りんご詩姫のブログ(新)

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2013年4月開設『りんご詩姫のブログ(新)』‥‥文芸川柳、フラメンコ、ボイストレーニング、パン教室、グルメ等々、趣味に生きる元気印「りんご詩姫」の〈気まぐれブログ〉。小さなスナックのママです。よろしく♡♡

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第47回宮崎市民川柳大会

3月27日(日)宮崎市中央公民館大研修室にて『第47回宮崎市民川柳大会』が開かれた。

出席88名(うち県外は、福岡1名、佐賀10名、鹿児島10名)+欠席投句5名=合計93名。

私は諸事情により残念ながら欠席投句だったので、植田のりとしさんに頼んで、大会の模様を録音して貰った。

※写真は、真島久美子さん、植田のりとしさん提供。

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各課題ごとに、平入選41句、佳作5句、準特選2句、特選1句、軸吟(選者吟)1句の計50句を選出。

脇取りは、肥田木聞明、七條美千、二宮 信さんの3名。

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私の入選句と上位入選句のみ、下記に記載。
※ボイスレコーダーを聴いて拾ったので、漢字等表記間違いもあり。ご了承のほど。


【薬】(宮崎)吉井 楼太選
入選 安定剤いらぬ桜の膝まくら(さわだまゆみ)
佳5 ドクダミの効能を説く母の医書(七條 美千)
佳4 薬では治らぬ恋の花時計(西代みなみ)
佳3 薬袋のふくらみ母の枕元(間瀬田紋章)
佳2 鼻ぐすり内ポケットで締める首(西岡 南風)
佳1 薬草がノーと答える不老不死(西村 正紘)
準2 錠剤の祈りが癌の列にある(主税みずほ)
準1 ポケットの鎮静剤が底をつく(間瀬田紋章)
特選 不老長寿の願いを嗤う薬箱(さわだまゆみ)
軸吟 母さんの心の薬一行詩(選者)


【直選】(鹿児島)石神 紅雀選
入選 直線の男をつつむ割烹着(さわだまゆみ)
入選 一直線の信仰が生む血の歴史(さわだまゆみ)
佳5 世に逆らい一直線に飛ばす核(西岡 南風)
佳4 真っすぐに影を落として世を渡る(間瀬田紋章)
佳3 直線が生まれる ここじゃない何処か(真島久美子)
佳2 直線をはずれて昼寝しようかな(真島 凉)
佳1 真っすぐに生きて明日の米がない(江藤九州男)
準2 千年杉に一直線の意地を見た(主税みずほ)
準1 お父さんいつも直線かっこいい(真島 芽)
特選 容赦なく直線でくる子どもの眼(川崎 敬女)
軸吟 真っすぐな視線背中に父がいる(選者)


【台所】(佐賀)真島久美子選
入選 アドリブが冴えてる父の台所(さわだまゆみ)
佳5 埋もれたくなくてキッチンから逃げる(春田あけみ)
佳4 台所プリマドンナの妻が舞う(河野 博之)
佳3 哲学の匂い男が立つ厨(横尾 信雄)
佳2 お父さん片付けまでが料理です(福嶋 彦猫)
佳1 台所忘れた母を抱く夕陽(高峰 桂介)
準2 キッチンに妻のミサイル置いてある(山崎 蘭草)
準1 空襲もお産もあったかまどの火(西 ほたか)
特選 光らせる鍋は女の意地である(中島 俊子)
軸吟 まな板の音がしている始発駅(選者)


【舞台】(宮崎)間瀬田紋章選
入選 脇役のおんなが纏う導火線(さわだまゆみ)
入選 復興へ燃える男のせり舞台(さわだまゆみ)
佳5 舞台裏ここは翼を畳む場所(真島久美子)
佳4 清貧の舞台 万年筆ひとつ(真島 清弘)
佳3 産声が響く舞台が始まるぞ(細山田吐夢)
佳2 舞台裏ばかりを駆けている鼠(堀口 宏幸)
佳1 清水の舞台の下にマット敷く(黒木余生忘)
準2 さよならは桜吹雪の中でする(真島久美子)
準1 好きですの台詞に詰まる初舞台(宮崎よしひさ)
特選 博多座に林芙美子の風がある(山崎 蘭草)
軸吟 現役を去る日の舞台 稲を刈る(選者)


