噴煙川柳大会

梅雨の晴れ間の6月21日(日)、熊本「噴煙川柳大会」(会場/熊本市民会館崇城大学ホール大会議室)へ。
宮崎から貸し切りマイクロバスで18名参加。
〈♂10名……紋章、南風、桂介、英坊、舜吉、幸風、九州男、楼太、聞明、恵礼樹〉
〈♀8名……ほたか、みずほ、淳子、敬女、美千、えり、房子、まゆみ〉

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160名参加。九州各県の有名川柳作家が集まっての流石の賑わい。

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投句、昼食、みずほさんとの散歩のあと、13時より開会。
主催者挨拶や平成26年度ふんえん賞等の表彰式を経て、いよいよ入選句発表。各課題ごとに49句(佳作40句、五客5句、天地人3句、軸吟1句)が披講された。入選確率約15%の厳選。
脇取り、緒方正堂・阪本ちえこ。採点記録、矢村なお美・徳丸浩二。

※宮崎組の入選句を下記に記載。(宮崎番傘会員である鹿児島の石神紅雀さんを含む)

【レベル】〈佐賀〉西村 正紘選

ハードルを上げて挑戦する大志(舜吉)
煩悩を消して己に問うレベル(敬女)
三面のレベル低下をするモラル(舜吉)
わたくしのレベルで人を裁けない(楼太)
幸せのレベルを決めるのは私(桂介)
ときめきを計ればきっと恋レベル(美千)
戦闘の危険レベルへ振れる針(まゆみ)
客② 阿と吽のギャップ微妙に埋まらない(聞明)
天賞 レベル5の修羅場くぐった恋がある(えり)

【まだまだ】〈大宰府〉植村 克志選
闘った背広まだまだ火の匂い(桂介)
決断はまだまだ風を待っている(楼太)
欲の数まだまだあってまた転ぶ(英坊)
晩学にまだまだという好奇心(敬女)
線量計手放せぬまま里の四季(まゆみ)
まだまだと姑のブラは風に揺れ(恵礼樹)
子や孫の命の先の半減期(紅雀)
地賞 70年まだまだドクロ顔を出す(紋章)

【追う】〈鹿児島〉麻井 文博選

追い風に胡座をかいていた不覚(英坊)
ライバルに追いつき気づく影法師(幸風)
ときめいて追うのはきっと四コマ目(淳子)
並走の追い抜く息を計る靴(南風)
少年法追いつけぬまま選挙権(敬女)
世間体追って男の蜃気楼(聞明)
夢を追う私ひとりの小宇宙(淳子)
夢を追う女五感を研ぎすます(敬女)

【歯】〈宮崎〉間瀬田紋章選
歯間ブラシで発酵防ぐ愚痴不満(舜吉)
奥歯から壊れはじめる咎の数(聞明)
八重歯の君恋した夏の一ページ(えり)
父の奥歯汗の重さを知っている(桂介)
恐竜も姑も泣かす虫歯菌(まゆみ)
歯軋りが聞こえる郷の余命表(聞明)
まっすぐな意見に白い歯がこぼれ(紅雀)
歯車の本音吐き出す火の言葉(南風)

【自由吟】〈中間〉古谷龍太郎選
勝ち馬に乗って女を翻す(敬女)
古い壺揺すって美酒を酌むノート(南風)
混浴を横切ってゆく真人間(みずほ)
たっぷりと生きた証の深い皺(聞明)
口紅を残すカップに薔薇を挿す(紋章)
思いやりインプットした介護ロボ(舜吉)
ふるさとが素足になって響き合う(聞明)

【レベル】〈熊本〉吉岡 靜生選
すみません話について行けません(紅雀)
人並の中身にします熨斗袋(英坊)
ときめきを計ればきっと恋レベル(美千)
赤ちゃんに私のレベル悟られる(九州男)
戦闘の危険レベルへ振れる針(まゆみ)
幸せのレベルを決めるのは私(桂介)
客③ 未知数のレベルで足踏みしてる恋(南風)

【まだまだ】〈荒尾〉松村 華菜選
九回裏ツーアウトでも切るカード(まゆみ)
欲の数まだまだあってまた転ぶ(英坊)
戦った背広まだまだ火の匂い(桂介)
天賞 背が伸びるまだまだ伸びるああ眠い(紅雀)

