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りんご詩姫のブログ(新)

『茶』川柳

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毎年この時期は、新茶(一番茶)をいただくことが多い。
5月上旬(八十八夜の頃)~6月に摘み取られたばかりの新芽から作られる「新茶」は、初物の意味を込め旬のものと呼ばれる。
二番茶や三番茶に比べてカテキンやカフェインが少なく、うま味や甘味の成分のアミノ酸が多い。
新緑のように爽やかな味と香りを持つのが特徴。

《新茶を美味しく入れるコツ》
①茶葉の量をいつもより「やや多め」にする。
②少し冷ましたお湯で入れる。60℃くらいが良い。
③お湯を入れたら、1分ほど茶葉が開くのを待つ。

※急須の蓋の小さい穴は、注ぎ口と同じ方向にすること。注ぐ際に空気の対流が上手く働くので、茶葉が広がって美味しくなる。


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課題「茶」の川柳を集めてみた。

【茶】
お茶ぐらいならといくらか好きになり(野口卯之助)
粗茶ですが日本は粗茶の多い国(河崎 月光)
負けられぬ闘いが待つ朝のお茶(大和 柳子)
ポットから無手勝流のお茶をたて(山本 一途)
野に下りのんびり朝の茶が香る(服部 三恵)
子が覗くから休戦のお茶にする(近藤ふくえ)
ひと昔区切る話へ茶を入れる(高橋 弘吉)
むずかしく考えすぎた茶をよばれ(山田松太朗)
お茶だけの仲をうるさい社の雀(藤原 聡明)
その話すきですお茶を入れてくる(野瀬 喜達)
不協和音収まる気配お茶入れる(矢崎 房枝)
さあここでお茶だ手詰まりとは言えず(安居 民樹)
揺るぎない語感向き合う茶の至福(小原 静江)
すぐお茶で話がはずむ湖都松江(長岡鉄花人)
素顔になると熱い番茶が欲しくなる(森田 照葉)
肩ひじの張りが取れるとうまいお茶(垣内田 悠)
働けば急須はうまいお茶を出し(濱田 兆歌)
番茶ではお気に召さぬか備前焼(銭谷 正子)
茶柱の美学わびしいボトルの茶(玉井たけし)
ドクダミもクコも茶にして生きている(都倉 謙三)
コーヒーを緑茶に替えた裏話(久野 孝)
ドクダミも柿も茶にして長寿国(太田紀伊子)
茶飲み友溜めたストレス捨てに来る(山崎 栄)
不都合に相槌打ってお茶にする(茂木 昌典)
茶柱に小さな運をかけて飲む(松風)
からからの喉に一服茶のうまさ(悠々)
お茶お華出来て襖を足で閉め(桂子)
お茶でもと誘ったことが運の尽き(紘一)
茶柱を信じほのかに燃えながら(小野寺千舟)
茶柱と語り乍らのこの至福(山田みづ保)
こっそりと湯呑みを覗くいい予感(高野 節子)
茶柱にすてる茶ガラにある未練(斉藤 繁夫)
茶柱が立って話題に事欠かず(及川 豚朴)
茶柱が立った日宝くじを購い(菅沼 道雄)
生き死にの話になってゆく番茶(春城 年代)
お茶啜り許すこころになってゆく(松山 芳生)
お茶にまで賞味期限が書いてある(新家 完司)
貧乏を恥じる気はない朝のお茶(森山 盛桜)
茶の緑 日本人の誇り持つ(吉田 和子)
茶摘みごろ気の向くままの旅に出る(初枝)
茶摘みから急須につなぐ和の文化(喜久男)
五月晴れ庭に一株新茶摘む(日出男)
思慕つのるドラマの里の茶摘み唄(鶴久百万両)
茶柱が今日の出足を軽くする(白水 盛雄)
青空をお茶うけにして野の三時(鎌形 光枝)
朝の茶へ今日一日を組み立てる(山田むめ子)
穴埋めのコラムが温い朝のお茶(黒田 茂代)
アナログな人と三時のお茶にする(大沼 和子)
アメリカの彼にあわてる母のお茶(島倉 京子)
アメリカへ無糖のお茶が攻めてゆく(一色泣太郎)
荒れた手も誇りと思うお茶の席(馬場 凡)
いい友を沢山もって茶がうまい(森中惠美子)
言いにくい話へお茶を入れ替える(秋山 繁雄)
好い話御出で御出でと茶を淹れる(加藤 武)
