南樹川柳社(延岡・荒砂和彦)発行の川柳誌『汎』78号に、私の尊敬する詩人の本多 寿さんがエッセイを寄稿しておられる。

多くの川柳作家に読んでいただきたい貴重な一文だ。

荒砂さんと本多さんのご了承をいただいたので、下記に全文を転載する。

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~エッセイ~

『一行の詩に向かって』 詩人/本多 寿


現代俳句や現代川柳を標榜する作家たちが、よく口にする言葉がある。彼らの大方は口を揃えたように「一行の詩」と言う。たしかに俳句も短歌も川柳も「一行の詩」には違いない。しかし、彼らに現代詩について話題を向けると、「現代詩は、ちょっと」とか「読んだことがない」という答えが返ってくる。これは一体どういうことなのか。大体、こうした傾向は地方で短詩型に関わっている人に多く見受けられる。

「詩」というからには、まず「詩とは何か」という問いがなければならないし、その問いに対した上で、自らの「詩表現とは何か」「文学とは何か」という具合に問いが深まっていくのが普通ではないだろうか。そして、この「問い」を深めていくためには、同じ「詩」の分野に属する現代詩はもちろん、近・現代詩ならびに西洋・東洋を含めた詩への目配りが必要になってくる。さらに、定型詩の成立から考えれば、漢詩や万葉集、あるいは古今集、新古今集なども避けて通れるものではない。だからといって文学学者になるわけではないので博覧強記になる必要はない。どの分野でもいいから好きな先達歌人や俳人、世の東西を問わない外国の詩人の一人や二人は視野に入れておくべきであろう。

なぜ、したり顔でこういうことを言うかといえば、私が二十六歳で詩を書きはじめたころに出会った詩人渡辺修三の言葉が忘れられないからである。その言葉の要点は、安易にならないように自己に冷酷でなければならないこと。視野をひろく持って、地方文化人で終わらないこと。地方にあって文学の仕事をすることは困難なものであるが、その困難にうち勝って文学を生長させることというものであった。私は忠告であったであろうこれらの言葉に、文学を仕事と認識している詩人の厳しい詩精神を垣間見て、それまでの安易な詩作態度を痛打された気がした。それから先述したような物の他に聖書や哲学書を手当たり次第に読んだ。そして、感銘や刺激を受けた作品を自らの文学の批評基準とし、詩のリトマスとしてきた。また馴れを戒め、自己満足を敵として試行錯誤しながらハードルを高くしてきた。仲間をつくる時は、なるべく異質な者を仲間とした。座の文学と言われる俳句や川柳も基本はおなじだろう。鍛え合うには異を唱える者をこそ求めたい。



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by ringo-utahime | 2016-08-31 12:24 | エッセイ | Comments(2)

本日8月28日(日)宮崎市内の宮日会館10階・大会議室にて『第5回宮崎県現代川柳大会』を開催。

参加者117名。
(福岡 6名、佐賀 7名、大分 4名、鹿児島15名、熊本 8名、長崎 2名、宮崎75名)

県内外から117名の参加があり、5題(うち2題は共選)の課題に、1170句の作品が寄せられた。

大会司会は、吉井楼太さん。

開会前の午後12時30分からの
記念講話
は、入来わくわく番傘川柳会の外園ピアノさん『マラソンと私』。

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藤井英坊さん(大会実行委員長)の開会宣言、西岡南風さん(県現代川柳協会会長)の主催者挨拶、内藤泰夫さん(県芸術文化協会会長)の来賓挨拶。
昨年の第1位のやすの喜宏さんの優勝カップ返還式のあと、いよいよ選者による披講。

脇取りは、金山二子・平田まりん・さわだまゆみ。

各課題ごとに、選者が50句を披講。
入選41句、佳作5句、準特選2句、特選1句、軸吟1句。

~上位と私の入選句のみ下記に紹介~

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【五】 (宮崎)荒砂 和彦選
佳5 五円玉の穴から夢が湧いてくる(やすの喜宏)
佳4 五分五分の罪を背負うている逢瀬(橋本弐恵娘)
佳3 敗色の重い五秒に降りた神(日高 賀邁)
佳2 五線譜に今日のつぶやき法師蝉(西 ほたか)
佳1 飽食が五穀の色を薄くする(甲斐 碌詩)
準2 利き手五指薄い指紋を侘びる鍬(冨田 博)
準1 飄々と生きて五欲を折り畳む(藤井 英坊)
特選 五十年空気の仲が心地よい(矢野美佐江)
軸吟 写経するこころ五欲に澄み切らず(選者)

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【五】 (福岡)中村 鈴女選
入選 子雀の五感育てる読み聞かせ(さわだまゆみ)
佳5 生きている証に動く指五本(石神 紅雀)
佳4 オール五の肩に重たいランドセル(植田のりとし)
佳3 偉丈夫は五尺昭和のちから瘤(加行 大洋)
佳2 飄々と生きて五欲を折り畳む(藤井 英坊)
佳1 どん底に五百羅漢の慈悲の顔(平井 翔子)
準2 五線譜をはみ出す父の祝い唄(渡辺 幸士)
準1 ヒトを詠み人と会して五周年(緒方 正堂)
特選 したたかに生きて五欲の刺を踏む(川崎 敬女)
軸吟 五線紙に今日の音符がよく弾む(選者)

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【自転車】 (宮崎)やすの喜宏選
佳5 自転車の三角乗りで昭和駆け(永友 淳子)
佳4 自転車を支えてくれた父背負う(馬場 英俊)
佳3 伴奏入りの自転車で父帰る(真島 清弘)
佳2 電動の自転車で越す癌の坂(さわだまゆみ)
佳1 少年の孤独ペダルを踏み続け(三輪 治夫)
準2 銀輪のマドンナ追った通学路(藤本 米州)
準1 自転車で巡る遍路に風優し(藤井 英坊)
特選 自転車で駆け抜けてゆく老いの森(間瀬田紋章)
軸吟 サドルさげ背な丸くしてこぐ余生(選者)

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【自転車】 (長崎)平井 義雄選
入選 差し入れの自転車に沸く草野球(さわだまゆみ)
佳5 電動でないぞ頑固にペダル漕ぐ(平井 翔子)
佳4 得意気に三角乗りの古写真(河野 博之)
佳3 自転車に乗れない母の脚自慢(宮崎よしひさ)
佳2 自転車の荷台に父の歌がある(江藤九州男)
佳1 羽化をする日はすぐに来る三輪車(麻井 文博)
準2 銀輪の股間を抜ける青い風(肥田木聞明)
準1 一輪車の記憶体幹の記憶(冨永紗智子)
特選 古希祝い頂き物は軽快車(佐藤 弘二)
軸吟 兄ちゃんにしがみついてた二人乗り(選者)