【追う】〈熊本〉吉閑 萬風選
シャボン玉追いかけて行く大都会(美千)
ママを追うハイハイなんと速いこと(紅雀)
遠き日の喝采を追う靴の意地(楼太)
いじましい夢ばかり追う水すまし(ほたか)
追加した酒が傷口攻めてくる(英坊)
少年法追いつけぬまま選挙権(敬女)
夢を追う女五感を研ぎすます(敬女)
天賞 夢を追う私ひとりの小宇宙(淳子)

【歯】〈熊本〉平田 朝子選
傘寿です今朝も二十の歯が笑う(幸風)
客③ セロリ噛むふたりの朝の軽い音(紅雀)

【自由吟】〈熊本〉田口 麦彦選
崖っ縁子の手を握り越えてきた(敬女)
語り部が減って軍靴が近くなる(楼太)
産んだ子が手を差しのべる車椅子(淳子)
嫁ぐ日の父はだんまりひとり酒(英坊)

特別課題
【続く】〈熊本〉安永 理石選
降り続く自問自答のおんな雨(みずほ)
見せかけの平和に続く火の臭い(まゆみ)
しがらみを抜けて続きが見えてくる(聞明)
続くのか秤に乗って思案顔(幸風)



※なお、大会の上位入選句一覧は、当ブログ8月6日(木)付けの「川柳ふんえん」に記載済み。

※大会発表誌が届いたので、編集し直しました。(8/6)



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by ringo-utahime | 2015-06-22 08:48 | 川柳大会 | Comments(12)

本日、平成27年6月14日(日)開催の「第39回全日本川柳2015千葉大会」(銚子市青少年文化会館)の速報を、菱木誠さん(番傘川柳本社)よりラインメールでいただいた。
誠さん、ありがとうございました。

佐賀県吉野ヶ里町在住、真島久美子さんの姪で、東脊振小学校3年生の松尾芽ちゃんが、6番目の賞《全日本川柳協会賞》を受賞!!

受賞句は
スタートの音はお花が開く音(松尾 芽)

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約600名参加の中の快挙。
なんて、凄いんでしょう!!
芽ちゃん、おめでとうございます!!
バンザ~イ!!

\(^o^)/

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明日は、ご褒美にディズニーランドだそうだ。
「県知事賞じゃなくて残念。川柳大会より、ディズニーランドを楽しみに来たよ」とは芽ちゃんの弁。8歳とは思えない大物ぶり。(笑)

※松尾芽ちゃんへのお祝いメッセージを、ぜひ当ブログのコメント欄へ入れてくださいませ。

(*^ー^)ノ♪


真島久美子さんに「私のブログに速報で載せるね」と連絡、ラインメールで送られてきた写真をアップ。
皆さん、お疲れ様でした。

(* ̄∇ ̄)ノ

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6月15日(月)、ディズニーランドの写真追加。
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by ringo-utahime | 2015-06-14 17:08 | 川柳お知らせ | Comments(11)

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宮崎番傘川柳会(間瀬田紋章会長)発行の「川柳みやざき夏季号(162号)」を紹介。


◆巻頭言
会長就任ご挨拶(間瀬田紋章)
会長退任ご挨拶(西岡 南風)


◆近詠『尾鈴集』(間瀬田紋章選)より 〈34名参加〉

逆流性食道炎の春が来た
亡きひとの深い吐息と菊の紋
不可解な紅い薔薇など目指さない
チンしても忘れられている老いの恋
別の世を見てきたような赤子の眼
風落ちの首が並ぶ過疎の村
辻褄の合わぬ会話が途切れない
アナログもデジタルもない愛がある
(宮崎/江藤九州男)

世の中で遊び疲れたシャボン玉
鼻の差で勝ってブランコよく跳ねる
人生の背後の臭い嗅ぎ分ける
ポケットに握りしめてる起爆剤
念仏に心解放して生きる
日替わりの桜に明日を予見する
子のように育てた鉢が見当たらぬ
(宮崎/日高 賀邁)

