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りんご詩姫のブログ(新)

『鳥(酉)』川柳

寒中お見舞い申し上げます

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静かに新年を迎えました。

服喪中につき、年頭のご挨拶を遠慮させていただきます。

2017年もどうぞ宜しくお願いいたします。



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酉年なので、課題『鳥(酉)』の川柳を集めてみました。

鶏、烏、鳩、雁、雀、白鳥、ペンギンetc.……所有する川柳本から拾っただけでも、あまりにたくさんあり過ぎました。


【鳥(酉)】
鳩歩く三歩にみっつうなずいて(猪原 石荘)
住みついて鳩も駅舎の顔になる(橋本 隆司)
うぐいすが来そうな気配梅匂う(大神 由起子)
うぐいすが電子ブックで鳴いて春(中出 弘輝)
ヒチコックの鳥を連想さすカラス(大川 巴羊)
この頃の鴉は街に出て嗤う(陶山 幹生)
電柱のテッペン烏考える(岸本 吟一)
野仏にカラスは街の話する(初田喜美子)
飽食の街へカラスもご出勤(熊田 三枝)
子鴉の甘え聞いてる石地蔵(藤田 和郎)
カラスから食の乱れを突つかれる(中野 義一)
口惜しいが烏の知恵に負けました(武藤 端こ)
気取らない案山子に雀寄ってくる(柿本 美芳)
カナリアにはなれぬ雀としての自負(高柳 和花)
プライドをうまくくすぐる群れ雀(竹屋 和子)
街路樹で今日も雀族コンサート(島田 公惠)
初つばめお宿はビルに変わったよ(山口由利子)
バリアフリーの街つばくろも低くとぶ(古川ときを)
この国へ期待してくる渡り鳥(山本 明)
秋冬もの入れ替え急ぐ渡り鳥(山本 朝生)
リーダーへ命をかける渡り鳥(日高 伸子)
ミサイルの行方を告げる渡り鳥(柳澤 智毅)
生涯を時差繰り返す渡り鳥(倉田 文太)
私のはすこし疲れた青い鳥(安井 久子)
ピエロにはなんにもくれぬ青い鳥(進藤すぎの)
いつまでも思わせぶりの青い鳥(中野 義一)
生きるとはきびしいおきて鳥渡る(米澤 昭子)
火の鳥を抱いた両手が眠らない(四枚田正敏)
火の鳥は喜寿の胸にもいるのです(大塚 純生)
百舌が鳴くやがて山小屋人払い(中野 義一)
トキいわく死ぬ程佐渡が好きだった(中野 義一)
いよいよの五輪を囃すこはくちょう(石田 常念)
バードウイーク小鳥がうちの庭へくる(辻本 俊夫)
篝火に鵜の初顔が武者ぶるい(秦 たえ子)
助走路が長くて飛べぬあひるの子(尾崎 呂谷)
じゅうなんに揺れて浮かんでユリカモメ(山田由美子)
ペンギンの一生懸命三枚目(梶原 祐幸)
色紙の鶴はいつでも飛ぶかまえ(西森 絹子)
売る程は産まぬが鶏は放し飼い(大藪 布袋)
火の鳥がまだひっそりと胸に棲む(林田千鶴子)
君が代を唄いたそうな伊勢の鶏(深野 吾水)
夜を昼についで産ませる鶏舎の灯(福田秋風郎)
鶏にぐっすり眠る夜がなし(岩崎 一博)
鶏が機械に見える一万羽(窪田 善秋)
鶏の二羽も日課に入れて住み(池原喜美子)
にわとりの翔ぶ日に賭けていた誤算(津田 一江)
軍鶏の目はもう人間を見ていない(鋳谷 今糸)
口々に何かいうてる家鴨たち(南出 陽一)
雨脚をみつめる高架下の鳩(片岡 筍)
首振って歩くと鳩がついてくる(坂倉 広美)
山鳩が遠く鳴く宿隠れ逢う(鋳谷 京糸)
ほととぎす奥の院までのばす足(中村 笠人)
黒いので烏はいつも損をする(門脇 信男)
庭に来たカラスに何かとられそう(奥山鳳寿郎)
カラスの群れ夕日の中にすいこまれ(東野加寿子)
雀来てあしたに生きる詩を語る(堀野 准一)
帰省して軒の雀と対話する(金川 佳鳴)