【古本】(延岡)荒砂 和彦選
佳5 青春の飢えを救った古本屋(主税みずほ)
佳4 古本に時おり帰省しています(あさきゆめじ)
佳3 古本に何か掴んだ跡がある(麻井 文博)
佳2 古本にもの言いたげな父の筆(橋本弐恵娘)
佳1 古本の傍線にある人生譜(二宮 信)
準2 色褪せた本を愛しむ春の宵(吉岡 野花)
準1 古本の手垢のしみにある矜持(橋本弐恵娘)
特選 パピルスの言葉の森にある絵巻(植田のりとし)
軸吟 古本の再読 果実の刻なぞる(選者)


【魔女】(宮崎)西岡 南風選
佳5 うたた寝へ可愛い魔女は三歳児(間瀬田紋章)
佳4 二十四時 淑女と魔女の分岐点(太田ちかよし)
佳3 にっこりと呪文忘れた魔女と棲む(工藤 照代)
佳2 貞淑な鏡が魔女を描きたがる(伊福 保徳)
佳1 強行の兆しか魔女が紅をひく(甲斐 雅人)
準2 魔女と天使 ふたつの彩を身にまとう(高峰 桂介)
準1 魔女の笑み弱いこころを突いてくる(藤井 英坊)
特選 喪服脱ぐ女は魔女に成り急ぐ(肥田木聞明)
軸吟 ひとり酒 魔女になりたい星月夜(選者)



~各賞受賞作品~

宮崎市長賞
ポケットの鎮静剤が底をつく(間瀬田紋章)

宮崎市議会議長賞
容赦なく直線でくる子どもの眼(川崎 敬女)

宮崎副市長賞
さよならは桜吹雪の中でする(真島久美子)

宮崎市地域振興部長賞
空襲もお産もあったかまどの火(西 ほたか)

宮崎市文化スポーツ課長賞
キッチンに妻のミサイル置いてある(山崎 蘭草)

宮崎番傘賞
色褪せた本を愛しむ春の宵(吉岡 野花)

大矢左近太郎賞
パピルスの言葉の森にある絵巻(植田のりとし)

宮崎市芸術文化連盟会長賞(※新人賞)
古本の傍線にある人生譜(二宮 信)


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by ringo-utahime | 2016-03-28 09:59 | 川柳大会 | Comments(10)

『叫び』川柳

一度見たら忘れられない絵の一つにノルウェーの画家エドワルド・ムンク(1863~1944)の『叫び』(1893)がある。〈オスロ国立美術館所蔵〉

昔、この絵に魅了されて仕上げたジグゾーパズルもまた、友人にプレゼントしてしまった。

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ムンクは、フランスのニースで生まれて初めて見るような真っ赤な夕焼けに遭遇した時、ぞっとするような果てしない叫びが自然を貫くのを感じたという。
その体験に基づいた「叫び」だが、背景は故郷クリスティアニア(現オスロ)の町。
当時、妹のラウラが精神分裂症で入院していた病院の向かい側の風景で、その近辺では実際に心を病んだ女の叫び声が聞こえたという。
左上方の空の赤い部分に、小さな文字で「これは狂人だけが描ける絵である」と書き込まれている。

