香川県在住の安田翔光さんの川柳句集「風花抄」を紹介。

127ページ。
シンプルな装丁に心が安らぐ。
300句あまりを掲載。
序・破・急の三章に分けられる。

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大太鼓 みんな黙れという響き

ややあって 叱りすぎたとおもう父

笑えない喜劇 泣けない悲劇だな

トランペッターの指は孤独に満ちている

酔いどれを迎えてくれる 珠のれん

星ひとつ ふたつ 数える肩車

戯れに「異国の丘」は 歌うまじ

気の弱いトマトで 捥がれても熟れる

雨に泣き 雨に躍りて 農奴かな

応えてはならないものに 花言葉

泣くために 人は生まれてきたのです

眠れないわけは 拳が固すぎる

屋台曳く男を見たら 追い越すな

女ひとり 騙しおおせぬままに 春

来世まで誓い 悲喜劇はじまりぬ

トラックを飾る孤独な 男たち

バンザイの形で 虫が死んでいる

寝たきりを看る 贖罪をするように

黒髪の長さは 業の 深さかも

人の世の 節目節目にある 涙

灯を点けてごめんよ 泣いていたんだね

つみぶかい約束をして 軽い足

何事もなかったことにする 化粧

敗けてきた男の膝が好きな 猫

菩薩とも見まがう 臨月の 娘

使用済みテレカが秘めているドラマ

目的がない旅人で 混む 駅舎

はかりごと 幻想曲を聴きながら

老いたりといえども 現役の不良

自分史の赤いページに棲む 女




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《著者略歴》

安田 翔光(やすだ しょうこう)

昭和14年生まれ、本名・昌幸
昭和33年 八ヶ岳経営伝習中央農場本科卒業(現・八ヶ岳中央農業実践大学校)
昭和48年 番傘一般近詠初投句
昭和51年 番傘川柳本社同人
昭和53年 本名から将幸に改号
昭和56年 稲井電子工業㈱入社
昭和59年 四国柳壇(四国新聞)ゲスト選者
平成 3年 将幸から翔光へ用字変更
平成 8年 四国柳壇ゲスト選者
平成10年 川柳句集「風花」発刊
平成12年 ㈱日本グレーン研究所へ再就職し勤続中
現在 祥柳舎代表
(一社)全日本川柳協会 個人会員



『風花抄』
2016年6月26日 初版
著者/安田 翔光

発行人/松岡 恭子
発行所/新葉館出版


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by ringo-utahime | 2016-09-30 01:01 | 川柳本 | Comments(2)

このところ《川柳みやざき秋季号》
私の巻頭言「川柳と脳のはたらき」を読みたいという
問い合わせやリクエストが多い。
嬉しい悲鳴というやつだ。

たいした文章ではないので恥ずかしい限りだが、
せっかくなので下記に紹介したい。

※横書きのエッセイは読みづらいので、
原文に数ヶ所の改行を加えておく。

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川柳と脳のはたらき        さわだまゆみ


川柳には「シニア世代の趣味」というイメージがつきまとう。

書店の専用コーナーには「シルバー川柳」「還暦川柳」「健康川柳」「介護川柳」「お葬式川柳」などの本が並べられ、昨今では「転倒予防・詐欺予防川柳」など高齢者を対象にしたピンポイントの募集川柳も増加傾向にある。

川柳を始めた動機を訊かれると、冗談めいて「ボケ防止(認知症予防)」と答える方はとても多い。
果たして、川柳は本当に認知症予防になるのだろうか。

今から四年前、脳神経科学の専門家で諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授が「川柳と脳のはたらき」についての調査をされた。

特殊な装置を使って、被験者が川柳を考えている時に《脳のどの部分が活発になるか》を測定するというもので、左脳と右脳を比べると、大きな変化の顕れる場所が左脳に二ヶ所見つかった。

一つ目は「前頭前野」。記憶や情報を一時的に保持し組み合わせて答えを出す部分、つまり頭を使うことで活動を高める場所である。年をとると衰えやすいといわれる前頭前野が、川柳をひねることで活発になることが判った。

二つ目は、前頭前野のやや後ろあたりの「側頭頭頂接合部」で、想像力に関係する場所。比喩表現の理解や言葉の意味を二重に使ってみることなどで、この部分の活動が高まることが認められた。

実験の結果「川柳に親しむことは、脳のはたらきの低下を予防し、認知症予防につながる」と考えられた。
川柳は脳トレになり、ボケ防止の効果があるのは事実といえる。

川柳の魅力は、佳句をひねりだした時の充実感、日常生活の憂さを晴らす、嫌なことがあった時の気分転換などの他に、「若さを保てること」が挙げられると思う。

見つけ(句材・発想・着眼点)を探して常に身のまわりに目を向けることが求められ、日々をぼんやり過ごすことのできない川柳人は、うかうかと老いてなどいられない。

川柳を詠むことで上手にストレスを解消し、自分自身を解放していることも、川柳作家が一様に若く見えるゆえんなのではないだろうか。

「超・高齢社会」に突入した現代の日本人にとって、川柳は必要不可欠なアイテムになってきた気がする。

今後ますます川柳人口が増えることを、大いに期待してやまない。



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by ringo-utahime | 2016-09-29 09:05 | エッセイ | Comments(0)