生き方が違う話へ茶がしぶい(江川ふみ子)
生き死にを語る夫婦のぬるいお茶(片岡 湖風)
生きているお茶を入れたりこぼしたり(川原 秀子)
一杯のお茶の旨さに生かされる(佐藤 郁子)
一服のお茶が豊かな午後にする(関口カツ子)
いっぷくのお茶にも心こめて入れ(森 靖枝)
一ぷくのお茶を味わう共白髪(堀越 敏雄)
いつだってあなたの味方茶を入れる(西田美恵子)
いらついた心静める茶の渋味(平塚一士夫)
美しく老いた夫婦のお茶の味(竹森 雀舎)
梅干しで茶を飲む今朝も生きている(上野 磯子)
老い二人ロボット入れた朝のお茶(稲葉 博雄)
老いらくの愛は寡黙に茶を啜る(土橋 旗一)
お茶でもがお茶で済まない恋もよう(辻野 帛子)
お茶にする七回忌過ぎ遠い声(日和佐与里)
お茶を継ぎ足して話の中にいる(四分一周平)
お茶を注ぐ湯呑が二つある至福(上垣内利凡)
偕老同穴夫婦でいたい茶を入れる(箱木つとむ)
家事を了え茶柱たてて老いている(中原 汲香)
家族みな達者だろうと朝茶つぐ(中澤 恵生)
肩の荷を降ろしぼちぼちお茶にする(井本 健治)
辛口のコラムで朝の茶が旨い(古谷龍太郎)
からくりの人形器用茶を運ぶ(橋爪 隆一)
機械化に味も色気もない茶摘み(国武 発心)
聞き流すことも覚えて茶を含む(山本 政美)
聞き役になろうとお茶を入れ替える(松浦 俊子)
気詰りな空気へ熱い茶を入れる(吉瀬 久子)
今日中に話はつくか茶が薄い(上野 悦子)
牛乳とパンへ番茶もいる日本(山田 散水)
ケータイが茶飲みともだち引っこ抜く(山口 文生)
今朝も生く両掌で包みお茶を飲む(宮川 芒野)
健康が儲けと笑う午後のお茶(山本 操)
コーヒーとお茶の苦味にほれている(脇本 里思)
恍惚の親と静かなお茶にする(竹内いつみ)
娘の癌へ母は茶を断ち塩を断ち(江藤 一市)
子の便り茶をいれかえて読みなおす(金井 紀)
細工場の父には黙ってお茶をおく(高橋 吾朗)
桜茶のフヮーと開く目出度い日(有友 喜子)
ささやかな抵抗お茶を熱くする(原田 利子)
颯爽と出社机に茶を配り(西村佐久良)
幸せを分けあうようにお茶を注ぐ(吉川 純太)
昭和史を紡いだ父の熱いお茶(高木 一男)
職探し心潤す熱いお茶(橋本あすか)
職人のお茶は区切りがついてから(大道美乙女)
しわしわの手で渡される妻のお茶(及川 征海)
新茶から若葉の命香り立つ(平蔵 柊)
新茶もむ八十二翁の指さばき(土井はる子)
上等の茶をひき立てるぬるめの湯(藤田 誠)
人脈を離れて朝の茶がうまい(与三野 保)
水筒の茶をガソリンに万歩計(上垣キヨミ)
素顔になると熱い番茶が欲しくなる(白勢朔太郎)
鈴を振る前に茶を出す嫁が来た(松本 清展)
席立たぬ客に何度も茶を注ぎ(酒井 多可)
背で詫びる夫にそっとお茶を出す(佐喜真光子)
税務署をかるくいなして茶がうまし(貴田 金星)
粗茶ですと妻は謙虚に本音添え(山口いさむ)
他愛無い話にお茶がよく売れる(為永 義郎)
宝くじ茶柱信じもう一枚(灘山 徳治)
旅帰り家でくつろぐ茶の旨さ(曽谷そと枝)
地球儀が静かなお茶を飲みたがる(葛西 清)
地球儀に優しいお茶を飲ませたい(葛西 清)
茶が旨い膨らむ今日を予感する(中島 愛猿)
茶断ちする祈り誰にも言わぬ母(藪内千代子)
茶断ちした祈り届かぬ訳がない(福西 茶子)
茶の友と世間の人は見てくれず(上田 千石)
茶のはなし女のはなし雪になる(森中惠美子)
茶飲み話遺言めいて老夫婦(沢井不倒坊)
茶柱が明るい会話弾ませる(伊佐 真行)
茶柱が今立つところ焦るまい(舟山 智恵)
茶柱が立ってもしやと籤を買う(木村 浩三)
茶柱がやる気出させる寒い朝(松田 清次)
茶柱が揺れるわたしも揺れている(浜木 文代)
茶柱で今日の全てを吉にする(山口由利子)
茶柱に幸へ安堵の年迎え(川原 章久)
茶柱に急かされて買う宝くじ(山本 照男)
茶柱に何か良いことする期待(本田きよ女)
茶柱の予感おんなを弾ませる(米澤 義雄)
茶柱は斜めあくともあかんとも(小篠 早苗)