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【染まる】 (熊本)平田 朝子選
佳5 東京に本籍移すほど染まり(日高 正昌)
佳4 偏差値が弾く染めむらある頭脳(棧 舜吉)
佳3 虹色に染まって恋の七変化(矢村なお美)
佳2 終活の祈り華麗な染め上がり(棧 舜吉)
佳1 染まりたいように染めてはくれぬ人(真島久美子)
準2 都会の水に染まり郷にはかえらない(細山田吐夢)
準1 元彼も彼も私が染めました(山下 華子)
特選 オーロラは七色君は腕の中(石神 紅雀)
軸吟 ある神に染まると命惜しくない(選者)

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【クレーム】 (宮崎)間瀬田紋章選
入選 クレームに耐える女将の白い足袋(さわだまゆみ)
佳5 クレームが社内一周させられる(有馬 吟友)
佳4 良くとおる声だクレームが響く(真島美智子)
佳3 クレームを付けて男をひとり消す(渡辺 幸士)
佳2 申し出をクレームなどと騒ぎ立て(平澤 泰山)
佳1 クレームを化学反応させてみる(真島久美子)
準2 ひと夜寝せ苦情は丸み帯びてくる(石神 紅雀)
準1 クレームにクレーム付けて突き返す(黒木余生忘)
特選 クレームの真ん中に居る蝉しぐれ(黒木 情六)
軸吟 クレームの電話寂しい人ばかり(選者)

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【猫】 (宮崎)西岡 南風選
佳5 サバンナを目指した猫は獅子になる(萩原奈津子)
佳4 ふり向いた猫の目にある捨てぜりふ(宮本 直子)
佳3 私にも小さな意地が猫パンチ(永友 淳子)
佳2 送り火を始末するまで猫も居て(甲斐 雅人)
佳1 愛猫に一句捻って墓碑とする(冨田 博)
準2 愚痴を言う妻へすり寄る猫の首(間瀬田紋章)
準1 お互いに猫に小判と思ってる(真島美智子)
特選 よいしょして孤高の猫にうとまれる(黒川 孤遊)
軸吟 膝に来て礼も言わずに青い猫(選者)



《大会成績》

第1位 藤井 英坊(宮崎)10.5点
第2位 石神 紅雀(鹿児島)9.5点
第3位 間瀬田紋章(宮崎)9.0点
第4位 肥田木聞明(宮崎)9.0点
第5位 真島久美子(佐賀)9.0点
第6位 平井 翔子(長崎)9.0点
第7位 緒方 正堂(熊本)8.0点
第8位 棧 舜吉(宮崎)8.0点

※特選3点、準特選2点、佳作1.5点、入選1点、軸吟1点。
※同点の場合は入選内容を確認し、上位で入選の方を優先。

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大会終了後の懇親会は『ラディッシュ・セブン』にて。53名参加。
お開きまで残ったメンバーで、記念撮影。

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by ringo-utahime | 2016-08-28 22:57 | 川柳大会 | Comments(4)

『枕』川柳

高校野球もリオ五輪も閉幕して、何だかすっかり寂しくなった。

やっと、みんなの寝不足が解消されるのかな?

相変わらずの熱帯夜、枕でも新しくしてみようかな。

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課題『枕』の川柳を集めてみた。

【枕】
寝首掻くことなどしない蕎麦枕(上田とみ江)
もやもやの中に枕がふたつある(中嶋ひろむ)
そば殻の枕に寝ると亡母に逢う(井上婦由湖)
思慮浅い頭を枕知っている(播磨圭之介)
お陽様の匂い枕にして眠る(山西 佳子)
ブルースが流れつづけている枕(松永 千秋)
歳時記は枕で役に立ってます(原田のぶこ)
首塚にあらず枕を裏返す(須田 尚美)
忘れよい枕が朝にしてくれる(出口ようこ)
指を折る紙と鉛筆枕もと(佐野 哲哉)
枕投げ本気出したい胸の内(熊野 由子)
枕元ちょっと早目の朝を呼ぶ(吉原久美子)
耳かきの順を競った母のひざ(松尾 憲子)
子沢山枕並べた日の遥か(丑本寿美子)
追憶の彼方に母の膝まくら(長野 新)
マジシャンの枕は夜に鳩が出る(宗星)
ブリキの勲章枕木に爆ぜている(香代子)
温泉タマゴは枕芸者の角砂糖(果心)
陶枕のひびが昔を語りだす(灯子)
新妻の秘密が枕の下にある(握夢)
変換キー忘れ枕を抱いていた(郁郎)
言い過ぎて枕高くは眠れない(戸田 清孝)
いい春をひそかに待っている枕(福力 明良)
いい夢の余韻が残るそば枕(小野 しま)
怒りから悔いへ枕は石となる(奥山 晴生)
偽りのない星にいやされ夢枕(横内 玲子)
裏返す枕に微熱残るまま(下田 幸子)
エリートコースその枕木の平社員(深堀 正平)
大空に草の枕で語りかけ(加藤美佐子)
お茶の罐枕に母の昼寝ぐせ(岸本 水府)
お隣の肩を枕に終電車(木原ケイ子)
女ひとりの枕は白く明けやすき(森中惠美子)
海峡を枕に明日の策を練る(片野 晃一)
活断層枕に今日も高鼾(伊勢田 毅)
完走の笑み百歳の北枕(平井 丹波)
北枕笑い飛ばして大鼾(江川寿美枝)
気楽さは枕をさげて出迎える(麻生 路郎)
着る順に積み上げてある枕元(田野倉 豊)
ギャラ少しあがったのかと箸枕(寺下 敏雄)
銀河鉄道僕の枕が始発駅(川津 清人)
空想の世界に浸る草枕(稲田はつお)
草枕遊び心に湧く英気(長嶋 民夫)
呼吸したような気がした枕経(木原 鶴子)
子沢山僕の枕は何処へいた(麻生 路郎)
この河童よい河童で肱枕でごろり(川上三太郎)
騒ぐ子に戻ってほしい水枕(井上 洋三)
三十年喜怒哀楽の歌枕(三輪かずえ)
宿題と一緒に寝てる枕もと(田島 世四)
祝電が届く産院の枕もと(神保十三夜)
春暁に見る邯鄲の夢枕(鷲見 敏彦)
新刊を積んで安らぐ枕元(杉本 晴美)
情報誌枕に昼寝する無職(小原 正司)
縄文の死者るいるいと北枕(吉田 州花)
少し高い枕で少し馬鹿になる(森中惠美子)
せせらぎが枕辺に寄る旅ひと夜(浜本 耀子)
瀬の音と知って二度目の枕する(前田 雀郎)
そこにあるものを枕に母昼寝(岸本 水府)
蕎麦殻の枕に聞いた母の声(遠藤 千義)
蕎麦殻の枕に母の子守唄(藤田かをり)
そば枕バラに刺された指と寝る(森中惠美子)
旅の枕で他人にものが言いやすし(森中惠美子)
旅の枕に旅の涙はすぐ乾く(森中惠美子)
抱き枕あなたの顔が浮かばない(北村あじさい)
知恵の輪が解けると眠くなる枕(佐々木良可)
哲学書枕に明日の風を詠む(渡辺 典子)
東京と鳥取でやる枕投げ(藤井 蛍舟)
泊り客雨で枕をあてがはれ(麻生 路郎)
泊まり客勝手に敷いた北枕(迫部 秀子)
どんな夢見たのか枕濡れている(松浦 大鷹)
敗北の涙枕は知っている(中井火呂志)
白状をしてから枕高くする(森中惠美子)
薄情を枕の上で知りつくし(椙元 紋太)
箸枕女将自慢の京の四季(藤原 静香)
箸枕好きな人待つ木の芽和え(岡崎 麻子)
母の枕は辛抱という位置に(森中惠美子)
春の海枕の位置が定まらず(森中惠美子)
低過ぎる枕で反論もできぬ(五十嵐夏了)
一粒の涙が憎い膝枕(小栗 正和)
ひとり旅ここの枕も親しめず(森中惠美子)
ひとりの枕はひとりの彩で裏返す(森中惠美子)
日々楽しそして枕の薄つぺら(岸本 水府)
吹き抜けるものが枕の下にある(森中惠美子)
福神の顔を描こうよ抱枕(益子 雀)
ペットから取り戻せないひざ枕(稲川 惠勇)
ほとけの日の枕を少し遠ざける(森中惠美子)
枕から湧いた一句を抱いて寝る(小波津芳子)
枕経あげつつ逝くてそれもよし(小西 由江)
枕木で終わる人生かも知れぬ(奥 豊价)
枕木に耳押しあてた青い空(皆川久美子)
枕の下の大地は味方にもなろう(森中惠美子)
枕の下を流れる水を夢で追う(別所 花梨)
枕の中に楽しい人が住んでいる(川西 包子)
枕辺に残る薬も回復期(真鍋 愛)
枕元に家元ねらう顔並ぶ(今田 馬風)
枕元よってたかってガンとせず(岩田 峰鈴)
まぼろしの一人を夜ごと追う枕(山倉 洋子)
真夜中に売る水枕無事いのる(川口 愛泉)
水枕愛がたっぷり詰めてある(岸本 宏章)
水枕とれてやっぱりうるさい子(水品 団石)
水枕魔法にかける子守歌(大黒谷サチエ)
耳の穴甘えて見たいひざ枕(渡辺千恵子)
宿はよし昼の枕が一つ出る(岸本 水府)
雪国の枕詞は情だろう(大石 一粋)
夢醒めて続き見たさに枕抱く(馬越 弘子)
夢枕あんちくしょうが立っている(加藤 鰹)
夢枕戦友は二十歳のままでいる(黒川 清光)
良い夢を見るスイッチがある枕(齋藤てい子)
よごれてはいるが自分の枕なり(岸本 水府)
窓を打つ吹雪に冴えるそば枕(岡崎たけ子)