「私の絵は苦悩と悲しみの落とし子だ」と言って、心の奥底にひそむ恐怖や不安を目に見えるように描いたムンクは凄い。



課題「叫び」「叫ぶ」の川柳を集めてみた。

【叫び・叫ぶ】
あれは叫びだったのか洒落たネクタイよ(神川 敦子)
子の城の叫びが風に遮られ(山本 俊一)
ナガサキの熔けたガラスにある叫び(松下富士子)
鬼畜米英と叫んだことがある(田口 麦彦)
散りぎわの花の叫びを聞き洩らす(寺沢みど里)
捨て犬の叫びが空に消えていく(一雄)
叫んでも聞く耳持たぬ北の国(恒訓)
はがゆくて心の中で叫んでる(治佐子)
速記者の耳に怒号は分けて聞く(多聞子)
さくら咲く絵馬もいななく合格日(南山)
絶叫が落ちてくるかも遊園地(見乗)
山積みのガレキ静かに叫んでる(登三子)
ごめんなさい叫ぶわが子を抱き締める(佑子)
雄叫びもどこかに消えたマニフェスト(愛)
みちのくの鬼の叫びが木霊する(哲夫)
空爆の昨日忘れて波静か(さな恵)
いろいろな叫びを知っている瓦礫(ただじ)
山に向かって叫ぶ心をもっている(安西まさる)
叫んだら夕日が答えてくれました(西ノ坊典子)
好きですと谺が返るまで叫ぶ(石倉多美子)
ひまわりが平和を叫び天仰ぐ(金子美知子)
一票が叫ぶ犬じゃない猫じゃない(山倉 洋子)
愛を叫ぶで見なおす景色ロケ地住む(竹本 元枝)
アメリカの死角で叫ぶ平和論(北山まみどり)
動けない女神が叫ぶフリーダム(久保田 紺)
エコ節電叫ぶテレビが深夜まで(住岡 明水)
男だと叫ぶ砂浜噛む素足(岡部 美雄)
鬼は外嫌いな人の名を叫ぶ(西冨 厚子)
蟹叫ぶ海を汚したのは誰だ(篠田 東星)
外線一回ひとこと叫ぶ有難う(神 羊孤)
逆風へ走れと叫ぶマスコット(中川 英巳)
現代へ何かを叫ぶ明治村(田中 豊泉)
少年が叫ぶ明日がないように(石塚 清明)
昭和基地地球の危機を叫ぶ声(藤井 幸子)
正論を叫ぶ陽が乾した作業服(小原 金吾)
世界へと叫ぶヒロシマ核廃止(浜井 尚子)
戦争は反対天も地も叫ぶ(笠井奈那美)
太陽が黒いこどもの絵が叫ぶ(木下 草風)
地球儀を回すと叫ぶ修羅の子ら(伊藤金次郎)
注射針泣き叫ぶ子は他人の子(金泉 萬楽)
厨房でしゃもじが叫ぶ物価高(秋山 信一)
美ら海も叫ぶ基地など真っぴらと(北出 北朗)
答案用紙の誤字が助けてと叫ぶ(山倉 洋子)
反対を叫ぶ軍手は汚れない(小倉慶司郎)
百歳で萬歳叫ぶ夢がある(黒瀬 登)
ヒロシマが叫ぶ被爆六十年(妹尾 志泉)
報復かテロか地球が泣き叫ぶ(土屋 渓水)
僕がここに居ますと野の花叫ぶ(丸山 笑造)
ママはどこ赤ちゃんポスト叫ぶ声(鈴木 広路)
岬から叫ぶとストレスが消える(小倉慶司郎)