茶柱へポルカになった靴を履く(野口 節子)
茶を淹れて一句心の日向ぼこ(北野 哲男)
茶を入れて頷くだけの人となる(池田 茂代)
茶を淹れて男の一分立ててやる(表 洋子)
茶を啜る二人の足に冬の陽が(松波 酔保)
茶を注いで思えば長いおつき合い(津川 紫吻)
追及はほどほどにして茶を入れる(安田 直枝)
妻が居て3時のお茶を拵える(刑部 仙太)
妻離れ出来ない人のオーイお茶(松土十三子)
都会から戻って家の茶が旨い(山梨 正文)
ときめいたイブのあったなおーいお茶(中島 宏孝)
嫁がせてぼんやり母の茶が冷める(清水 昭子)
隣からメールが届く茶の誘い(三井 良雄)
同行二人一期一会のお茶の味(徳永チエ子)
どくだみ茶免罪一つが呼吸する(吉田甚吾朗)
何もかも知ってた妻が茶をいれる(松本初太郎)
何よりも馳走スープも茶も熱い(平尾 忠文)
なるようになると議論のお茶が冷え(沖 浪男)
寝ておれと夫の温いお茶と粥(前田 高徳)
軒借りて茶までよばれた雨宿り(安宅美代子)
灰皿の小さな火事をお茶で消し(北島 醇酔)
歯車のあわぬ夫婦の茶がこぼれ(仙波 陽山)
話すこと尽き生温い茶をすする(大島 祐子)
腹立ちは渋茶で濁す老いの功(長谷川けい)
引止めて新茶をいれるくらしむき(麻生 路郎)
ひとつ山越えたと思う今朝のお茶(竹村 美和)
人褒める話になって茶がうまい(北川 健治)
一人より二人が旨い茶をすする(兜はなえ)
日時計の速さでいいの午後のお茶(嶋本慶之介)
不況でもお茶のランクは下げられぬ(上田ゆい子)
不合格今朝の茶柱嘘だった(丘 喜与志)
平凡な暮らしに今朝も茶が美味い(清原 悦子)
凹んだら元に戻らぬお茶の缶(上山 堅坊)
ほどほどの幸せ朝の茶が旨い(桜井 千秀)
まずお茶を仕舞うもお茶でおもてなし(大関 博司)
不見転も客も黙って朝のお茶(前田 雀郎)
無の空間楽しむように夫婦の茶(生田 泰川)
村人の茶飲み話も地球規模(棚谷ひろし)
もてなしのお茶いっぷくと通じ合う(田中 新一)
モナリザの宇宙へふっと午後のお茶(仙波 草苑)
物忘れ戸棚の新茶年を越し(高見澤直美)
物忘れ日課になって午後のお茶(今井 久子)
盛り上がる酒席移してウーロン茶(篠崎 春治)
幽玄のきわみ至福の茶に浸る(村上 直樹)
ゆっくりと今が流れるお茶の午後(山藤 照恵)
羊羹の味ラジオからお茶を飲む(森田モモ子)
余生静かに妻と緑茶に和む朝(箱木つとむ)
予定にはない筋書きの熱いお茶(柏原 優子)
流木を結界とする男の茶(高野 カヅ)
和解するきっかけだまって茶を入れる(饗場 釣人)
侘助を飾る茶室に客があり(茂呂 美津)
割り切れぬ話へぬるいお茶を足す(安土 理恵)
アジアから世界を制覇ウーロン茶(賀屋 茂伸)
お酒止められガソリンはウーロン茶(佐藤 俊亮)
お点前の高価な茶器に試される(有馬 孝尚)
お抹茶の泡の小さな虹を飲む(北島 醇酔)
窯元の抹茶に旅情添える雨(島田 竜童)
喜寿傘寿米寿抹茶の如き味(立石 弦月)
気休めのビタミンEを薬草茶(岩倉 鈴野)
婚活の茶会開けど男来ず(樋川 真)
酒徒だった頃懐かしいウーロン茶(細川 聖夜)
書の上達を願う一念甘茶かけ(井上 東風)
点てる茶のちょっと苦味の至福どき(府中三三男)
茶会という利休不在の着物ショー(本村千代子)
茶のけいこわが娘にお辞儀してよばれ(木幡 村雲)
茶の心こころのゆとり教えられ(森 靖枝)
茶の心指先にある足袋にある(井塚たけし)
茶の点前湯気の向うに美女集う(石尾かつ乃)
茶をたてる諸行無常を装うて(土井喜久栄)
罪一つおんなはげしく茶筅ふる(遠藤 枯葉)
伝統の一期一会のお茶の席(細田 盛人)
友が家に月見の茶会美女が佳き(鈴木黄桜己)
七十のライバル茶筅もちかえる(木村 驢人)
年金の担保ですからウーロン茶(沼尾美智子)
梅園の点茶の席が温かい(岸田 千恵)
福耳がほほ笑み浮かべ茶筅ふる(明石 幸風)
仏にも鬼にもなれず茶を点てる(山田きよみ)

