「第46回宮崎市民川柳大会」各課題の入選句の一部を抜粋して紹介。

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【予約】  肥田木聞明選
隣の子いつの間にやら予約済み(河野 博之)
キャンセルをずっと待ってる列にいる(白瀬 遊水)
百歳の予約切符が売り切れる(馬場さだお)
ドタキャンへドミノ倒しとなる幹事(間瀬田紋章)
雪だるまが春と交わした密約書(春田あけみ)
ハート型の骨ツボペアで予約する(高峰 桂介)
予約席白馬の騎士がまだ来ない(尾崎 雅子)
百本のバラで私を予約させ(平瀬 芙蓉)
捨て場所を予約できない核のゴミ(主税みずほ)
原発に頼らぬ明日を予約する(さわだまゆみ)
横綱のお尻に触れた桟敷席(岩崎 哲)
待ちかねて欠伸している予約席(藤井 英坊)
楢山へ温泉つきの予約券(馬場ナオミ)
ロボットにこっそり予約する介護(中武 弓)
予約席夕陽を一つ座らせる(真島久美子)
予約席優越感が置いてある(真島 清弘)
予約した旬の火種が満ちてくる(選者)

【真上】  石神 紅雀選
胴上げも真上に弾けさくらさく(日高 賀邁)
真上から垂れ下がってる金の糸(古川 龍司)
お釈迦様下界の苦難見えますか(平田まりん)
刈り終えて青空あおぐ握り飯(佐藤 弘二)
傷心の月どこまでも付いてくる(三輪 治夫)
先生のゲンコが真上から昭和(真島美智子)
頭上にある丸い輪っかに気づかない(間瀬田紋章)
争いはささいなことよ鳥瞰図(馬場ナオミ)
愛一途活断層の真上でも(さわだまゆみ)
真上には王様の椅子父の椅子(真島久美子)
五年目の桜見上げる蓄魂碑(甲斐 雅人)
国会の真上のライト切れやすい(上野 由美)
爆心のドーム真上を忘れない(西岡 南風)
看板の真上に落ちた内輪揉め(さわだまゆみ)
運命線の真上で思い切り遊ぶ(春田あけみ)
人間を洗い晒して陽は真上(川崎 敬女)
ちちははの祈りの下に生きている(選者)

【口笛】  横尾 信雄選
口笛を吹いても揺れている心(黒木千代松)
口笛を吹けば原発始動する(真島久美子)
口笛が焼け野を巡るひばり節(西村 正紘)
裕ちゃんのポーズ口笛吹く波止場(川合 健二)
被災地の口笛が呼ぶ春の詩(さわだまゆみ)
うかつにも口笛の出る脚線美(植田のりとし)
マジシャンの口笛人を飲み込んだ(真島美智子)
口笛を吹いて悲しみ飼い慣らす(春田あけみ)
なるようになるさ口笛吹く女(中武 弓)
口笛はラストシーンによく似合う(七條 美千)
少年の口笛孤独への叫び(川崎 敬女)
口笛は仲間の証し秘密基地(齊藤なが月)
口笛で呼ぶ平成の人魚姫(上野 由美)
群羊は口笛ひとつ疑わず(石神 紅雀)
口笛でゆっくり消えてゆく火種(真島久美子)
ロボットが口笛を吹く日は近い(春田あけみ)
口笛で呼び寄せたのが今の妻(選者)

【葉桜】  堤 日出緒選
散る花の秘話葉桜は知らぬまま(山口 陽花)
葉桜の下白蓮の恋に会う(西 ほたか)
来し方を葉桜に問う春帽子(吉井 楼太)
喧騒をよそに葉桜彩を増し(藤井 英坊)
恋成就葉桜の道突っ走る(馬場ナオミ)
葉桜にひとり寡黙な酒と居る(荒砂 和彦)
終章は葉桜と生き風と棲む(石塚 清明)
葉桜の下でにっこり離婚印(さわだまゆみ)
葉桜になって鎮まる鬼の面(白瀬 遊水)
葉桜の頃にはきっと僕の妻(真島美智子)
葉桜となった一発屋の笑い(麻井 文博)
葉桜の並木廃炉の道はるか(主税みずほ)
葉桜の水の匂いを追いかける(中武 弓)
さわさわと哭く葉桜の反戦詩(吉井 楼太)
葉桜になって本気を出す大地(真島久美子)
葉桜を待って別れを切り出そう(間瀬田紋章)
葉桜の喉へやれやれ花粉症(選者)