拉致された子を国境で叫ぶ母(柏 マサ枝)
両の爪もたげ弁慶蟹叫ぶ(吉田 寿天)
一行のメモの中身にある叫び(福井 菜摘)
大声で婚活中と叫びたい(石谷 恵子)
大声で叫びたいから穴を掘る(笠井奈那美)
屋上で雄叫びあげる定年日(高峰寿々丸)
雄叫びを集めて滝は迸る(種田 淑子)
改革主張相手に叫び耳になし(大野 直之)
川向う叫びたいほど好きな人(薬師神とし子)
基地よりも保育所欲しい血の叫び(只木すもも)
公害を叫び紙屑散らすデモ(桑田 唯石)
古代文学君を恋うてる火の叫び(芳賀 恵子)
孤独死の叫び届かぬ都会の灯(鈴木 弘市)
叫びたい時どこにも井戸がない(小泉 正美)
雑兵が叫びたい日の縄のれん(高竹 道雄)
信号が欲しいと回遊魚の叫び(金澤ヤス子)
震度六ムンクの叫び聞いた闇(中野 敦子)
ジーパンの穴から若者の叫び(遠藤小夜子)
受精卵こどもが欲しい血の叫び(只木すもも)
捨てないで古着の叫び聞きながら(柴田 杏子)
ストンサークル生きる祈りと地の叫び(松山 芳生)
赤飯の雄叫び鬼も退治する(篠崎 紀子)
戦争反対叫び勇気が湧いてくる(利光ナヲ子)
川柳で心の叫び自覚する(山口 耕一)
大衆の叫び開かずの戸を開ける(深町 金鳥)
魂の叫びへ踊る彫師の掌(山下 梅庵)
魂の叫びを聞いた反戦画(岡部佳代子)
近寄るなおとりの鮎の叫び声(上村 博一)
血の叫び耳疾いばかり核の国(林 福二)
頂上で叫びたい事多過ぎる(相川 雅敏)
沈黙がもしや叫びでなかったか(堀江 茂元)
爪を研ぐマエ向けマエを叫びつつ(森 一華)
テロ事件もう沢山と地の叫び(須田よしえ)
テロリスト母の叫びを聞いてみよ(田中 絢子)
天を裂く龍の雄叫び地を鎮め(佐々木江久子)
生声の高さ雄叫びに聞こえ(男武志津江)
春の雪花の叫びを包み込む(梶 泰榮)
反核を叫び非核の輪を広げ(浜井 尚子)
反対を叫び県庁まで行進(加藤 公子)
半島の叫びが天にとどかない(目片 清和)
婆ちゃんのイタイは生きている叫び(大場 孔晶)
パンの耳突然やれと叫び出す(小野 公樹)
被災地の叫び聞こえる募金箱(碓氷 祥昭)
方言の叫び勝訴のVサイン(佐渡由利子)
万年の叫び鍾乳石の伸び(生田目昭夫)
耳塞ぐ唄声ムンクの叫び声(風間 鉄夫)
無医村に叫びを抱いた日のあせり(今野つよし)
胸の内ムンクの叫びで洗い出す(舟山 知恵)
やる瀬ない飢餓に苦しむ子の叫び(杉浦 芭童)
らくがきの中に叫びがひとつある(安井 久子)
ロケットの叫び大地を遠ざかる(須田よしえ)
わぁーっと叫びたいまんまるい月だ(伊東 マコ)
若鮎の叫び鱗を光らせる(内田貴美子)
小窓から叫びつづける反戦歌(さわだまゆみ)


