りんご詩姫のブログ(新)

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2013年4月開設『りんご詩姫のブログ(新)』‥‥文芸川柳、フラメンコ、ボイストレーニング、パン教室、グルメ等々、趣味に生きる元気印「りんご詩姫」の〈気まぐれブログ〉。小さなスナックのママです。よろしく♡♡

『盆』川柳

「盆」は、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事。

仏教用語の「盂蘭盆会」の省略形として「盆」と呼ばれる。

本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したという説もある。
盆時期の地蔵菩薩の法会は「地蔵盆」と呼ばれ、(天道)大日如来の盆は「大日盆」といわれる。

13日の夕刻の野火を「迎え火」と呼ぶ。以後、精霊棚の故人へ色々なお供え物をする。

16日の野火を「送り火」と呼ぶ。京都の五山送り火が有名。15日に送り火を行うところも多い。
川へ送る風習もあり、灯籠流しが行われる。

故人を送る期間は、16日から24日まであり、お迎えと同様に墓参などをして勤める。

仏教では普通「盆」は、1日から24日を指す。地獄の王は「閻魔王」だが、その王の対になるのが「地蔵菩薩」であり、24日の地蔵菩薩の縁日までが盆。ちなみに、大日如来の大日盆は、その縁日に則って28日。

15日の盆の翌日、16日の晩に、寺社の境内に老若男女が集まって踊るのを「盆踊り」という。これは地獄での受苦を免れた亡者たちが喜んで踊る状態を模したといわれ、夏祭りのクライマックス。