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by ringo-utahime | 2016-08-23 18:16 | 川柳(課題別) | Comments(2)

『すし』川柳と俳句

8月19日(金)の夜は、お客様から出前の寿司をご馳走になった。

握り寿司、鉄火巻き、うなきゅう。赤だし。

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~ブリタニカ国際大百貨事典より~
《鮨(すし)》
代表的な日本料理の一つ。酸(す)しに由来し、鮓司、寿司とも書く。魚が自然に発酵して酸味を生じているのを発見して人工的につくるようになったといわれ、すでに7世紀頃の文献にみられる。現在の鮨は、熟(な)れ鮨と早鮨に大別される。熟れ鮨は、魚と飯を数日前から数ヵ月で発酵させるもので、ふな鮨、ますの姿鮨、あゆ鮨などがある。早鮨には、一夜鮨と即席鮨があるが、前者は関西地方の押し鮨やさば鮨などで、後者は新鮮な魚介類でつくった握り鮨や巻き鮨、ちらし鮨、五目鮨、いなり鮨、茶巾(ちゃきん)鮨など、全国的に広くつくられている。鮨飯は白飯よりやや硬めに炊き、熱いうちに合せ酢(酢、塩、砂糖)を混ぜる。




課題「すし」の川柳と俳句を集めてみた。


~川柳~
【すし】

ビニールの葉蘭すし屋の腕も落ち(谷岡不可止)
柿の葉を添えて鯖ずし酒前酒後(石井 伸生)
勘定が気になり出したうまい寿司(竹田 桃生)
営業停止僅か三日のちらしずし(田中 南都)
巻きずしは一世にたよるフードバザー(畔取 一子)
清潔を信じてたべるにぎりずし(山本寿恵広)
ふるさとの海青く澄む鯖のすし(柴田 午朗)
魚偏の湯のみを読んできゅうり巻き(内藤 光枝)
昔なら芋づるが出る回る寿司(中尾 飛鳥)
回る寿司トロ食べる顔確かめる(入口とみを)
回る寿司値段は皿が知っている(奥原 雨人)
よいすしを食べに三つ四つ路地を抜け(岸本 水府)
花だよりコンビニの寿司売り切れる(奥山 晴生)
回転寿司の売れない皿が黄昏れる(松代 天鬼)
すこしずつ亡母に近づく五目寿司(渋谷美和子)
まわるまわる回転寿司も人生も(田口 麦彦)
白雪姫乗せてくるくる回る寿司(吉岡とみえ)
ニシアにはシニアサイズの恵方巻き(船水 葉)
すしBARで学ぶきれいな仕事術(菅井 真美)
大臣は回転寿司の皿だった(北山まみどり)
ちらし寿司家族が家族だったころ(高瀬 霜石)
下心添えてご馳走された寿司(昌昭)
子の帰省母の愛盛るちらし寿司(三陽)
いずし漬け終え熟成を待つコップ(規子)
江戸っ子でぇアボガドなんて寿司じゃねえ(恵子)
トロにウニ財布気になる孫の口(尚男)
客の顔見てから決める今日の時価(格)
江戸前の寿司のネタにも地中海(伊賀 忠文)
遠慮なく寿司の皿積む孫の笑み(木村 規子)
貝づくし寿司屋のネタは高くつき(大谷美恵子)
回転寿司でも回ってる回遊魚(宮本彩太郎)
柿の葉寿司だけは忘れず大和発つ(石岡 正司)
カニ寿司がうまい故郷に抱かれて(嶋澤喜八郎)
この客は寿司屋で帰す交際費(野里 猪突)
潮時を女は思う回る寿司(西 美和子)
初ギャラで父に日本酒母に寿司(塚原 羊雲)
職人の技ロボットの握り寿司(石手洗 弘)
新米の寿司で実りの秋配る(長藤 敏子)
時価というものも時々回る寿司(藤井 幸子)
十億の胃袋ねらい寿司が行く(貝田 誠作)
寿司折りで許されている午前様(吉川 孝子)
寿司カラオケ国境越えて大流行(田中のり子)
寿司食べて覚え直した魚偏(船橋 豊)
寿司屋には漢字の魚が泳いでる(八木 勲)
飛びきりのお寿司いただく誕生日(三吉英一郎)
日本の寿司が世界の味を占め(近藤 稔夫)
ぼんぼりがつくと僕らも散らし寿司(石川 雅子)
孫と来て回転寿司がよく回る(岩崎 弘舟)
祭り寿司ははがひょっこり来て座る(久崎 田甫)
回らない寿司を奢ろう年金日(永石 珠子)
回る寿司ときどき霧を吹きかける(杉山ひさゆき)
嫁姑コラボレーション寿司百個(甲斐 典子)