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by ringo-utahime | 2016-03-12 18:39 | 川柳(課題別) | Comments(6)

『接吻』川柳

帝政オーストリアの画家グスタフ・クリムト(1862~1918)の『接吻』(1907~1908)が好きだ。
その昔、この絵のジグゾーパズルを仕上げて、友人にプレゼントしたこともある。

クリムト自身と恋人エミーリエ・フレーゲがモデルとされ、現在はベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館に収蔵されている。

エロスを大きなテーマとしていてクリムトの「接吻」では、男性の服は男根を思わせる黒い長方形が繰り返され、女性の服は子宮や女性器を連想させる円で覆われている。

幸せの絶頂にいるように見えるふたりは、実は崖の縁に配置されている。
まるで、この先に待つ悲しい未来を暗示するかのように……。

愛とエロスの魅惑、破局の辛さと哀しみ。
クリムトが描く恋人たちのキスには切なさが漂い、見る者の心をとらえて離さないものがある。


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課題「接吻」「くちづけ」「キス」の川柳を集めてみた。

【接吻・くちづけ・キス】
盗まれてからの唇濃ゆくなり(藤下 直国)
くちびるは盗まれそうな彩でぬる(高木鈴の家)
目を閉じて待つくちびるが美しい(野瀬 喜達)
くちづけのさんねんさきをみているか(渡辺 和尾)
唇〈くち〉吸えば満天の星落ちてくる(西田光太朗)
くちづけは断固許さず娼婦たり(山根 白星)
接吻の途中で片目開けないで(糸山好太郎)
雲にまぎれてあれはくちづけだったのか(渡辺 裕子)
艶やかな唇おとこが墜ちてゆく(川口まどか)
不特定多数に飛ばす投げキッス(団扇)
フルートを吹くくちびるで愛される(高鶴 礼子)
くちづけへお金はあした届けよう(麻生 路郎)
くちづけを拒んで鈴の音する女(森中惠美子)
喉が渇いたくちづけせよと言うている(中山おさむ)
接吻とはじめて書いた日の日記(向田桜羊子)
接吻の影を文学的にする(森中惠美子)
東京タワー月と接吻したらしい(夏井 誠治)
唇を許した日から苦も背負い(雨宮 彩織)
すぐそこにある唇に目を瞑る(久野 孝)
六甲の夜景へ唇が迫る(倉 周三)
行ってきますのキス暑くなりそうだ(森田 律子)
ガラス越しキス青春の一頁(古賀 順子)
キスをして毒舌の妻封じきる(中村 文彦)
禁煙をしたらキスしてあげるのに(早川千代子)
しだれざくら頬にキスする車椅子(大谷カツ子)
終章の岬でありがとうのキス(岩間 啓子)
たわむれに老妻にキスして叱られる(井上 幸子)
熱帯夜毎日ガラス越しのキス(小泉 正巳)
花氷ある日美女のキスをうけ(佐伯みどり)
風船の眠りを覚ます君のキス(孝井 栞)
ボンド舐め二度目のキスを待っている(富田 房成)
無重力君とのキスがままならぬ(江崎 紫峰)
留守にする妻に投げキス子等の前(藤井 昇)
ロボットが起してくれる朝のキス(三浦 芳子)
駆け抜けた昭和の風に投げキッス(須田 昭)
ガスバーナーとろけるキッス踊らせて(伊藤 夢々)
恋人の路上キッスも撮るカメラ(斉尾くにこ)
四季愛でる北の大地の投げキッス(能戸 洋子)
自分だけ春だと思う初キッス(上田 優子)
空からの喝采ほしい初キッス(坂本 弘子)
ハイヒールキッスへ伸びをするかたち(木村 草々)
初めてのキッス魔法は青かった(長谷川博子)
初キッスいちごミルクの味がした(三浦 清香)
マシュマロのようなキッスでママが好き(高東八千代)


※私の過去の句も少し拾ってみた。

投げキッス途中で盗む風がある
鬼一匹眠らせるキス募集中
くちづけを五百羅漢に咎められ
来世での契り別れのキスに込め
マスクして寝ようファーストキスの夜
催眠術にかかってみたい君のキス
ラッピングしたい笑顔と君のキス
初キスの余韻ふわふわ春の夢
ジンライム色の月夜に酔うベーゼ
砂時計一瞬止める君のキス
病み付きになったワインと君のキス
(さわだまゆみ)



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by ringo-utahime | 2016-03-10 17:45 | 川柳(課題別) | Comments(4)

「川柳番傘3月号」

番傘川柳本社(大阪市北区)発行の「川柳番傘3月号」を紹介。
140ページ。

表紙絵は「春日」。

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※同人近詠の見開きページ、4席目に佐賀の真島久美子さん、6席目に宮崎の中武 弓さん掲載。おめでとうございます。

~同人近詠(田中新一選)より抜粋~

才能が無いので走ることにする
真実がうっとうしくて仕方ない
私にはちょっと甘酸っぱい手紙
知っていて踏み出す痛い痛い胸
他人へと化けよう一枚の木の葉
一輪を春は立派に縫い上げる
(佐賀/真島久美子)


スタートの笛全身で吹いている
玉手箱解いて春の色を出す
黄昏の道で出会ったラブソング
トントンと音で分かった頃の靴
悪役に徹して動かない誇り
雪解けの水に合わせて紅を買う
(宮崎/中武 弓)


正解を求めすぎてるかたつむり
脇役の苦労を夕日語り出す
(宮崎/間瀬田紋章)

欲という魔物際限なく育つ
一反の布縦糸のおおらかさ
(薩摩川内/石神 紅雀)

湖の蒼さに罪を忘れそう
肉体の奥のマグマがむず痒い
(都城/主税みずほ)

鉢巻きをほしがる年も遠くなる
泣き笑いおぼえて人になっていく
(宮崎/中武 重晴)


※誌友近詠の選者が、住田英比古さんから森中惠美子さんに一新。
※見開きページ、6席目に私、7席目に鹿児島の馬場ナオミさん、12席目に薩摩川内の春田あけみさん掲載。
おめでとうございます。