亡くなった人の49日法要が終わってから、次に迎える最初の盆を「初盆」「新盆」と呼び、特に厚く供養する風習がある。

盆の風習は宗派によって異なる。浄土真宗では戒めがないので、盆棚をはじめとする盆飾りを用意する必要がない。盆菓子を仏壇や墓などに供え、僧侶に読経をしてもらう。

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ゼリーの可愛い《盆菓子》をいただいた。


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課題『盆』の川柳を集めてみた。

【盆】
出稼ぎの顔が揃うて盆踊り(大塚美枝子)
地下鉄は空き東京は盆に入る(蔵多 李溪)
この山の向こうは盆も月おくれ(川口 桂)
盆灯籠くるくる過去は戻らない(大村美千子)
流灯や遠い記憶を連れてくる(片岡 湖風)
灯籠を流す無縁の灯もともに(上山加味夫)
合わぬ手もありて愉しや盆踊り(西川しゅんじ)
子の踊り輪を抜け浴衣見せにくる(宇井 葉月)
初盆の香華の中野走馬灯(山口 好子)
盆行事亡母に聞きたいことばかり(松田 嘉代)
来年も来てねと母の灯を流す(鵜飼 曳馬)
野仏に年に一度の花供養(首藤 弘明)
彼岸此岸悟りに遠く盂蘭盆会(北山ふじゑ)
風の盆必ず帰る仏たち(井村 芳江)
美女咽び泣いて胡弓の風の盆(梶本 哲平)
流灯のいたわり合うて遠ざかる(腰山 高子)
見上げて御覧お盆で二十七回忌(藤村タダシ)
地蔵盆菩薩に見える子の笑顔(下林 正夫)
束の間の逢瀬でしたね大文字(津田 照子)
荒家に都会が戻る盆と暮(阿部 義雄)
今肩に何か止まった盂蘭盆会(大村美千子)
送り盆ほおずきの朱はなお赤く(神山 元子)
お盆にはなすびの牛の子が帰る(田中 啓酔)
おわら節に明日を忘れる風の盆(布川ゆたか)
風の盆胡弓の音色客酔わす(高橋 茂弘)
風の盆母も男も遠くなる(森中惠美子)
仮装にも世相を映す盆踊り(高橋 武夫)
切れそうな絆をつなぐ盆踊り(熊谷美智子)
恋だって拾ったおはら風の盆(松本 清展)
公園に舞台が出来て地蔵盆(椙元 世津)
高原の空気も踊る盆踊り(山崎 浩一)
幸せに死ぬ子はいない地蔵盆(益子 雀)
地蔵盆恋の手習するもよし(麻生 路郎)
住職が盆には帰る山の寺(新海 照弘)
住み着いて故郷作る盆踊り(掛江 一弘)
高台の仮設で小さな盆踊り(飛松 典男)
父の癖笑い合ってる迎え盆(篠田 東星)
追憶の男は帰って来ない風の盆(末村 道子)
月今宵老のままごと盆に盛る(村田 周魚)
転勤で地域に溶けた盆踊り(大場 孔晶)
都塵から逃れて戻る風の盆(古川 昌子)
どの顔もおだやかに寄る里の盆(伊勢島博子)
楢山に住んで一人の盆踊り(石原 静江)
初盆に化けてでろよとそっと言い(野井かづ美)
初盆の御詠歌青い田をわたり(大崎 草平)
ハワイ州盆正月の奥座敷(酒井 与作)
ふり向けば夏が手を振る風の盆(沖石 怜)
故郷の屋根がちらつく盆と暮(東山 政子)
閉山の仲間と集う風の盆(関 藤次郎)
盆踊りあの人を追って目がおよぐ(香山 泰巳)
盆踊り終って過疎の灯も消える(藤中 公人)
盆おどり余韻で流すしまい風呂(櫻崎 篤子)
盆踊り私も土地の人になる(浅葉 進)
盆暮と母の座守る帰省の子(山之内八重美)
盆にきた僧も高校野球好き(上野山東照)
盆の内しっぽりと子を叱るなり(前田 雀郎)
満杯は盆と暮だけ冷蔵庫(津山 博)
輪の中で古里しのぶ盆太鼓(佐藤 久吾)
豆も菖蒲も迎え火も母律儀(岸本 水府)
迎え火に照らす先祖のお足元(鈴木 日光)
迎え火にまぶたの母を待ちつづけ(宮崎 静子)
迎え火の亡母へ扉を開けておく(関谷 省三)
迎え火もひとりの自由にはならぬ(森中惠美子)
いのち曼陀羅おんなの送り火が揺れる(山内 郁代)
送り火にドームゆらめく原爆忌(田原 久子)
送り火のあとをひとりの影といる(森中惠美子)
送り火の中に慕情を偲ばせる(植木 紀子)
つまむかえ鐘楼棚に夢灯(鈴木 一弘)
灯籠を流すと息のつまる川(山形 和子)
火袋の繕いもせず万灯籠(歌藤 一麦)
いい時に来た大文字が燃える(上妻 炎志)
麓から視野の限りの大文字(富田 房成)
古き良きこころを点す大文字(加賀爪綾子)
新盆の寡婦の美しさにめまい(さわだまゆみ)
提灯に止まった蝶と長話(好子)
困っても呼ぶな盆しか還られぬ(廣司)
馬で来て牛で帰ると父母の霊(さと子)


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Commented by 陽花 at 2016-08-14 12:48 x
お盆ですね。ご家族の皆さん、帰ってこられたようですね。
うちの姉と弟も昨日帰ってきて、母のお膳を肴に一杯飲んでいると思われます。私は実家に泊まって母とふたり、姉の好きだった編みものしながら弟もよく見ていたオリンピック観戦でした。まゆみさんもゆっくりご家族とお過ごしくださいね。
Commented by h82261765 at 2016-08-14 13:55
掲載ありがとうございます。
全国大会時の佳作作品ですね。
もちろん風の盆などテレビの中でしか見たことありませんがね。
Commented by ringo-utahime at 2016-08-15 19:07
陽花さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

今年の現代川柳大会では、お会いできないようなので、とても残念です。
来年また宜しくお願いいたしますね。

ご自愛くださいませ。

m(__)m
Commented by ringo-utahime at 2016-08-15 19:09
清展さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。


清展さんの句を見つけて嬉しくなりました。
暑さに負けず、佳句をたくさん詠んでくださいね。

o(^o^)o
by ringo-utahime | 2016-08-13 09:51 | 川柳(課題別) | Comments(4)

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