~俳句~
【すし】(季語・夏)

鮒鮓や彦根の城に雲かかる(蕪村)
赤なしの柿右衛門なる鮓の皿(高濱 虚子)
鯵の鮨つくりなれつつ鳳仙花(水原 秋櫻子)
あをあをと降る葉の見えて一夜鮨(鷲谷七菜子)
拳銃をさげ鮓買ってゐる巡査(田口 恵子)
母の鮨鯛のそぼろをちらしけり(津森 延世)
遊学の子とお別れの鮨の宿(吉田 きみ)
鮎鮓や梢の揺らぎ日のゆらぎ(晏梛みや子)
笹鮓を喰うて涼しき顔並ぶ(黒岩くに子)
浅草に来たるや鯖の鮨の旬(小林 苳水)
鮒鮨圧すすでに万華の鱗散り(丸山 海道)
露伴忌の夕べ谷中の穴子鮨(窪寺寿美枝)
鮒鮓をねかす月日の波の音(高見 岳子)
鮓押して待事ありや二三日(嘯山)
川蓼や糺の茶屋が一夜ずし(紫暁)
鮓押すや貧窮問答口吟み(竹下しづの女)
仏間より風よく通ひ鮓馴れる(皆吉 爽雨)
亀石を重石に鮓のなるるころ(赤松 蕙子)
鯛鮓や一門三十五六人(正岡 子規)
鮎鮨や吉野の川は水痩せて(佐藤 鬼房)



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by ringo-utahime | 2016-08-20 18:37 | 川柳(課題別) | Comments(2)

宮崎番傘8月句会

8月14日(日)「宮崎番傘川柳会」(間瀬田紋章会長)8月句会開催。

毎年のことながら、お盆期間中の8月句会は出席者が少ない。

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出席14名+欠席投句15名=合計29名。

各課題ごとに、選者が30~40句を選出。

「脇取り(書記係)」は、毎回いろいろな方にお願いすることになっている。
今回は、七條美千さん。

入選句を下記に記載。
※ボイスレコーダーからの聞き取りの為、表記間違いの場合もあり。



【猛暑】 間瀬田紋章選

猛暑日の出番が増える救急車(彦猫)
芋の子でうだる暑さのビアホール(弐恵娘)
にんげんの脆さ猛暑の荷が重い(みずほ)
猛暑ですか涼しい顔の水中花(淳子)
激変の夏 熱中症を連れてくる(彦猫)
猛暑にも負けぬ女の厚化粧(敬女)
炎天下 男一匹パックする(みずほ)
炎天下さまよい歩く影法師(富山)
猛暑にて湯加減いかが金魚鉢(紅雀)
水風呂で電気節約する猛暑(凡童)
この猛暑へばるもんかと空元気(大義)
夏墓場 赤いケイトウよく似合う(義山)
臨月へ急ぐ猛暑のウエディング(まゆみ)
猛暑突き愛を燃やした命の火(さだお)
明暗が猛暑に溶けた歩道橋(みずほ)
この暑さ猫も歩かぬ昼下がり(ほたか)
扇風機もイヤイヤしてるこの猛暑(桂介)
猛暑日にやたらビールのコマーシャル(鈴女)
風鈴に猛暑がそっと道を空け(信)
猛暑にも雑草と妻元気です(敬女)
猛暑ですポチの肉球やけどした(ふさこ)
炎天に残った西瓜みな無口(のりとし)
猛暑日のキリリの帯に風が吹く(弐恵娘)
病床に猛暑知らずの籠の鳥(みなみ)
ジェット機の音が猛暑を掻き立てる(千枝)
猛暑でも心が凍る破綻劇(九州男)
この猛暑ゆるキャラたちのストライキ(桂介)
佳5 猛暑耐えひまわり強い種残す(ほたか)
佳4 熱帯夜 猫と分け合う風の道(のりとし)
佳3 だんご虫 猛暑気にせぬひきこもり(照代)
佳2 猛暑日の扁桃腺があばれだす(鈴女)
佳1 就活のスーツを決める炎天下(のりとし)
準2 炎天の出棺焦げ臭い喪服(紅雀)
準1 暑いから髑髏を洗う夢をみた(義山)
特選 ふるさとの河童に会いにゆく猛暑(まゆみ)
軸吟 水溜り三十六度が跳ねている
(選者)


【一滴】 西岡 南風選
あと一滴の醤油に迷う卵飯(凡童)
一滴の酒に溺れてホームレス(藤柳)
一滴の涙 大河の夢を見る(九州男)
一滴の血が巻き起こす負の戦(信)
一滴の水に始まる大運河(幸風)
点滴でつないだ母と子の時間(まゆみ)
ボランティア汗一滴の光る夏(敬女)
一滴の汗が語り部ボランティア(幸風)
透きとおる無垢な瞳のひとしずく(のりとし)
一滴の酒で人生七転び(なが月)
土壇場へお洒落なワインひとしずく(みずほ)
一滴も呑めぬと言った酒を呑む(淳子)
血の一滴国を動かす起請文(なが月)
点滴の生きよ生きよという叫び(桂介)
一滴の愛も施す村の医者(紋章)
ハチ鳥の一滴世界をも救う(紅雀)
一滴の香水がおんなをつくる(紅雀)
ひとしずく流す涙は武器でした(敬女)
理不尽の頬に涙のひとしずく(なが月)
一滴のあせに匠の光る技(照代)
一滴の染みが拭えぬ辞任劇(弐恵娘)
ギクシャクを解す一滴あればなあ(大義)
政治家よ汗の一滴掻いてみろ(義山)
一滴の水も涸らした原爆忌(幸風)
一滴も外部に出せぬ汚染水(ちかよし)
紫蘇もみの梅酢一滴朱に染める(ほたか)
神話の岩一滴の水お乳飴(鈴女)
蜂蜜はひとしずくずつ食べました(彦猫)
一滴をたらして墨絵龍を呼ぶ(彦猫)
隠し味しあげ一滴光るシェフ(彦猫)
一滴を漏らした穴の無限大(紅雀)
佳5 幾星霜鍾乳石は時を積む(ほたか)
佳4 金メダル育てた鬼の目のしずく(まゆみ)
佳3 ひとしずくレモンをかける倦怠期(敬女)
佳2 古蛇口ぽたりぽたりと愚痴こぼす(みなみ)
佳1 蓮の花 雫を抱いた晴れ姿(桂介)
準2 ジェラシーを一滴たらす孤独な日(みずほ)
準1 一滴を冷凍保存未来の子(さだお)
特選 レモン一滴怠惰な脳に渇入れる(紋章)
軸吟 最後の一滴音立てて飲む悪い癖(選者)