生も見て死も見て生きた古時計
夕日燦燦母の浄土が見えてくる
晴天のあじさい寺に母の風
人ひとり送った夜の流れ星
読まぬままグレーに染まってゆく書棚
故郷へまっすぐ向かう千切れ雲
タンスの奥におや9号の妻がいる
(宮崎/高峰 桂介)

生きがいを噛みしめている桃の花
SMAPで胸キュンとなる聖五月
遺伝子がヒョイと貌だす意地っぱり
スキップの余生に吹いたつむじ風
失言がたそがれた橋揺らしてる
深呼吸おんなの胸が吸う情け
作戦は練らずに親の背を見る
(都城/主税みずほ)

良いリンゴ悪いリンゴというくくり
マンゴーになりたいらしいリンゴの芽
失敗にリンゴジュースは優しいね
リンゴ剥く手を見てベッド起きたがる
市場篭今日はリンゴに会いたいな
復興に紅いリンゴの力持ち
(薩摩川内/石神 紅雀)

南海トラフ乱を秘めてる春の凪
震度7ヒト科を振い落とさんと
温暖化最初にヒト科茹で上がる
葉桜が癒す誉れの丘の兵
ドラム缶不足するかも汚染水
よっこらしょスイッチバックくり返す
(宮崎/棧 舜吉)

毒のない男の酒が酔わせない
生真面目な男狂わす祭り笛
花冷えも巻き戻せない余命表
雨上がり罪の匂いの沈丁花
日焼けサロン見栄も不倫もこんがりと
無気力な猫を育てる漁師町
(宮崎/さわだまゆみ)

一本のキャンドル立てる誕生日
血の濃さでとても絡んでゆく話
ストレスを桜吹雪に射貫かれる
新聞の兜で幸を生きている
ときめいて心拍数を見るウォッチ
空翆の透明感に身を任す
(宮崎/中武 弓)

三年は持たすつもりのユニフォーム
入学の祝いマックに行きたがる
マックからモスへ財布の紐ゆるむ
新入生真っ白の靴目立ちすぎ
二人だけの入学式に五十人
式終えるまでは頑張る桜草
(薩摩川内/石原 夢修)

正論でがんじがらめの青い肩
着地した場所できれいに咲くつもり
わたくしも人並みだったのだ母性
注がないでわたしの心目一杯
ばらばらのままで眠りにつく手足
汚れたら割ってしまおう涙壺
(薩摩川内/春田あけみ)

華麗なる一族だったゴミ屋敷
左手の錠剤見つめ振り返る
見えません頭の上にある輪っか
胡蝶蘭届いてからの不整脈
葉桜の木陰に座る老いの宴
(宮崎/間瀬田紋章)


◆第30回課題吟より
【六十】(吉井 楼太選)
還暦のその日は夫婦ふたりきり(石神 紅雀)
マドンナも還暦迎えサングラス(自流 譲)
本卦還りチャラにならない罪の数(江藤九州男)
六十が仕切るはつらつ女子トーク(主税みずほ)
六十の新人もいる趣味の会(棧 舜吉)
六十を過ぎて想いは空回り(桜木 えり)
父母に見る六十年にある調べ(中武 弓)
町内会まだ六十と下仕事(高峰 桂介)
六十で下ろした荷物開けてみる(甲斐 雅人)
定年へ六十路重たい靴の音(間瀬田紋章)
ダイヤモンド婚あうんの呼吸深くなる(さわだまゆみ)
団塊の六十路市場を創る自負(吉井 楼太)

【記念】(主税みずほ選)
記念日を増やすやさしく生きるため(中武 弓)
新妻の決めたその日が記念日に(河野 博之)
記念日を忘れず妻をうならせる(石原 夢修)
使途不明記念写真を撮らされる(甲斐 雅人)
記念樹へ夢を託した子の巣立ち(桜木 えり)
記念切手で届く淑女の果たし状(さわだまゆみ)
災害を刻む石碑に積もる雪(石神 紅雀)
そのまんま撮れた写真が気に入らず(岩崎 哲)
想い出へ返さぬままの鍵ひとつ(七條 美千)
煌めいた歴史はないがダイヤ婚(棧 舜吉)
記念日に打った夫婦の杭の数(間瀬田紋章)
記念樹のまん中にある父母の笑み(主税みずほ)



