原 路春)
ちょうちんの明かりで嫁に来た話(中西三智子)
好いて添う鬼千匹を恐れない(上段 杉子)
父からも涙をもらい嫁にゆく(細川 聖夜)
業を詰め長持ち唄が揺れていく(中嶋恵美子)
目録に車と書いて嫁にやり(坂谷 一枝)
いい加減に嫁けとは父の負け惜しみ(小寺燕子花)
おなたの句見てますお嫁にゆきました(板垣 草丘)
山越えて方言さげてお輿入れ(平尾 卓三)
社内みなふられたように嫁にゆき(越中 今雨)
過去を知る人と目が合う角かくし(青砥 可明)
末っ子が嫁ぎ持ち駒空になる(松下 孝夫)
縁あって妹と呼ぶ人が出来(小林 梅野)
嫁がせる娘とひと夏の短さよ(坂下 久子)
この人と出会う今日まで回り道(竹村 温夫)
松葉杖支えてくれた人と添い(和田 宏)
コーヒーで結ばれ酒で固められ(杉山海苔風)
プロポーズなかった手鍋さげてきた(高木すみゑ)
出来ちゃった結婚だろうあの若さ(平野さちを)
ふとったですまなくなった籍入れて(塚岡 嘉実)
縁結び神は近くに住んでいた(大西佳多司)
少子化の責めを晩婚負わされる(瀬戸 波紋)
仮免許ほどで嫁いだ台所(田制 圀彦)
娘が嫁ぎ家の空気が動かない(猪俣 呑童)
ジミ婚へせめてホラでも吹いておく(久米 穂酒)
まっさらの海図ふたりの夢航路(早野 賢)
その内にきっと良い人見付けます(正月谷閑静)
この土地に嫁ぎ訛りも上手くなり(柏倉 敬子)
海光るぼくと結婚しませんか(江畑 哲男)
結婚とは何ぞや母の背に問い(熊谷千鶴子)
祝い酒そうか結婚記念日か(田中 明二)
ああ結婚中味が透けて見えて来る(稲戸 楽子)
嫁がせた後の寂しいコップ酒(岳明)
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なるほど、人それぞれの結婚観が出てしまうでしょうね。
川柳って、自分自身をさらけ出す文学だから、その勇気がないと佳句は詠めないんですよね。
時事吟にばかり走る人には、もっともっと裸になって、生きざまや思考を吐露する勇気を持って欲しいです。
(^_^;)