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by ringo-utahime | 2016-05-25 15:30 | 川柳(課題別) | Comments(3)

第27回 南日本川柳大会

5月8日(日)、鹿児島市勤労者交流センターで開催された「第27回 南日本川柳大会」に日帰り参加した。

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地震の後にもかかわらず熊本からは6名の柳友が参加された。
宮崎組は24名参加。
全体で、93名の参加数となった。


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お昼に食べた「黒豚とんかつ」。久し振りで、とても美味しかった。


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13時開会。
来賓挨拶に、宮崎県現代川柳協会の西岡南風会長。

いよいよ、選者による披講。
各課題ごとに、特選1句、準特選1句、佳作5句、入選43句、軸吟1句の計51句が発表された。


~上位入選句と私の入選句~

【譲る】 石神 紅雀選
入選 身代を譲って風になった父(さわだまゆみ)
佳5 太陽をあつめて残す父祖の土地(永井ききょう)
佳4 譲られて譲る優しさ身につける(藤井 英坊)
佳3 季節を譲りツバキ真っ赤なまま落ちる(高峰 桂介)
佳2 ミサイルが好きな世襲の二重あご(浅井 文博)
佳1 譲られた席へヒップが畏まる(平田 朝子)
準特 会長を譲り倉庫の番をする(平田 朝子)
特選 花束のない人生を子に譲る(亀之園憲子)
軸吟 妻の座を譲られましてうふふふふ(選者)