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by ringo-utahime | 2015-06-13 08:38 | 川柳誌 | Comments(4)

『貯金』川柳

近頃、お気に入りの貯金箱がある。『いたずらBANK』の名のヒット商品。海外でも人気のシリーズらしい。

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段ボールの上の小皿に小銭を置くと「にゃーん」と声がして、箱の中から伸びた可愛い手が小銭を持ち去るという仕組み。(※写真は、みかん箱の「みけねこ」)

他にも、引っ越しサービス箱の「とらねこ」、トマト箱の「ブルドッグ白」、カップラーメン箱の「ブルドッグ茶」などがある。


*************


課題『貯金』の川柳を集めてみた。
(※「預金」は含まない)

【貯金】
女ひとり汗を知らない金を溜め(片上 明水)
数字には弱い弱いと金を溜め(須川 久子)
男みる目が肥えてきて金をため(阿部 凡児)
屋台店しこたま溜めて世をそしり(柳沢 花泪)
目的はハワイへ捨てに行く貯金(井上 晴天)
利息などどうでもいいの貯金箱(米倉 妙子)
まだ生きるつもりこっそり貯めている(小田トキヱ)
封鎖された貯金ため息ばかり吐く(中西 悦子)
自転車を買うときおろさない貯金(天根 夢草)
オーロラを見たい二人の貯金箱(大黒谷サチエ)
被災地へ贈る園児の貯金箱(冨塚 崇史)
ワンコインほどにもならぬ貯金利子(馬場 涼子)
預貯金も寿命も目減りする焦り(中橋 花泉)
優しさの貯金してますコツコツと(丸山あずさ)
金持ちは一円拾っても貯金(後藤早百合)
遣り繰りが大雑把です貯金ゼロ(進藤まつ子)
年金を貯金してます子が三人(高橋 秋乃)
老いふたり同床異夢の貯金箱(高木 一男)
空気まで買う日の為に貯金する(栗山 玉枝)
預貯金も借金も無しわが師走(高取 利光)
思い出は僕の大事な貯金箱(太田としお)
被災地へ届けと孫の貯金箱(桶川 聖柳)
生き延びる為に割られた貯金箱(幸村由紀子)
一日一善きょうは貯金ができました(柏野 遊花)
子離れを唱え貯金へ子の名義(平野あずま)
三本の矢が届かない貯金箱(松本 淳子)
ガラス瓶でっかい夢の貯金箱(岸田 此代)
年金を老後のためと貯金する(藤原 正明)
貯金箱誰が開けたか底の穴(松浦 大鷹)
他人から見れば愚かな貯金箱(西井 竹生)
貯金ゆすれば夢が騒がしい(田辺与志魚)
貯金帳だけを残して土工の死(住田英比古)
嫁き遅れともらい遅れの貯金帳(児島 竹志)
うつむいて働く人の貯金帳(福谷 志都)
貯金帳忘れたころに出し入れす(麻生 路郎)
婆ちゃんが入れてあげます貯金玉(岸本 水府)
同じこと続ける中の貯金帳(椙元 紋太)
やや黒い畳へ置いた貯金帳(椙元 紋太)



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by ringo-utahime | 2015-06-11 05:51 | 川柳(課題別) | Comments(0)

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楠の会(福岡市)15周年の2001年12月2日に発行された川柳句集『えすぷれっそ』をコピーしたものを冨永紗智子さんから頂戴した。44ページ、約500句掲載。

冨永紗智子さんは1937年2月13日、福岡市博多生まれ。
川柳を始められたのが1971年、番傘川柳本社同人になられたのが1983年。
1986年に川柳「楠の会」を発足、1989年には福岡市文学賞を受賞されている。
私の尊敬する女流川柳作家のお一人でもある。