【ドローン】 主税みずほ選
足跡がないきっとドローンの仕業だな(桂介)
ドローンが忍びのいろは隠し持つ(淳子)
怖いなあドローンを使うテロリスト(南風)
忍者ではないとドローンの独り言(さだお)
官邸の屋根へドローン物申す(敬女)
ドローンに証拠を握られる浮気(まゆみ)
政治家の隠し金庫を捜しあて(博)
ドローンに容姿似ている蚊の乱舞(幸風)
ドローンで天空からの兎小屋(大義)
通販のドローン何故か魅力的(紅雀)
ドローン持ち写してみたいうちの家(凡童)
空撮が盗撮となるドローン機(紋章)
真上から昼寝の恋を盗み撮り(博)
人間に代わりドローン危機管理(幸風)
ドローン飛び防災予知に光さす(藤柳)
世界平和願って飛ばそドローン機(藤柳)
未知の世界ドローンの動く万華鏡(藤柳)
ドローンの影に怯える近未来(弐恵娘)
あちこちでドローン落下いとありか(凡童)
俯瞰するドローン語る世の乱れ(弐恵娘)
ドローンでポケモン探す今の子ら(信)
二百一グラムドローン航空法にふれ(紋章)
ゴルフ場ドローンが運ぶお弁当(南風)
そのうちにドローンに指示されている(淳子)
ドローン様 里の暮らしの救世主(照代)
口揃えドローン空のガードマン(みなみ)
マスクしてドローン飛ばすシーベルト(ほたか)
ドローン飛びお化け退散夏の陣(ふさこ)
かくれんぼ強い味方のドローン機(のりとし)
裁判沙汰おこすドローン低飛行(美千)
ロボットがドローン使う日は近い(ちかよし)
趣味はドローン盗撮は趣味じゃない(紅雀)
佳5 ドローンに独り居の母見守らせ(敬女)
佳4 超低空よく見る妻のドローン機(のりとし)
佳3 夢の旅ドローンが描く未来地図(富山)
佳2 ドローン飛び秘密の基地をさらけ出す(ふさこ)
佳1 風評へドローン落下黒い影(富山)
準2 ドローンの上から目線気に入らぬ(ちかよし)
準1 一千億のドローン市場群れる蟻(美千)
特選 ドローンで届く指輪のサプライズ(まゆみ)
軸吟 裏側を見つめドローン悩みだす(選者)



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by ringo-utahime | 2016-08-15 13:07 | 川柳句会 | Comments(2)

『盆』川柳

「盆」は、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事。

仏教用語の「盂蘭盆会」の省略形として「盆」と呼ばれる。

本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したという説もある。
盆時期の地蔵菩薩の法会は「地蔵盆」と呼ばれ、(天道)大日如来の盆は「大日盆」といわれる。

13日の夕刻の野火を「迎え火」と呼ぶ。以後、精霊棚の故人へ色々なお供え物をする。

16日の野火を「送り火」と呼ぶ。京都の五山送り火が有名。15日に送り火を行うところも多い。
川へ送る風習もあり、灯籠流しが行われる。

故人を送る期間は、16日から24日まであり、お迎えと同様に墓参などをして勤める。

仏教では普通「盆」は、1日から24日を指す。地獄の王は「閻魔王」だが、その王の対になるのが「地蔵菩薩」であり、24日の地蔵菩薩の縁日までが盆。ちなみに、大日如来の大日盆は、その縁日に則って28日。

15日の盆の翌日、16日の晩に、寺社の境内に老若男女が集まって踊るのを「盆踊り」という。これは地獄での受苦を免れた亡者たちが喜んで踊る状態を模したといわれ、夏祭りのクライマックス。