【恩師】  荒砂 和彦選
入門に恩師がくれた白い地図(吉井 楼太)
体罰もあった熱血漢だった(西村 正紘)
師の言葉ここが私の始発駅(真島久美子)
先生のオルガン囲む別れの日(三輪 治夫)
寝たきりの恩師がくれる一行詩(藤井 英坊)
通知票の文字に恩師の息づかい(春田あけみ)
銀河鉄道恩師に遇いに行く旅路(棧 舜吉)
尊敬か恋か恩師へあわい思慕(真島美智子)
クラス会恩師のとなり譲りあう(尾崎 雅子)
泣いて来いゴールポストで待っている(植田のりとし)
恩師への感謝を託す花切手(桜木 えり)
荒地から恩師の愛が発芽する(平瀬 芙蓉)
肩書きが恩師を囲み花が咲く(亀之園憲子)
恩師には賞味期限はありません(前田 一天)
厳しいが恩師の胸に海がある(吉井 楼太)
生きている限りは胸に住む恩師(棧 舜吉)
伝統の美のかげに咲く師弟愛(選者)

【封印】  西岡 南風選
封印をしたまま墓で眠りたや(麻井 文博)
封印の訳を知ってるトカゲの尾(吉井 楼太)
封印を解かす女の紅い口(江藤九州男)
恋人と歩く父さんを見ました(石神 紅雀)
一億円入れた金庫が開かない(横尾 信雄)
口に張る特大シールくださいな(尾崎 雅子)
封印の恋の小箱を抱いて逝く(外園ピアノ)
再会へ封印を解く春の帯(さわだまゆみ)
美しい誤解のままに締める匣(春田あけみ)
あちこちに封印がある子供部屋(上原しず香)
嘘ひとつ封印をして陽が落ちる(吉井 楼太)
封印を解き戦争を語る疵(石神 紅雀)
封印を剥がせば神の手が下りる(江藤九州男)
封印を解いて残り火温める(佐藤 弘二)
封印したはずの神話が生きていた(高峰 桂介)
封印をしてはならない海の声(中武 弓)
封印を切らぬ手紙が燃えている(西岡 南風)



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by ringo-utahime | 2015-03-24 17:39 | 川柳大会 | Comments(0)

3月22日(日)宮崎市中央公民館大研修室にて『第46回宮崎市民川柳大会』が開かれた。
出席108名、欠席投句 2名、計110名。
一昨年と昨年は計99名だったが、やっと念願の3桁の参加者数を達成した。

~課題と選者~
「予約」(宮崎)肥田木聞明選
「真上」(鹿児島)石神 紅雀選
「口笛」(佐賀)横尾 信雄選
「葉桜」(久留米)堤 日出緒選
「恩師」(延岡)荒砂 和彦選
「封印」(宮崎)西岡 南風選

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【受賞作品】

宮崎市長賞
◎封印をしてはならない海の声(中武 弓)「封印」

宮崎市議会議長賞
◎人間を洗い晒して陽は真上(川崎 敬女)「真上」

宮崎副市長賞
◎予約席優越感が置いてある(真島 清弘)「予約」

宮崎市地域振興部長賞
○運命線の真上で思い切り遊ぶ(春田あけみ)

宮崎市文化スポーツ課長賞
○口笛でゆっくり消えてゆく火種(真島久美子)

宮崎番傘賞
◎生きている限りは胸に住む恩師(棧 舜吉)「恩師」

大矢左近太郎賞
○群羊は口笛ひとつ疑わず(石神 紅雀)

宮崎市芸術文化連盟会長賞
☆泣いて来いゴールポストで待っている(植田のりとし)

宮崎日日新聞社賞(その他の特選賞)
◎ロボットが口笛を吹く日は近い(春田あけみ)「口笛」
◎葉桜を待って別れを切り出そう(間瀬田紋章)「葉桜」

※◎が特選、○が準特選。
※各賞は、特選と準特選から、二次選で決定。
※☆は、宮崎市在住者から決定の新人賞。

主催:宮崎市芸術文化連盟・宮崎番傘川柳会


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by ringo-utahime | 2015-03-23 23:24 | 川柳大会 | Comments(0)