~川柳句集『えすぷれっそ』より ~


ブーメラン抛る遠くを見ておいで

父がゆらり母がゆらりと風の盆

直線と直角で足る父の地図

鼻のない子象を群れのまん中に

塩壺に埋める母の数え唄

昔むかしのツケが残っているめしや

春の川すこし蛇行が過ぎないか

新任の白いチョークが折れ易い

小さな殺意押しピンが上を向く

一枚の皿一枚のシェフの画布

十進法のゼロにはきっと罠がある

北国の土を蹄は忘れない

明日を信じるじゃがいもの芽の白さ

破れやすい金魚掬いに風は秋

卵剥く君を裸にするように

天井桟敷から指笛を鳴らす

待つことに慣れ黒猫を抱くおんな

椰子の実と生まれた島の話など

誤解とく術は知らない彼岸花

散る日まで男の視野の薔薇の赤

再会へ冬の切り絵を抜けていく

究極の答えはきっと煮凝りに

自画像の目線は海の碧を追う

ふるさとに遠く地方紙買うおんな

年下の男とセロリさくと噛む


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今週の「りんごの詩」の花。オリエンタル百合の《マーロン》。

(*^.^*)



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by ringo-utahime | 2015-06-09 22:03 | 川柳本 | Comments(4)

「川柳番傘6月号」

番傘川柳本社(大阪)の「川柳番傘6月号」を紹介。
表紙絵は「蓮」(高岡秀造・カット)。

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同人近詠欄、今月は自選。一人4句ずつ掲載。

誌友近詠欄、準巻頭を鹿児島の松本清展さんが飾られた。
おめでとうございます!!
(*^▽^)/★*☆♪

宮崎は、高鍋在住の自流譲さんが、見開きの次のページに掲載、6句入選。
おめでとうございます。
( v^-゜)♪


~誌友近詠(住田英比古選)~

70年ついに見つけたかくれんぼ
そうかでも武蔵の墓はそこでいい
改憲の是非を武蔵に聞いてみろ
9条が安眠させていた武蔵
ウェルカム投句入来で待っちょるぞ
まだ迷う出欠ぼくは車椅子
(鹿児島/松本 清展)

残虐さISに似る不良たち
ながらえて狸寝入りも堂に入る
宗教に洗脳されている理性
尊厳死したいが法が未だなく
国連も拒否権あって機能せず
沖縄の独立狙うチャイナの目
(宮崎/自流 譲)

ジーンズの早乙女に酔う田植え歌
棚田から続編を描く定年後
バツイチもバツ2もジューンブライドに
父の日の墓に供える缶ピース
(宮崎/さわだまゆみ)

進学へ母さんばかり忙しい
梅雨空に洗濯物も伏し目勝ち
キッチンに鼻歌響く妻の留守
子の巣立ち見送っていたマグカップ
(薩摩川内/春田あけみ)


~前月号近詠鑑賞・誌友の部(辻 直子)~
地球まだ病むなよ孫が四人おる(松本 清展)
フライパン持って男の第二章(川崎 敬女)


~課題吟~
◆課題「中古」(浅原志ん洋選)
中古です開き直りが得意です(真島久美子)
若者へ使い古した知恵を貸す(松本 清展)
リサイクルショップへ僕を売りに出す(菱木 誠)


~各地句報4月句会(森口美羽抄)より~
《入来わくわく番傘》(あけみ報)
お財布が胃袋に負けそうになる(紅雀)
寄ってくる皆善人に見えてくる(紋章)
ブームとは寂しいものよフラフープ(孤遊)
《佐賀番傘》(貞美報)
春嵐ガッツポーズでやって来る(美智子)
観光のコースとしての武家屋敷(正紘)
花見酒平和日本を垣間見る(信雄)
家が建つ話で春を通過する(久美子)
《宮崎番傘》(九州男選)
受付に置かれて困る無愛想(紅雀)
ひっつき虫それが今では世帯主(桂介)
正論へ流れ戻したある異論(聞明)
ベタベタと塗って味ある園児の絵(ほたか)


~友の会のページ~
◆課題「パスワード」(間瀬田紋章選)
おじいちゃん声出しちゃダメパスワード(川崎 敬女)
あじさいの顔に紛れるパスワード(中武 弓)
パスワードころころ変える淑女です(さわだまゆみ)
内緒ないしょ子供に言えぬパスワード(富田 博)
パスワード持たぬ男の喉ぼとけ(永友 淳子)
わたくしが動くパスワードを失くす(春田あけみ)
天の岩戸パスワードでも開かない(谷口 尚)