亡くなった人の49日法要が終わってから、次に迎える最初の盆を「初盆」「新盆」と呼び、特に厚く供養する風習がある。

盆の風習は宗派によって異なる。浄土真宗では戒めがないので、盆棚をはじめとする盆飾りを用意する必要がない。盆菓子を仏壇や墓などに供え、僧侶に読経をしてもらう。

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ゼリーの可愛い《盆菓子》をいただいた。


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課題『盆』の川柳を集めてみた。

【盆】
出稼ぎの顔が揃うて盆踊り(大塚美枝子)
地下鉄は空き東京は盆に入る(蔵多 李溪)
この山の向こうは盆も月おくれ(川口 桂)
盆灯籠くるくる過去は戻らない(大村美千子)
流灯や遠い記憶を連れてくる(片岡 湖風)
灯籠を流す無縁の灯もともに(上山加味夫)
合わぬ手もありて愉しや盆踊り(西川しゅんじ)
子の踊り輪を抜け浴衣見せにくる(宇井 葉月)
初盆の香華の中野走馬灯(山口 好子)
盆行事亡母に聞きたいことばかり(松田 嘉代)
来年も来てねと母の灯を流す(鵜飼 曳馬)
野仏に年に一度の花供養(首藤 弘明)
彼岸此岸悟りに遠く盂蘭盆会(北山ふじゑ)
風の盆必ず帰る仏たち(井村 芳江)
美女咽び泣いて胡弓の風の盆(梶本 哲平)
流灯のいたわり合うて遠ざかる(腰山 高子)
見上げて御覧お盆で二十七回忌(藤村タダシ)
地蔵盆菩薩に見える子の笑顔(下林 正夫)
束の間の逢瀬でしたね大文字(津田 照子)
荒家に都会が戻る盆と暮(阿部 義雄)
今肩に何か止まった盂蘭盆会(大村美千子)
送り盆ほおずきの朱はなお赤く(神山 元子)
お盆にはなすびの牛の子が帰る(田中 啓酔)
おわら節に明日を忘れる風の盆(布川ゆたか)
風の盆胡弓の音色客酔わす(高橋 茂弘)
風の盆母も男も遠くなる(森中惠美子)
仮装にも世相を映す盆踊り(高橋 武夫)
切れそうな絆をつなぐ盆踊り(熊谷美智子)
恋だって拾ったおはら風の盆(松本 清展)
公園に舞台が出来て地蔵盆(椙元 世津)
高原の空気も踊る盆踊り(山崎 浩一)
幸せに死ぬ子はいない地蔵盆(益子 雀)
地蔵盆恋の手習するもよし(麻生 路郎)
住職が盆には帰る山の寺(新海 照弘)
住み着いて故郷作る盆踊り(掛江 一弘)
高台の仮設で小さな盆踊り(飛松 典男)
父の癖笑い合ってる迎え盆(篠田 東星)
追憶の男は帰って来ない風の盆(末村 道子)
月今宵老のままごと盆に盛る(村田 周魚)
転勤で地域に溶けた盆踊り(大場 孔晶)
都塵から逃れて戻る風の盆(古川 昌子)
どの顔もおだやかに寄る里の盆(伊勢島博子)
楢山に住んで一人の盆踊り(石原 静江)
初盆に化けてでろよとそっと言い(野井かづ美)
初盆の御詠歌青い田をわたり(大崎 草平)
ハワイ州盆正月の奥座敷(酒井 与作)
ふり向けば夏が手を振る風の盆(沖石 怜)
故郷の屋根がちらつく盆と暮(東山 政子)
閉山の仲間と集う風の盆(関 藤次郎)
盆踊りあの人を追って目がおよぐ(香山 泰巳)
盆踊り終って過疎の灯も消える(藤中 公人)
盆おどり余韻で流すしまい風呂(櫻崎 篤子)
盆踊り私も土地の人になる(浅葉 進)
盆暮と母の座守る帰省の子(山之内八重美)
盆にきた僧も高校野球好き(上野山東照)
盆の内しっぽりと子を叱るなり(前田 雀郎)
満杯は盆と暮だけ冷蔵庫(津山 博)
輪の中で古里しのぶ盆太鼓(佐藤 久吾)
豆も菖蒲も迎え火も母律儀(岸本 水府)
迎え火に照らす先祖のお足元(鈴木 日光)
迎え火にまぶたの母を待ちつづけ(宮崎 静子)
迎え火の亡母へ扉を開けておく(関谷 省三)
迎え火もひとりの自由にはならぬ(森中惠美子)
いのち曼陀羅おんなの送り火が揺れる(山内 郁代)
送り火にドームゆらめく原爆忌(田原 久子)
送り火のあとをひとりの影といる(森中惠美子)
送り火の中に慕情を偲ばせる(植木 紀子)
つまむかえ鐘楼棚に夢灯(鈴木 一弘)
灯籠を流すと息のつまる川(山形 和子)
火袋の繕いもせず万灯籠(歌藤 一麦)
いい時に来た大文字が燃える(上妻 炎志)
麓から視野の限りの大文字(富田 房成)
古き良きこころを点す大文字(加賀爪綾子)
新盆の寡婦の美しさにめまい(さわだまゆみ)
提灯に止まった蝶と長話(好子)
困っても呼ぶな盆しか還られぬ(廣司)
馬で来て牛で帰ると父母の霊(さと子)


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by ringo-utahime | 2016-08-13 09:51 | 川柳(課題別) | Comments(4)

今日8月12日(金)の午後は、
現代川柳大会・実行委員会会議だった。

「第5回宮崎県現代川柳大会」まで約2週間。
県内外から、昨年を上回る参加者数を期待したい。

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~第5回 宮崎県現代川柳大会~

★日時/平成28年8月28日(日)
午前10時開場(出句〆切 11時30分)

★場所/宮崎日日新聞社(宮日会館)10階 大会議室

★会費/1000円
(※昼食は各自で済ませてください)

★記念講話
「マラソンと私」
外園ピアノ
(入来わくわく番傘川柳会)

★課題と選者(各2句詠)
「五(字結び)」荒砂和彦(延岡)中村鈴女(福岡)共選
「自転車」やすの喜宏(宮崎)平井義雄(長崎)共選
「染まる」平田朝子(熊本)選
「クレーム」間瀬田紋章(宮崎)選
「猫」西岡南風(宮崎)選

★賞(総合順位賞)優勝~8位



※大会終了後、懇親会(希望者のみ)あり。

《懇親会》16時30分~18時30分

★場所/カリーノ地下1階『ラディッシュ』

★会費/4000円


《問合せ》
藤井 英坊 0985-29-5372
肥田木聞明 0985-51-5755


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~過去の優勝者~

第1回(平成24年8月26日)
真島久美子(佐賀)
「ぴかぴかに磨く私のフルネーム」
「母さんがくれた100ワットの言葉」

第2回(平成25年8月25日)
間瀬田紋章(宮崎)
「時々は泣いて軌道を立て直す」
「躓いて軌道を戻す縄のれん」

第3回(平成26年8月24日)
江藤九州男(宮崎)
「三桁まで生きて素敵な顔になる」
「兵糧攻め妻に掲げる白い旗」

第4回(平成27年8月23日)
やすの喜宏(宮崎)
「重箱の隅にちょっぴりある平和」
「四つ角を曲がれば未来見えてくる」


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by ringo-utahime | 2016-08-12 18:35 | 川柳お知らせ | Comments(0)

日川協加盟柳社推薦句集

『平成柳多留・第19集』(平成28年4月1日発行)に収められている「日川協加盟柳社推薦句集」より、262の川柳吟社のうちのごく一部を抜粋して紹介。


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【いわて紫波川柳社】
やさしさの真ん中にいて動けない(西 恵美子)
もう少し生きよう少しなまけよう(生内アイ子)
かぶと虫いたところまで旅をする(月波 与生)

【楽しい川柳会】
マラカスのリズム艶歌もラテン調(古澤 米正)
胸の中消せない人が若く棲む(豊田 初枝)
傷ついて人は詩人になっていく(太田ヒロ子)

【東葛川柳会】
お祭りでいいよ 私のエンディング(江畑 哲男)
本当の夫婦黙って許し合う(大戸 和興)
カップの底に残るシュガーと冷めた恋(上田 正義)

【川柳白帆吟社】
原罪を伏せて轍を深くする(やまぐち珠美)
無言坂仏の指にたどり着く(清水香代子)
コラーゲン足し未来着る運不運(布施 ちえ)

【東京みなと番傘川柳会】
いれば良い峠を越えてきた夫婦(平田 耕一)
音のない家にも朝がやって来る(内田 厚子)
門灯は母の色して待っている(米本 卓夫)

【山梨県川柳協会】
改革の波に逆らう田の案山子(大村あさ子)
新しい貌でマイナンバーが来る(小林信二郎)
頂点の椅子を育てて一人住む(平井美代子)

【やしの実川柳社】
草むしる手に草の気が付いてくる(かしわぐま光代)
寂しいと引っ張り出してくる昭和(前田須美代)
辞書引いて書いた漢字がぎこちない(岡田コスエ)

【全国郵政川柳人連盟】
駄菓子屋に躾も売っていた昭和(宮本 信吉)
告白をされた公園こそ名所(青砥たかこ)
母ちゃんのお帰りパッと灯が点る(安田和楽志)