愛の大きさ駅のツバメの巣をごらん(片岡つとむ)
つばめにも門限があり見世を閉め(高谷 梵鐘)
親はいつ食べるかつばめ子を育て(吉岡 恒彦)
万博は見たかとツバメすれちがい(多納 巷雨)
原潜がひそみ燕の帰る海(平井 青踏)
ミニの娘の膝より低く飛ぶつばめ(平本 正子)
先住権小鳥籠にもあるらしい(多田 俊子)
小鳥籠ゆっくり年をとる二人(岩田 一笑)
鳥かごへ野鳥の友が来る我が家(牧野 定子)
鳥籠の水浴びひととこ虹を生む(福島 郁三)
来年もおいで巣箱は置いておく(上妻 炎志)
文鳥を手のりにならしまだ一人(内山 憲堂)
文鳥を指に遊ばせ車椅子(高城 裕泉)
さわやかな奇跡文鳥まいもどり(坂成ゆり子)
よく見れば小鳥も父と母の役(福田秋風郎)
少年に何か教えて小鳥死ぬ(中野 義一)
くすぐってやろうか雛の無表情(野田はつを)
好き好きと九官鳥におぼえさせ(渕脇えい子)
九官鳥にも虫の居どころ黙秘権(山本 美春)
丹頂鶴のおしゃれは赤いベレー帽(二川 三語)
カメラ見て鶴の大股二歩三歩(黒目 大鳥)
ひと声は銀一色の中の鶴(保木 寿)
退屈な鶴が飛んでる長寿国(木村 驢人)
翔ぶために広げた羽根でない孔雀(岩尾多見三)
白鳥が来て干し柿に艶がでる(片上 明水)
写真家の目は白鳥の向きを待ち(園田 蓬春)
地球は一つ国境のない渡り鳥(内藤 凡柳)
ゆく国の人あたたかし渡り鳥(内藤 凡柳)
自信満々首伸びきって渡り鳥(山田 菊人)
目前でするりと逃げる青い鳥(飯沢 鳴窓)
鴉の子わたしは月の泣き黒子(川上三太郎)
枕木を数える鴉男前(岡橋 宣介)
草分けの目玉を食べにくるからす(尾藤 三柳)
喪服着て鴉の恋のややこしさ(成松 浪人)
赤い実を食べても食べてもまだ鴉(真弓 明子)
雁の列見送る裾が冷えて来る(乾 ふたよ)
人の死のあっけらかんと雁渡る(細川 静)
孫を呼ぶ間にもう消えた雁の列(横尾 東川)
いま俺が見ていなくても雁わたる(西秋忠兵衛)
ゆく雁を仰いで人は老いてゆく(上久保山人)
障害の子のやさしさへ燕来る(安西まさる)
母の日の母と見上げるつばめの巣(平賀 紅寿)
被爆都市つばめが低く低くとぶ(吉富テイ子)
つばめ来る息子むすめは遠国に(鋳谷 京糸)
燕の巣村になんでも診る医院(平井 青踏)
檻の鶴又眼を閉ずるほかはなし(橘高 薫風)
鶴の瞑想或は人より深からん(永田 俊子)
鶴は北へみんなさみしい革命家(古谷 恭一)
夫の部屋に鶴の来ている気配する(安藤まさ代)
片足で鶴の思案はまだ解けず(伊豆丸竹仙)
鳥になろう鳥になろうと思いつめ(田口 麦彦)
ひとつずつ荷物を捨てて鳥になる(西秋忠兵衛)
スリッパが片方 鳥になったのね(瀬良 夏樹)
鳥帰るいじめられっ子先頭に(渡辺 隆夫)
火の鳥を飼おう野心を餌にして(星野 かよ)
白鳥が眠る涙の形して(小野 爲郎)
敏感に白鳥へ来る火の匂い(大野 風柳)
白鳥になってしまったトウシューズ(新岡二三夫)
白鳥も気品を見せる二重橋(石川 三昌)
白鳥がきてバランスを保つ町(塩田 悦子)
帰らない鳩弟を眠らせず(宮本 紗光)
菩提樹のした人は食べ鳩は飢え(瀬々倉卓治)
鳩を撃つ指を一本持っている(鈴木 稔)
駅前のハトが私を離さない(市村 姫子)
片足の傷ついた鳩その後見ず(鈴木 泉福)
ペンギンの列非武装で歩調とる(速川 美竹)
ペンギンの歩幅が柩まで続く(佐藤 容子)
ペンギンの整列である組閣式(田口 麦彦)
ペンギンの芸は立ってるだけでよい(野里 猪突)
ペンギンのわびしいときも胸を張り(古下 俊作)
何の罪白いカラスを宿らせて(まみどり)
改心が足らずわたくしはからす(村井 規子)
戦争が終わる夕焼けカラス飛ぶ(竹内茶目坊)
ヒロシマの折り鶴飛べぬ空がある(田中 稔)