『教室』川柳

3/21日(日)午前10時~12時、市民プラザ4階和室で、退職公務員連合組合主催の「川柳教室」が開かれた。

サプライズで、佐賀の真島久美子さんと廣瀬良磨さんも参加くださった。


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宮崎番傘川柳会会長の西岡南風さんが「言葉の妙味」と題して講演をしてくださった。

和気あいあいで、あっという間の愉しいひとときだった。

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課題「教室」の川柳を集めてみた。


【教室】
教室の真ん中辺にいて孤独(藤田 遥)
教室は神聖だった師を憶う(北山ふじゑ)
先生の後ろで舌を出している(森本 里陽)
教室に皆鼻のある顔ばかり(岸本 水府)
教室に貼るものがある参観日(野谷 竹路)
教室で見せる土筆を摘みに行き(菖浦 正明)
きみたちがいた教室を忘れない(松井 文子)
教室の花瓶が悲しみを誘う(青木 勇三)
給食のカレーが廊下這って昼(滝川ひろし)
高齢者講習で待つ教習所(鈴木 省次)
少子化で家庭教室閑古鳥(小山 松風)
少子化で空教室も悪びれず(近藤 辰春)
遺言を書く教室が温かい(三浦 正明)
教室の匂いが変る参観日(横地 耕児)
教室の包丁さばき妻に見せ(名原栄次郎)
教室を子供の夢が占居する(本澤 一雄)
教室を地域へ貸して知恵もらう(新海 照弘)
教室は苦手グラウンドではトップ(沖野佐和子)
青空が教室の窓ノックする(野崎 敬)
教室に母も来ている手をあげる(岸本 水府)


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川柳教室の後は、「一平寿司」で、ランチを食べて帰った。

(*^.^*)


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by ringo-utahime | 2015-03-22 23:07 | 川柳(課題別) | Comments(0)

『聞く』川柳

川柳の句会や大会などの録音に、オリンパスのボイスレコーダー「ボイストレック」を愛用している。

5000円以下の安価な商品。操作が簡単な上に、最大録音時間が約1100時間、最長電池寿命86時間。お薦め。

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数年前に福岡の石田酎さんが「川柳大会の披講を録音して繰り返し聞く」とおっしゃっていたのに習って、私もできるだけ録音するようにしている。



課題「聞く(聴く)」の川柳を集めてみた。


【聞く(聴く)】
聞き上手心の隙間埋めてくれ(石坂 淳一)
眉唾ののろけを聞いて払わされ(薮井 慶久)
こっそりと耳打ちされてから不安(柳岡 敬子)
OBの意見を聞いて締めくくる(中山おさむ)
オフレコでついつい本音言った罪(西出 誠幸)
ご好意の答えゆっくり折りたたむ(澤野優美子)
聞く耳を持つから喧嘩には負ける(兼田 弘美)
知ってても話し掛けたく聞いてみる(田中 一歩)
お節介それから先も聞きたがる(亀田 妙子)
初耳と相槌を打つ聞き上手(大西 貞子)
じっくりと聞いて聞かないことにする(田辺 忠雄)
しょうむない洒落だいつものことながら(岩井 三窓)
はいはいと他人の耳で聴く内緒(横山ユキ絵)
聞き役を通し続けた座り胼胝(石坂 淳一)
うなづいて神経科医のように聞き(水谷 深泉)
聞いてやる唯それだけの力添え(森沢ふくゑ)
虫を聞く会平和とはありがたし(森 紫苑荘)
C席でひとり聴きたい曲がある(安井 久子)
暑さなら凌ぐと冬の愚痴を聞く(野口 初枝)
聞く方にまわり珈琲まろやかな(桑野 晶子)
成人病のはなし最前列で聞く(新家 完司)
井戸端の噂は練りわさびが混じる(久保田元紀)
幸せの音聞いている鬼がいる(小寺竜之介)
目や鼻で聴いたらわかる事がある(井丸 昌紀)
人間に聞こえぬ音が一つある(平田 朝子)
聞く耳なし先ず倒閣を狙ってる(今村 竹泉)
聞いてないように聞いてる反抗期(永田 静子)
人形の問わず語りを聴く夜寒(太田健次郎)
神の手に帰るひとりの風を聴く(辻 敬子)
寒の底ためらいを聴き闇に落ち(高橋みっちょ)
民話聞くスローライフの耳にして(齊藤由紀子)
おわりまで聞いてよ蝶になる話(宮村 典子)
胸の内明かしたくなる聞き上手(法本 安子)
春の森笑い上手で聞き上手(西出 楓楽)
花散らす風の懺悔を聞いてやる(山本希久子)
風といるカランコロンを聴いている(徳永 政二)
五月闇禊ぎのように聴く葉音(西 恵美子)
ありし日の母の島唄聴くビデオ(森薗かな女)
曜日ごと聴くCDを決めている(嶋澤喜八郎)
女子十二楽坊聴いて母の日よ(田口 麦彦)
改めて今幸せか妻に聞く(卓夫)
円楽の古典落語の灯が消える(なかば)
再婚の話を聞いている遺影(耕一)
反論もしっかり聞いている正座(三花)
反抗の耳に届いた母の声(匠果)
核家族聞こえぬ祖母の子守唄(カズエ)