【大阪川柳人クラブ】
診察券三枚名医に巡り合う(磯野いさむ)
なんやかや言うても母は美しい(板尾 岳人)
迷わずに遺産残さず身を軽く(本田 智彦)

【豊中川柳会】
スタートへもう迷ったりなどしない(森口 美羽)
生き上手巧みに顔を使い分け(洲崎レイコ)
肩書きを捨てた男の目はソフト(上山 堅坊)

【番傘川柳本社】
子の宿になろう元気でいなければ(岩田 明子)
純情な頃のわたしかさくらんぼ(上野多惠子)
ひびくもの探しつづけている旅路(植野美津江)

【番傘わかくさ川柳会】
プライドも神が認知にしてくれる(西 美和子)
ピカピカの食器ストレス溜めている(油谷 克己)
夕立が止んで落ちてるイヤリング(坂本 星雨)

【楽生会】
家族には内緒イチジク食べている(神野きっこ)
国のこと友と語らう雲は秋(徳永 妙子)
温泉に浸かると哲学者になる(上野 楽生)

【ふあうすと川柳社】
封を切る一気に君が溢れ出す(山下 華子)
満月の蟹しなやかに脱皮する(木下 草風)
モカの香の中に女を沈ませる(板東 弘子)

【大川川柳会えんのき】
ルーツどうあれ栄枯盛衰風化する(柿添 花子)
枯れてたまるか俺には俺の空がある(江口 達義)
適当を許さぬ祖母の定規です(江頭 勝彦)

【久留米番傘川柳会】
抜けやすい耳で法話を聴いている(林田 修)
履きなれた靴を結局履いて行く(森田佐代子)
いつもニコニコこれが私の武器だから(松永 千秋)

【川柳葦群】
鳩尾のあたりに今も蝉の声(清水美智子)
天仰ぐとき人間は無防備に(渡辺 桂太)
好きだった人の病を聞いて冬(さわだまゆみ)

【福岡県川柳協会】
満席のひとりに届けラブソング(岡田かすみ)
散らかった部屋でロマンを産む作家(小崎 国雄)
言霊の煌めき明日のものがたり(石田 酎)

【佐賀番傘川柳会】
ひとときを心豊かに趣味の会(江川寿美枝)
カンナ咲く七十年の黙祷へ(真島美智子)
命名の墨大海へ泳ぎ出す(横尾 信雄)

【川柳噴煙吟社】
七十年戦後は一度だけでいい(吉岡 茂緒)
春ですね老いも一色足してみる(安永 理石)
老いたくはないが月日が止まらない(宮本美致代)

【大分県番傘川柳連合会】
百までの余生をどんな色で咲く(猪俣 呑童)
焼くまでの命この世の野に遊ぶ(小代千代子)
まあだだかいぐんぐんぐんと母を蹴る(富永美江子)

【宮崎番傘川柳会】
悔しさをばりばりばりと食べている(中武 弓)
負け戦認めぬままに枯れるバラ(さわだまゆみ)
手の内のときめき見せた冬の虹(主税みずほ)

【鹿児島川柳協会】
三食を足りて雑事の多いこと(春野はるの)
安保法可決日記に赤く書く(玉利 清玉)
もうひとつ命欲しくて海を見に(坂元しげき)

【川柳くれない】
ラフティーと妻の笑顔があれば良い(高良 秀光)
早起きが出会いとドラマ連れてくる(上原とよ子)
人間にしっぺ返しをする自然(大田かつら)



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by ringo-utahime | 2016-08-11 14:28 | 川柳本 | Comments(0)

『うなぎ』川柳と俳句

先週末7月30日(土)は「土用の丑の日」だった。
コンビニの「九州産うなぎ蒲焼重」を食したが、なかなか美味しかった。

夏の土用の丑の日に鰻(うなぎ)を食べる習慣の由来は諸説ある。
最もよく知られているのが、平賀源内の発案説。

源内の知り合いの鰻屋から、旬を過ぎた夏に売れない鰻の相談を受けた源内は、「土用の丑の日うなぎの日 食すれば夏負けすることなし」と書いた看板を店先に掲げることを勧めた。すると、その鰻屋は大変繁盛し、その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したらしい。
源内は才能あるコピー作家だったと言える。

一説によると「丑の日に『う』の字の付くものを食べると夏負けしない」と、鰻以外に、瓜・梅干・うどん・うさぎ・馬(うま)肉・牛(うし)肉などを食する習慣もあったらしいが、今は殆ど見られない。

鰻には、ビタミンA・B群が豊富に含まれているため、夏バテや食欲減退防止に効果ありと言われるが、栄養価の高い食品であふれる現代では、あまり効果は期待できない。

ちなみに「鰻と梅干は食べ合わせが悪い」というのは迷信であり、根拠はない。
医学的には、梅干は胃酸を濃くして、鰻の油分の消化を助けるので好ましいとされる。


私は鰻が大好物なので、時々、お客様からご馳走になる。
上野町にある「まつをうなぎや」に、私の店(りんごの詩)へ出前をお願いしている。
「まつをうなぎや」は昭和7年創業、宮崎では最も古い老舗の鰻専門店。おすすめ。

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課題「うなぎ」の川柳と俳句を集めてみた。

~川柳~
【うなぎ】

あなごよりうなぎを好む恋がたき(与三野 保)
うしの日のうなぎラベルを信じたい(野田 清博)
牛も豚も鳥も鰻も人間も偽装(棧 舜吉)
鰻までまぼろしにしていいですか(宮内みの里)
鰻屋の娘うなぎの顔に似る(麻生 路郎)
かたまつた鰻に白いとこが消え(岸本 水府)
カツ丼かうなぎに迷う勝負メシ(藤井 寿代)
基督のやうな顔して鰻ゐる(川上三太郎)
串の味うなぎ以外は大丈夫(森中惠美子)
国産の鰻だってよ本当かな(山本とし子)
幸せも鰻も掴めないおとこ(吉野 和夫)
四万十の鰻に座り直したり(片寄 正央)
包紙に鰻図案化されている(麻生 路郎)
途中下車うなぎが好きな訳でない(森中惠美子)
本籍をやっと公表した鰻(和気 慶一)
やんわりと握るうなぎは動かない(鶴田 一平)
七光りうなぎ登りの出世する(庸佑)
日本の海を忘れたのかなうなぎ(美代子)
原発の川に鰻も棲みにくい(いさお)
鰻の寝床でも愛満ちていた昭和(さわだまゆみ)
土用うなぎ供える父の七回忌(さわだまゆみ)