~誌友近詠(森中惠美子選)より抜粋~

ガラス細工の雛人形が抱く孤独
写真うつり褒められ姫はおかんむり
卒業のなみだ蹴飛ばす晴れ女
言霊の跳ねる卒業メッセージ
妻も子も付いてはこないご栄転
一生涯モテ期のままで散る椿
(宮崎/さわだまゆみ)


お手をどうぞたくさんの手があたたかい
沢庵と白飯日本人だなあ
会釈っていいな心がぬくうなる
風花が舞うあなたへのメッセージ
攻防の攻追い風をキャッチする
うっかりとチョコ配るのはやめとこう
(鹿児島/馬場ナオミ)


祝福に満ち満ちている傘の下
こうやってできてゆくのだ心柱
太く濃く深く撚られていく絆
芳しく生きてみせますイヌフグリ
八起き目で赦されるなら転びます
愛というこの難解な高い山
(薩摩川内/春田あけみ)


その時はドナーになってまた生きる
ほどほどの絆で泳ぐ処世術
(宮崎/永友 淳子)

平凡に生きて五欲の捨てどころ
焦燥の心が騒ぐわだかまり
(宮崎/日高 賀邁)

立ち位置を決める男に風の讃
絶頂の頭上に垂れてくる腐蝕
(宮崎/肥田木聞明)


《前月号近詠鑑賞》
~「同人の部」(東京/木咲 胡桃)より抜粋~

別離いま慕情に変わる憎いひと(弘津 明子)
一目惚れらしい磁石の針揺れる(真島久美子)
~「誌友の部」(あわら/石谷 恵子)より抜粋~
チョコレートの薔薇に隠した甘い棘(さわだまゆみ)
散る積もるものが愛だったらいいな(春田あけみ)


~課題吟「見る」(松山/山内 郁代選)より抜粋~
国境の向こうも同じ月を見る(菱木 誠)
私の一人芝居を見る金魚(さわだまゆみ)
それぞれの位置から覗く藪の中(冨永紗智子)
見ざるの目が背中にあったとは迂闊(馬場ナオミ)
見ないふり平和の鳩は動かない(黒川 孤遊)


~イメージ吟 No.5 (片岡 加代選)より抜粋~
アスファルトから哲学は生まれない(さわだまゆみ)
今僕は都会の腸の中らしい(真島 清弘)
真っ直ぐか曲がるかそれが問題だ(肥田木聞明)
この恋は車線変更などしない(真島久美子)
真っすぐは吉ひだりは凶とでています(間瀬田紋章)
ふるさとへ花の咲く頃帰ります(菱木 誠)
焦土から70年の変わりよう(西村 正紘)


~各地句報「1月句会」(森口 美羽抄)より抜粋~
入来わくわく番傘(あけみ報)29名
一言を我慢できないから困る(紅雀)
余計なこと言わない嫁の温い粥(ピアノ)
正直な鏡が時にいやになる(あけみ)
限界を超えたところにある奇跡(清展)
宮崎番傘(九州男報)39名
泣くもんか激動生きた自負がある(敬女)
隅っこで無欲装うコップ酒(桂介)
七草粥を守る昭和に生きた指(紅雀)
起き上がり小法師が胸の底に棲む(舜吉)
百万の昭和の霊で今があり(譲)
鬱の日々追い越してゆく砂時計(のりとし)
沸騰に時間がかかる定年後(紋章)
真夜中の恋は女を夜叉にする(九州男)


~友の会「戻る」(名張/稲葉 岩明選)より抜粋~
母の笑み子に戻ったと書いてある(肥田木聞明)
二歩三歩戻るいやいや退化かも(松本 清展)
旧姓に戻ると若返るおんな(さわだまゆみ)
考古学歴史の川を遡上する(永友 淳子)


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by ringo-utahime | 2016-03-05 18:33 | 川柳誌 | Comments(2)

2013年4月開設『りんご詩姫のブログ(新)』‥‥文芸川柳、フラメンコ、ボイストレーニング、パン教室、グルメ等々、趣味に生きる元気印「りんご詩姫」の〈気まぐれブログ〉。小さなスナックのママです。よろしく♡♡


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