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by ringo-utahime | 2015-03-20 16:46 | 川柳(課題別) | Comments(6)

『猫』川柳②

スマホで「猫の自撮りアプリ」が人気らしい。
スマホ画面に動く何かが映り、それを見た猫が近づくと自動的にカメラのシャッターが下りる仕組みとか。
チエが生きていたら、私もアプリをダウンロードして愛用していたことだろう。

2012年11月26日に愛猫チエを亡くして以来、ペットは飼っていない。
下記は、チエの晩年の写真。かなりの高齢だったので、最期は日がな一日寝てばかりだったのを思い出す。


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【猫】
ねこにさえしあわせ多い名をさがす(大和 柳子)
猫二匹留守して家に誰もいず(森 西鳥)
つまみ食い猫がうしろへ来て座り(村田秀畝子)
猫の目に押されて魚分けてやる(金本不二夫)
猫の手も借りたい時の猫になり(長谷扶次子)
出し抜けに猫が横切る法善寺(青木 史呂)
木枯らしに捨てねばならぬ猫をだき(山本 慶三)
野良猫にいつも戸締まり教えられ(田渕 君子)
猫だけが歳時記になる恋をする(深野 吾水)
一週間猫は野性の目で帰る(吉田 右門)
子を産んだ親猫にみる目の配り(田中 文子)
貴婦人の多弁へペルシャ猫あくび(森田 松月)
坊っちゃんもホントは猫の化身かも(田村 保子)
野良猫もメタボが似合う銀座裏(今村 幸守)
穴ひろげ猫が密通する障子(山口かすみ)
猫の手も上げたまんまの不況風(谷垣 郁郎)
隠し事いっぱいあって猫の砂(清水すみれ)
猫という暗さで猫がしのび寄る(たむらあきこ)
汲み置きの水は飲まないうちの猫(浮 千草)
猫撫でています小銭も貯めてます(山倉 洋子)
江戸弁でとなりの猫がやってくる(加藤 久子)
ひとり言洩らさずネコが聞いていた(内田 久枝)
いつもいつも猫に優しい老妻の語尾(かしき)
感情の平穏猫は風をよむ(勇子)
気位は猫に軍配差し上げる(君子)
猫好きの猫なで声は堂に入り(敦)
猫八の鶯に酔う春の寄席(義の助)
野良猫の鈴が哀しい音で鳴り(寿美子)



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by ringo-utahime | 2015-03-17 19:20 | 川柳(課題別) | Comments(2)