~俳句~
【うなぎ】〈季語は夏〉

うなぎやの大小すてし氏素性(富安 風生)
あかつきの湯町を帰る鰻捕り(飯田 龍太)
鰻入りパスタ何しろ思ひつき(泉田 秋硯)
鰻食ふための行列ひん曲がる(尾関 乱舌)
鴫立沢百年鰻焼きどほし(火箱 游歩)
土用待つ生簀鰻や歌舞伎町(高野 虹子)
まだ逃げるつもりの土用鰻かな(伊藤伊那男)
うなぎの日うなぎの文字が町泳ぐ(斉藤すず子)
ねむい月ふらりとうなぎ喰いに出る(岩下 良子)
持ちたくて必ず落とす鰻かな(竹本大星光)
鰻屋の二階で父の忌を修す(松原 雅子)
裂かれつつ鰻は耳をひらきけり(吉岡美穂子)
くさめして土用鰻を裏返す(忍 正志)
土用鰻啖い 熊野の地霊かな(八村 廣)
影掃いてしまへり土用うなぎの日(牧石 剛明)
カンテラを灯し出て行く鰻舟(市川 久子)
鰻篝を揚ぐる加減のありにけり(大木 葉末)
荒涼と荒川鰻裂いて貰ふ(細見 綾子)
宗右衛門町の裏見て鰻食ふ(浦野 芳南)
腰の辺に浮く丸桶や鰻掻(竹下 竹人)
吉相の大樹なるべし鰻食ふ(廣瀬 直人)


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第30回うなぎ川柳大会 作品募集中!!

うなぎの話題満載の季刊誌「うなぎ百撰」では、うなぎにまつわる川柳を大募集!!
どなたでも、何句でも、ふるってご応募ください。

★応募要項/ハガキに川柳(1枚に5句以内、未発表作品に限る)、郵便番号、住所、氏名、年齢を明記。応募数制限なし。

★賞/金賞1点(図書カード3万円分)、銀賞2点(図書カード1万円分)、ほか。

★締め切り/平成29年2月22日(水)必着

★応募先/〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-8-2 末広ビル7F うなぎ百撰「うなぎ川柳係」
03-6202-1223

★発表/「うなぎ百撰」2017年春号(4月1日発行)上

《第29回の金賞作品》
うなぎ屋に挨拶をする定年日(清岡千恵子)



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by ringo-utahime | 2016-08-08 13:39 | 川柳(課題別) | Comments(4)

「川柳番傘8月号」

番傘川柳本社(大阪市北区)発行の「川柳番傘8月号」を紹介。142ページ。

表紙絵は「若狭外海」。

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~同人近詠(田中新一選)より抜粋~

《巻頭》
補聴器もメガネも替えて立ち直る
こめかみで男の詩を組み立てる
(小牧/田中 豊泉)

揺れながら象の背中で眠ろうか
復興へ取りも直さず肥後スイカ
(奈良/菱木 誠)

現実を見つめてからの仏様
風だけが知ってる八月の記憶
(宮崎/中武 弓)

人情を学んで象は逝きました
拒絶しているのか太い太い線
(佐賀/真島久美子)

全壊の家にあったかツバメの巣
得たものと捨てたもの指折ってみる
(熊本/黒川 孤遊)

生き残った夢と誓った目的地
フェロモンを無邪気に放つ火の女
(都城/主税みずほ)

本命へ土産死角で買うてくる
金のこと酒の肴にする妻で
(宮崎/間瀬田紋章)

想いだけ詰めて上がらぬ熱気球
土砂降りの日は拭き掃除したくなる
(薩摩川内/石神 紅雀)



~誌友近詠(森中惠美子選)より抜粋~

《巻頭》
うたかたの命の画布に夏椿
潮騒はやさしく母の詩になる
(奈良/佐藤 辰雄)

変調の四季のリズムに狼狽える
朝な夕悲劇喜劇を見て過ごす
(福岡/平本つね子)

語り部も初心にかえる原爆忌
ヒマワリに負けず元気な夏帽子
(宮崎/永友 淳子)

八月の雲はデフォルメ許さない
読み聞かせ原爆詩集ひらく夏
ファミレスでおひとり様の終戦日
カレーライス母へ供える盂蘭盆会
流灯へ泣いていいよと遠花火
(宮崎/さわだまゆみ)


分かれ道覚悟しながらついていく
もういいよと言うから白く咲きました
(薩摩川内/春田あけみ)

中辛に涙男が頼りない
生きのびる知恵一寸の虫にあり
(鹿児島/馬場ナオミ)

長崎の鐘いつまでも世は戦後
長崎も被爆地きょうは愚痴を飲む
(鹿児島/松本 清展)



~前月号近詠鑑賞「同人の部」(徳島/能田文夫)より抜粋~
妻の名を叫んで揺れに耐えている(黒川 孤遊)
痛風の罰受けている旅の宿(間瀬田紋章)
煩悩においでおいでをして元気(松本 柾子)
ほろ酔うて逢ってはならぬ人を待つ(平井 翔子)


~前月号近詠鑑賞「誌友の部」(和歌山/馬場明子)より抜粋~
宵越しの悩みは持たぬことにする(小野 礼子)
ライバルが消えてしまってから不振(さわだまゆみ)
後期です晩酌だけは続けます(古野 直興)
アルプスの山がケーキに見えてくる(谷口 祥子)



~課題吟「狭い」(福井/久崎 田甫選)より抜粋~
プライドが邪魔して視野を狭くする(横尾 信雄)
人情があふれる路地が好きである(真島美智子)
無愛想で広い世間を狭くする(菱木 誠)
駆け落ちの狭い部屋から咲かす花(さわだまゆみ)


~イメージ吟〈No.10〉(徳島/福本清美選)より抜粋~
イチローのバット記録をひた走る(菱木 誠)
安売りの先着順に突っ走る(馬場ナオミ)
ずぶ濡れになってあなたに逢いにゆく(中武 弓)
初夏の風少女の髪をからかいに(間瀬田紋章)
一瞬に景色を変えたきのこ雲(日高 賀邁)
ぽっかりと茜に染まるペアの雲(安田 翔光)



~各地句報〈6月句会〉(森口美羽抄)より抜粋~

宮崎番傘(九州男報)34名
歳月は強引でした童女の死(みずほ)
ノラとなり今一端の顔をする(さだお)
強引に父母を説き伏せプロポーズ(幸風)
強引な姿勢の裏に核の文字(ちかよし)
強引な男をなじる五月波(まゆみ)

入木わくわく番傘(あけみ報)26名
カンパーイ田植えを終えた風呂上がり(紅雀)
蛍の灯あれは慟哭かも知れず(あけみ)
新緑を燃料にして走る朝(夢修)



~友の会「姿」(あわら/石谷恵子選)より抜粋~
修正ができるスマホではいパチリ(松本 清展)
募集欄容姿の可否は書いてない(平本つね子)
顔のない姿で生きるテロリスト(さわだまゆみ)
姿なき母がブレーキ掛けにくる(武田 敏子)
雲行きがあやしくなると消えている(土居 直子)



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by ringo-utahime | 2016-08-02 17:13 | 川柳誌 | Comments(4)