鶴亀の掛け軸変える目出度き日(橋本 玲子)
8・15止まったままの鳩時計(宮本 禮吉)
母の折る鶴はやさしい顔になる(友成真理子)
福島の小鳥香川の浜遊び(増田いくよ)
月天心一途に丹頂日本海(塩見 一釜)
親鳥も食べられそうな雛の口(竹本四四一)
いじめっ子いないきれいな雁の群れ(西谷 良子)
嬉しそう小鳥が守る無人駅(小山 翠泉)
ヒトよりもカラスは凛と生きている(岡田 陽一)
絵のない絵本青いカラスが棲んでいた(中前 幸子)
夕日背に力を受けている鴉(いしがみ鉄)
残照や鴉一羽が火の鳥に(梅村 暦郎)
腹までも黒いカラスで生き残り(荒村 睦)
喪服から飛び立ってゆく万羽鶴(和田 洋子)
命ひとつ今宵は鶴のように舞う(福田 文音)
雪の夜 影絵の鶴はとびたちぬ(松田ていこ)
紙の鶴紙の椿もいのち乞い(森中惠美子)
鳥の声今日も生きてる生きている(喜田 啓之)
鳥逃げて空を見上げる癖がつき(早良 葉)
さよならが鳥の切手でやってくる(桂 晶月)
鳥かごから逃がしてあげるわたしの手(西田 雅子)
樹の下で鳥の悲しみ聞いてやる(山部 牧子)
群れたがる雀の本音聞いてみる(廣江 利徳)
農業の明日を危惧して稲雀(中野 義一)
木犀を散らし木犀から雀(荻原 柳絮)
建て売りの軒を雀が先に借り(児玉 明窓)
雀の巣つつかれそうに子が覗き(石川 寛水)
参観日さえさえずりやめぬ親雀(松岡 七郎)
病窓へパンをちぎって呼ぶ雀(藤岡 健次)
雀の団体みたい熟女のバスツアー(大政 利雄)
青い鳥わたしの前で売り切れる(さわだまゆみ)
白鳥つづる苦役をつづるものがたり(ヒロ子)
白鳥を鳴かせて空は穴だらけ(冬子)
白鳥の首たおやかに般若経(孝之助)
鳩杖の誇り百寿も視野のうち(羊我)
一生を平で終わった伝書鳩(富月)
豆鉄砲喰った鳩です癌告知(ケイ子)
凛としてひなが巣立ちの顔になる(多紀子)
飽食のカラスは知らぬ飢餓の国(日出子)
鳥籠の中で育っていた怠惰(忠幸)
人間の哀楽見てる籠の鳥(紀代子)
亡き夫よおしどりとなり生きてゆく(千重)
維新の会に食指動かす渡り鳥(芙美子)
戦争のない夕焼けを飛ぶカラス(明)
酉年の父は早起き自慢する(裕子)
さあ羽の生えた人から飛んでゆけ(志津子)
鳥の声してこの日安寧だと思い(和尾)
良寛を知った雀に山で会う(ヤス子)
雀なら幾度切られた人の舌(吟二)
旅に出ると言ってまだ居る雀の子(心象)
退院へ先ずはめでたや千羽鶴(民生)
長男に美しい鶴舞い降りる(睦子)
米寿きて真っ赤な鶴のちゃんちゃんこ(みどり)


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皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。


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Commented by kojiro-nomama at 2017-01-02 19:59
りんごさん
新年早々立派なブログありがとうございます。
私といえば、年末年始ボケが続いて何にも
手つかずのままです。
りんごさんに刺激されて明日頃から頑張ってみます。
今年もどうぞヨロシクお願いいたします。





Commented by ringo-utahime at 2017-01-03 11:03
さくら草さん、コメントありがとうございます。

こちらこそ、どうぞ宜しくお願いいたします。

さくら草さんのブログアップ、今年も楽しみにお待ちいたしております。

(^-^)/
by ringo-utahime | 2017-01-01 09:50 | 川柳(課題別) | Comments(2)