『猫』川柳①

子どもの頃から、猫が好きだ。
私の猫好きを知っている友人知人が、たまに可愛い猫の画像を送ってくれる。

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課題「猫」の川柳を集めてみた。

【猫】
ヒトラーのチョビ髭家の猫のヒゲ(東野 節子)
太っちょの猫がのさばる漁師町(奥村 吉風)
迷い猫預かってます女文字(山下 寛治)
ハイヒールの形に猫が背のびする(上原よし枝)
二三枚残ると猫を撮ってやる(黒岩 豊)
飼い猫に事の次第を言い聞かせ(山崎 彩子)
鯛やでと何度も猫に念を押す(片岡 加代)
ねずみとる猫が仲間にうとまれる(小舟 英孝)
夫婦仲とりもつ猫も疲れぎみ(平井 都)
猫を梳く子離れ母性埋めて梳く(上野 崇子)
惨敗の猫よたよたと帰りつく(上田 徳三)
老母ひとり猫と田舎に住んでいる(山中 洋子)
グルメ猫キミもやっぱり肥満体(久米 穂酒)
猫だけが優しく母の弾くピアノ(阿部 政義)
猫と遊ぶ猫に遊んで貰う老い(中嶋百合子)
握手した時から猫は爪を研ぐ(谷口 茂子)
恋終る猫も私もずぶぬれに(坪 哲子)
共存共栄猫もわたしもコミカルで(熊谷美智子)
血統書付きでネズミの知らぬ猫(佐藤 正)
猫の眼の底にねむっている殺意(谷口 茂子)
今生を跳ぶ猫われも獣たり(森 朝子)
猫が好き 中途半端な男より(木本朱夏)
捨て猫の目のらんらんと貨物駅(筒井 深水)
昼寝する虎はまぎれもないネコ科(堤 日出緒)
玄関のチャイムが鳴ると猫が出る(豊岡はつい)



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by ringo-utahime | 2015-03-16 23:42 | 川柳(課題別) | Comments(0)

『ラーメン』川柳

長女の私を妊娠中の頃、母は何故か無性にラーメンが食べたくなって、しょっちゅうラーメンを食していたらしい。

そのせいかどうか判らないが、私もラーメンは大好きだ。と言っても、スープの味や麺の種類などに特別にこだわりがあるわけではなく、たいていは、どこのラーメンでも美味しくいただく。


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写真は、札幌ラーメン店『こぐま』の塩ラーメン。時々、「りんごの詩」に出前をしてもらっている。

先日、あるお客様から「ブログに載せている料理が少しも美味しく見えない」と言われた。
私が美味しいと思うものしかアップしていないのだが、あくまでスマホで手軽に撮った写真なのと、これは「食ブログ」ではなく単なる気まぐれブログなので………その点は、ご勘弁いただきたい。



課題「ラーメン」の川柳を集めてみた。


【ラーメン】
ぼくも難民ラーメンに湯を注ぐ(小松原爽介)
心豊かな日のラーメンはネギを入れ(江畑 哲男)
収入も似てラーメンへ気が揃い(鈴木 泉福)
ラーメンはうまいかマンガ離さない(竹内 甚吉)
ラーメンにしようとメニューすぐ決まり(田口 麦彦)
たかがラーメンされど行列その一人(植木 利衛)
ラーメンにひかれ吹雪の町を行く(折田 芙沙)
ごきぶりの出そうなラーメン屋がはやる(浅雛美智子)
ラーメンの常連と知るまねき猫(尾来 絵見)
ラーメンの湯気食卓に鍵を置き(木村 驢人)
即席のラーメンと住む独り者(昭紀)
チャーシューが一枚多い娘の笑顔(一雄)
ラーメンが別れ話にのびていく(和子)



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by ringo-utahime | 2015-03-15 04:07 | 川柳(課題別) | Comments(2)


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宮崎番傘川柳会(西岡南風会長)発行の「川柳みやざき春季号(161号)」を紹介。


★巻頭言
清少納言に学ぶ(さわだまゆみ)


◆近詠「尾鈴集」(高峰 桂介選)より 〈31名参加〉

序曲から重たい音がする武装
一歩ずつ生きるしかない老介護
消費期限過ぎても夢を見続ける
ボールペンのインクが切れてふりかえる
ロボットの大量入社肩叩き
善人の背中は丸く胃腸薬
地方創生言葉の軽い選挙戦
離さないあなたの荒れた手を見つめ
(宮崎/間瀬田紋章)

言い訳もスマートホンが用意する
嫉妬心積んで沈んだ泥の舟
落丁の恋なぐさめる雪見酒
欲しい答えくれぬ友だちなら捨てる
番号札闊歩している暮れの街
ロボットの羊が企てる謀反
家裁から夜明けを告げる鳥の声
ムートンより温い情けを抱く仮設
(宮崎/さわだまゆみ)

〈妻を偲んで〉
免許証忘れて逝った黄泉の国
ボランティアの道具の山にさようなら
はやぶさ2帰りは妻を乗せてくれ
(新富/富田 博)