【ちくちく】 馬場ナオミ選
入選 特攻兵の手紙に痛む胸の奥(さわだまゆみ)
入選 母さんへちくちく痛む青い嘘(さわだまゆみ)
佳5 まだ止まぬ四月十四日の疼き(麻井 文博)
佳4 思春期の父に背いた日の日記(外園ピアノ)
佳3 ちくちくと老いが意地悪言わせてる(大薗 正柳)
佳2 頑張れの言葉が今日は棘になる(麻井 文博)
佳1 また今日もあの失敗を攻め立てる(今井 龍誠)
準特 ちくちくと制裁すれば核武装(馬場 英俊)
特選 嫁姑どこかちくちくする会話(藤井 英坊)
軸吟 手折ろうとすれば私もバラも刺す(選者)


【くっきり】 間瀬田紋章選
入選 母の日の残像浮かぶ車椅子(さわだまゆみ)
入選 くっきりと原色で描く未来地図(さわだまゆみ)
佳5 生命線くっきり延びて一人旅(桜木 えり)
佳4 SOSとくっきり書いた避難の子(江口利三郎)
佳3 くっきりと見える余命の地平線(西岡 南風)
佳2 領海をくっきり引くと海荒れる(平田 朝子)
佳1 廃炉への道をくっきり描けますか(橋本 博臣)
準特 青春のあざがアルバムから透ける(麻井 文博)
特選 頑張るけんくまモンが書く太く濃く(上野 由美)
準吟 くっきりと4Bで書く初夏のギャグ(選者)


【安い】 平田 朝子選
佳5 安全な愛ですひとついかがです(石神 紅雀)
佳4 値段だけ言ってはおれぬツアーバス(安永 理石)
佳3 ぬるい酒愚痴が男を安くする(橋本弐恵娘)
佳2 救助後のお茶一杯がありがたい(松本 清展)
佳1 テロリスト少女の命安くする(さわだまゆみ)
準特 薄給の私へ過ぎた妻といる(徳丸 浩二)
特選 さよならへダイヤが急に色褪せる(春田あけみ)
軸吟 格安券ネットで弾き出してみる(選者)


【乱】 麻井 文博選
入選 人知れず母さんの抱く花の乱(さわだまゆみ)
佳5 終章は乱れた文字のありがとう(今井 龍誠)
佳4 乱舞する血潮あなたに逢うてから(石神 紅雀)
佳3 わが胸の誇りをゆする乱気流(主税みずほ)
佳2 情念を綴る日記は炎と乱れ(平瀬 芙蓉)
佳1 敗走の父の乱れをいとおしむ(主税みずほ)
準特 保育園落ちたネットで起こす乱(徳丸 浩二)
特選 百態の修羅をくぐった母の帯(石塚ひろみ)
軸吟 後列で回れ右する蟻の乱(選者)


~大会句賞~
花束のない人生を子に譲る(亀之園憲子)



~総合順位~
1位 石神 紅雀(8点)
2位 平瀬 芙蓉(8点)
3位 麻井 文博(7点)
4位 亀之園憲子(7点)
5位 さわだまゆみ(7点)


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この大会を最後に、鹿児島県川柳協会の会長が、石神紅雀さんから麻井文博さんにバトンタッチされた。
一昨年のプレ国文祭、昨年の国文祭開催と、紅雀会長の功績は甚大だった。
紅雀さん、大変お疲れ様でした。
ありがとうございました。


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by ringo-utahime | 2016-05-10 14:33 | 川柳大会 | Comments(10)

「川柳番傘5月号」

番傘川柳本社(大阪市北区)発行の「川柳番傘5月号」を紹介。
144ページ。

表紙絵は「金の鯉」。

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※同人近詠の見開きページの6席目に宮崎の中武 弓さんが6句掲載。
おめでとうございます。



~同人近詠(田中 新一選)より抜粋~

牛乳をごくりと今日のスケジュール
身の上の話を聞いている宴
空白はなかった友の笑顔から
(宮崎/中武 弓)