※紋章さんの選評から……
①課題吟を作るにあたって、題に対して忠実でなければならない。
②課題にとらわれ過ぎて、在り来たりの説明句にならないこと。
③雑念を払しょくして、自分を詠むこと。
④いろいろな課題に挑戦、他人の作品も多読して、自分らしい句作りを心がける。



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by ringo-utahime | 2015-06-07 06:18 | 川柳誌 | Comments(17)

『温泉』川柳

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「第4回入来温泉わくわく川柳大会」投句のご案内

《昨年の大賞句》
温泉にうっかりネジを置いてくる(三重/橋倉久美子)


★題「温泉」ひとり2句まで

★選者(下記4名)
・大田かつら(前 沖縄県川柳協会会長)
・加藤 鰹(静岡 川柳たかね 主宰)
・石神 紅雀(入来わくわく番傘川柳会)
・勝田 芳孝(副田地区コミュニティ協議会)

★賞品 大賞は米1俵か焼酎3升、その他 賞多数 サプライズ賞

★応募資格 一般・学生(学生は2年生に限る)

★投句締切 平成27年7月31日(金)

★投句料 1000円(発表誌呈)


※投句用紙は「りんごの詩」でも配布中。


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課題『温泉』の川柳を集めてみた。

【温泉】
ダムの底を知ってる人といて長湯(博多 成光)
温泉の何が効くのか元気づき(村上 和楽)
社の寮のある温泉は妻を連れ(白井 花戦)
混浴も素朴に土地の人静か(曽根 幸広)
露天風呂雪は一間上で消え(益子 広太)
野天風呂アダムとイブの物語(石川 三昌)
雪の湯へ老いのブーツも華やいで(横野喜美子)
旅情しみじみ真夜中の湯があふれ(柏原幻四郎)
旅の湯にサラリーマンの白い肌(岡村 嵐舟)
朝風呂の順に座った宿の膳(村上 孝一)
湯の町のそぞろに下駄の緒が緩い(佐藤 花江)
研修という名の昼の湯に浸る(大矢左近太郎)
ふだん着で行ける温泉近くない(寺井 吟星)
砂風呂のぬくみ大地に抱かれてる(梶本 哲平)
プライドはいらぬカラオケ露天風呂(大山 宇一)
星屑を両手でつかむ露天風呂(尾崎 潔)
楊貴妃になった気分で野天風呂(越智 貞子)
露天風呂猿がお先に入ってた(神庭 可天)
長湯治宿の家族と仕舞い風呂(長家 正見)
旅はいい湯舟の中は貧富なし(井口 卓二)
混浴も妻と二人でつまらない(永藤 弥平)
ゆっくりと秘湯で癒すわたしの負(佐々木孝子)
さりげなく足湯でそそる恋ごころ(守川てる光)
湯に浸るこんなところに今日の傷(斎藤 早苗)
ぬるま湯の中で闘志もにぶくなる(片岡 湖風)
雨の日は温泉に行く二人です(土田 久子)
すぐ傍にある温泉に遠くいる(田 弘子)
温泉でしばらくお姫様になる(内田 久枝)
温泉へ田を植えて行き刈って行き(西部 郁代)
温泉で羽目を外した影法師(常見 一藏)
温泉で泳ぐ熟女のしたたかさ(桑田ゆきの)
雪景色湯冷めはせぬか温泉猿(松下 彰)
年金でたまの温泉羽根伸ばす(手島 太朗)
温泉の媚薬に溺れ蝶になる(小川 恒子)
温泉が出るまで井戸を掘ると言う(多田 幹江)
温泉のようにガソリン湧かんかな(矢倉 五月)
温泉の多い地域でみな長寿(伊藤 玲子)
宇宙より先に行きたい温泉場(奥谷美智子)
温泉で男をやわらかくしよう(森中恵美子)
温泉に身内が揃うのも余生(森中恵美子)
温泉へ日掛け月掛けたどりつき(松田 香苗)
旧温泉指さすだけで引きかえし(麻生 路郎)
人生のさなぶりだ温泉に行く(小笠原ひとし)



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by ringo-utahime | 2015-06-02 21:56 | 川柳(課題別) | Comments(0)