人間の弱さ強さをみる額〈ひたい〉
(宮崎/西岡 南風)

詰め放題ピーマンだから耐えている
(宮崎/江藤九州男)

母の留守万能薬が置いてある
(薩摩川内/石神 紅雀)

デイケアへ通う会釈の両隣
(宮崎/西 ほたか)

火だるまにならないように青を着る
(宮崎/中武 弓)

父ほどに一途になれぬなごり雪
(都城/主税みずほ)

人という文字が迷路に見えてくる
(薩摩川内/春田あけみ)

正解はないが歴然貧富の差
(宮崎/棧 舜吉)

TPPどうあれ春の種を蒔く
(川南/甲斐 雅人)

息子の名前忘れた母に会いにゆく
(宮崎/高峰 桂介)


★第29回課題吟より
【はつらつ】(主税みずほ選)
はつらつと歩いた証ハイヒール(高牟禮鈴子)
カルチャーのはしごに燃える母傘寿(さわだまゆみ)
離婚印押してはつらつ目指す山(西代 香木)
はつらつとお遍路さんも様変わり(春田あけみ)
長髪もニキビも笑う写真帳(石神 紅雀)
冬の絵の中の童子の風を切る(間瀬田紋章)
はつらつとポニーテールが牛を追う(甲斐 雅人)
B型の女はつらつ物申す(主税みずほ)

【ぎりぎり】(江藤九州男選)
年金の暮らしぎりぎりエコライフ(石田 酎)
ぎりぎりまで見せてあるかも袋とじ(石神 紅雀)
追い風をぎりぎり待って挑戦者(主税みずほ)
滑り込みセーフでガッツポーズの背
(桜木 えり)
ぎりぎりのラインで保つ夫婦仲(さわだまゆみ)
ぎりぎりで受かった奴が伸びてくる(甲斐 雅人)
切り取り線ぎりぎり生きているいのち(棧 舜吉)
ぎりぎりの顔は見せない父の意地(江藤九州男)


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※『川柳みやざき』購読お申し込みは、下記へ。

《宮崎番傘川柳会》
TEL./0985-52-5236(会計・間瀬田紋章)
振替/01950-8-61805

年間/3000円〈季刊、年4回発行〉



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by ringo-utahime | 2015-03-09 23:21 | 川柳誌 | Comments(2)

『毬』川柳

昨年の秋に、柳友から手作りの毬〈まり〉をいただいた。
直径約13㎝、重さ84グラム。朱と緑のコントラストが鮮やか。

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毬の歴史は古く、中国から渡来したものらしい。7世紀のなかば日本では蹴鞠の遊戯があったが、こんな毬を使っていたのだろうか。
蹴鞠が進化したようなスポーツに「セパタクロー」がある。9世紀頃から東南アジア各地で行われていた球技で、ボールはプラスチック製(以前は籐製)とか。アクロバティックなアタックが有名で「空中の格闘技」と呼ばれている。観戦するだけでも楽しくて好きなスポーツの一つだ。


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課題「毬」の川柳を集めてみた。


【毬(鞠)】
苦労して手なずけた毬手から落ち(木村 彦二)
よく弾む毬で何時でも翔びすぎる(板谷 恵子)
ぱんぱんの毬ふまれても蹴られても(米澤 昭子)
よく弾む毬でA型同士です(下村 瑞穂)
みんな泣かないで手毬をつきましょう(時実 新子)
あたたかく抱かれたころの毬の色(武藤 阿衣)
母の手を離れた毬がよく弾む(高橋 紀代)
はずまない毬で世間に住み慣れる(村瀬 幹子)
無人駅風が手毬をつきにくる(藤本久美子)
落し穴気付かぬ毬の有頂天(信子)
かあさんの視野いっぱいに赤い毬(加央里)
てんてん手毬故郷は知らぬ人ばかり(和子)
二世帯の大きな毬を渡される(坂本さちこ)
掌中の毬が勝手に跳ねたがる(岡部 美雄)
蒼天は無限少女はマリになる(柳沢みち子)
よく跳ねる毬が死線を越えたがる(中村 双葉)
飛切りのくすりが効いて弾む鞠(毛利まさ女)
振り出しに戻って母の手毬歌(久保田 進)
八十の毬はどっこいしょと休む(田部 雛子)
はずまない毬が広場で濡れている(塩路よしみ)
宇宙船地球を毬にして遊ぶ(岡部 暖窓)
この辺で手を打つ妻の毬はずむ(大野美奈子)
枯葉蹴り手毬のように児ら駆ける(関根 静子)
歳時記の中心に置く手毬唄(小林 良恵)
毬の色ころんで忍をしのばせる(竹森富久江)
わだかまり解けて月見の手毬唄(藤井 北灯)
はずまない毬でも投げる生きる手で(加藤喜代子)
弾まない毬の中身が重すぎる(舟山 知恵)
ハミングの毬弾み出す鬼の留守(前島 滋朗)
愛された記憶で弾む子らの毬(上村 脩)