リサイクルショップに売りに出す夫
ストレスの種はあなたという地雷
出直しのチャンスだ月も泣いている
(奈良/菱木 誠)

宿縁とも惟〈おも〉う偶〈たまさか〉の出会い
魂を揺さぶる一幅の切り絵
表現のジャンルを超えて響き合う
(香川/安田 翔光)

蓮華田の記憶の中を里帰り
還暦を越えてもう一人の自分
暖色の絵の具を買いに妻の留守
(宮崎/間瀬田紋章)

真ん中に自己満足の椅子がある
眠れないなんて可愛いことを言う
理想から遠いところに置く持論
(佐賀/真島久美子)

自分らしく生きて支援の風送る
飢えた背がピアノの音を着て帰る
(都城/主税みずほ)

抜擢が肩に食い込む春のウツ
はざくらはざくら母に会いたくなりました
(薩摩川内/石神 紅雀)


※誌友近詠の巻頭に、お世話になっている川柳楠の会(福岡)の平本つね子さん。とても嬉しくなって、思わずお祝いの電話を入れた。
つね子さん、おめでとうございます!!


~誌友近詠(森中惠美子選)より抜粋~

《巻頭》
トンネルを抜けると次は春の駅
会いに行く約束の町花の町
うららかな季節の中で深呼吸
低山をゆっくり目指す一歩二歩
離着陸あの世この世の滑走路
下り坂過去をゆっくり消しながら
(福岡/平本つね子)


振り向いて欲しい男へ汲む新茶
菖蒲湯に父の蘊蓄よみがえる
人知れず水子供養の柏餅
涙ふく楽屋は見せぬ花舞台
孤独に効く薬が欲しい五月晴れ
(宮崎/さわだまゆみ)


舐めるようにたいらげていくそんな愛
ご名答会話不足というカルテ
国の事憤怒の酒になっていく
(鹿児島/馬場ナオミ)

ニンゲンの欲に椿もうなだれる
突っついたところから零れる涙
ほろ苦さの揚げたてはいかがでしょうか
(薩摩川内/春田あけみ)

忠告を無視した悔いが付きまとう
きっちりと分け目が主張するパン屋
(宮崎/日高 賀邁)

老木の春へやんやと蝶や鳥
まだ死なぬだろう手術は次の春
(鹿児島/松本 清展)



~課題吟「柔らかい」(広島/楠山東石子選)より抜粋~
巣立つ子へ五月の風が柔らかい(さわだまゆみ)
絶句するほどの美味しい柔らかさ(肥田木聞明)
ごめんネの言葉で溶かすわだかまり(間瀬田紋章)
芽吹いたかほほがゆるんでいる畑(黒川 孤遊)
うっとりと平均台の妙技みる(安田 翔光)
住み慣れた街の匂いが柔らかい(日高 賀邁)
柔らかい土と語って四季巡る(中武 弓)
荒れ球を父のミットは軽く受け(真島 清弘)
お時間をくださいという柔らかさ(馬場ナオミ)


~イメージ吟(No.7)竹村穏夫選より抜粋~
年輪を重ね光と影を踏む(西岡 南風)
オレはオレだよと呟くかたつむり(真島 清弘)
企みを秘めたおんなの周波数(さわだまゆみ)
太陽の求心力は揺るぎない(西村 正紘)
爆破処理まだ終わらない十重二十重(日高 賀邁)
戦いの音を覚えている鼓膜(黒川 孤遊)
終わったと思う始まりとも思う(真島久美子)



~友の会「微妙」(奈良/笹倉良一選)より抜粋~
運命の微妙に狂う交差点(さわだまゆみ)
イケメンの横で過呼吸止まらない(永友 淳子)
民進党まずは味付け試食から(富田 博)
相撲ならもう一丁のストライク(松本 清展)
マリッジブルー女心が揺れている(赤松 重信)


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by ringo-utahime | 2016-05-03 17:20 | 川柳誌 | Comments(7)