o(^o^)o


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by ringo-utahime | 2015-03-05 17:20 | 川柳(課題別) | Comments(0)

『占い』川柳

世の中、占い好きの人は多い。
占いをほとんど気にしない性格の私だが、友人にプロの占い師がいる。都城市出身で東京在住のクリスティーン・デリコさん。その昔、彼女が宮崎でOLをされていた頃からのお付き合い。忙しい彼女とは一年に一度会えるかどうかなのだが、私はいつも自慢の妹のように思っている。
キャッチフレーズの「元気が出る占い師」にぴったりの明るく優しい彼女が大好きだ。

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上の写真は、2012年11月に小学舘から発行されたクリスティーン・デリコの本「元気のてんこ盛り」
占いは当てものではなく、統計学で出た結果を知識として知ることで、その傾向が強いということが分かるだけ。
「心構えがあれば、落ち込む気持ちもストレスも軽減できる。〈転ばぬ先の知恵〉として《占い》を活用して欲しい」と彼女は述べている。

ちなみに、デリコ推命術では、私の星は「ミーハー星ソフト」。基本性格は「どの場面でも楽しむことを最優先。〈新しいもの〉が大好き。要領が良く、やる時はやるタイプで、成果を残す。軽いノリに見えても、情が深い。好奇心旺盛さと華やかさを持ち合わせ、柔軟性も持つ。周りの意見に耳を貸すが、人の意見には左右されず、常に我が道を進む」と記されている。
如何かな?
(^_^)


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課題『占い』の川柳を集めてみた。

【占い(占う)・易】
運勢がいいと言うから我慢する(西本 肇)
四柱推命今年は自重しなはれや(芳野多佳子)
名前負けしたか手相も裏返り(懸 さだ彦)
印相を替えてはみても奇跡など(飯田かずを)
易の灯へ遊び疲れた掌をひらく(加藤 角市)
赤いリボンを結んでくれた占い師(天谷由紀子)
運命の女難ひそかに待っている(窪田 善秋)
あの時の易が今頃合う不運(油谷 香澄)
筮竹で人の運勢かきまわす(北村 静仙)
運勢に女難とあるが沙汰がない(須之内まいと)
易の灯へしゃがむと深刻そうに見え(越中 今雨)
易の灯へ孤独の虫が寄ってくる(今井 ちかゑ)
才能が天中殺に寄り切られ(末光也寸絵)
易の嘘運の向かないまま退社(三条 芳文)
星占い女に希望抱かせる(青木 昌子)
わたくしを占う人も貧しそう(長野 城児)
ひょっとするとお金が溜まらない手相(大鹿 節子)
天下でも取れる手相で職がない(山川 泰陽)
誰にでも合う占いを聴いている(松田 千鶴)
花占い綿菓子ほどの裏切りで(石井美智子)
易の灯へ恋に疲れた掌をひらき(有働 芳仙)
決断へ占いもある選択肢(平川 秀子)
風水のタクトに踊る設計図(岡 さくら)
喝采はないと言われたホッとした(孝子)
いい方に向かっています青い玉(忠雄)
左手のすべての皺を受け入れる(幸子)
易者の灯ふと頼りたい弱い虫(公男)
小羊に囲まれている占い師(和夫)
諦めぬ結婚線は三度ある(やす子)
占いなんか信じぬ雪の寒立馬(一車)
占いは占いとして描く地図(勝男)
占いのその先にある好奇心(公子)


(о´∀`о)



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by ringo-utahime | 2015-03-04 06:27 | 川柳(課題別) | Comments(0)