『晩酌』川柳

次から次と台風が発生して、全国的に悪天候。
9月も終わろうとしているのに、やけに蒸し暑く不快な夜だ。

今夜は、某焼酎メーカーの営業マンが挨拶に見えた。

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1916年の初蔵出しから、今年100周年を迎えた
霧島酒造株式会社(宮崎県都城市)。

本格芋焼酎『霧島』が、宮崎限定で、2016年11月に発売されるとか。

さつまいもの「黄金千貫」と、霧島連山が生んだ天然水「霧島裂罅水」から作られる焼酎『霧島』には、ファンが多い。

記憶に残る懐かしい味の復活を、みな喜ぶことだろう。


南九州地方では《だれやめ》という愛すべき方言と文化がある。
※コトバンクでは
だれ(疲れ)をやめる(止める)という意味から、焼酎を飲む晩酌のこと。「だいやめ」ともいう。とある。

今日一日の疲れをとり明日の英気を養うため、郷土の「うまいもの」と焼酎を、家族や仲間と一緒に囲むのが「だれやめ」。

標準語では「晩酌」なのだろうが、響きがスマート過ぎて、何だかものたりない感じがする。


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課題『晩酌』の川柳を集めてみた。

【晩酌】
晩酌の一献温い慈雨の味(河村 一成)
晩酌に言いづらそうに金のこと(杉村常太郎)
晩酌が許すかたちに置いてある(岡 良三)
晩酌はやります無形文化財(高木鈴の家)
銚子一本タワーにも似て夜の膳(山崎 貴子)
晩酌で胃カメラの道洗っとく(山本 翠公)
妻に言い勝って晩酌まずくなり(山本 嘉行)
晩酌の燗が割り込むコンセント(岡村 嵐舟)
晩酌をやめると妻も淋しがり(田中 南都)
疲れたと言わせぬ先に燗をつけ(松裏 ミツ)
胃の腑切りその後晩酌まずくなり(船橋 豊)
適量の晩酌浴びて蟻でいる(石田 泰照)
晩酌であしたも走るポンコツ車(武藤 敏子)
晩酌というガソリンで今日を生き(中川めぐむ)
晩酌という点滴をしています(荒木宏太郎)
晩酌という妙薬に生かされる(宮本 次雄)
晩酌に今日の消費を考える(馬屋原弘万)
晩酌にしみじみと見る子の育ち(川上三太郎)
晩酌の父頂点にして和む(月原 宵明)
晩酌は目刺し一本あればよし(澤田 昌和)
晩酌も減らせと攻めてくる物価(小山 太一)
晩酌や君は心のお友達(曾澤 隆司)
晩酌を終う魚の骨残し(前原 健二)
もう誰の指図も受けぬ晩酌後(田村 貴司)
許された晩酌父のえびす顔(高橋いく子)
留守番へ晩酌少し足しておく(阿部 美子)



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by ringo-utahime | 2016-09-28 23:50 | 川柳(課題別) | Comments(2)

『カラオケ』川柳

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当店「りんごの詩」からのお知らせです。

ただ今《カラオケで得するフェア》を実施中です。
10月31日(月)まで。

期間中、カラオケを歌ってくださったお客様に、
3千円・1万円分の当店利用券が抽選で当たるチャンス

があります。

主催は「全国カラオケ事業者協会」で、
総額1200万円の全国キャンペーン
です。
3千円分の利用券を1600名様に。
1万円分の利用券を720名様に。
当選発表は、2017年1月1日(日)です。

なお、フェアの申し込みには、店舗ごとに人数制限がありますので、お早めに「りんごの詩」へ、カラオケを歌いにいらしてくださいませ。

どうぞ宜しくお願いいたします。


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課題『カラオケ』の川柳を集めてみました。


【カラオケ】
カラオケに合わぬ軍歌を父は持つ(池田 昭一)
カラオケの軍歌は最後まで社長(中山のり彦)
カラオケの歌あとになり先になり(平山 里風)
枯れ葉歌う一寸気取ってベレー帽(三谷千代子)
持ち歌は気持ちが入り少しずれ(西本 肇)
さわりだけといってマイクを手放さず(田中 凡丁)
デュエットの図々しくも肩を抱き(加山よしお)
カセットに弾んだ亡夫住んでいる(横野喜美子)
カラオケを端唄小唄で白けさせ(秀平美代子)
生き甲斐はカラオケですと言う音痴(平井 綾女)
調子外れの歌を真面目に聞いている(安井 俊子)
ひと言とマイク持たせたのが悪い(森 東馬)
気晴らしはカラオケまでとしておこう(竹下 圭子)
カラオケボックスで窒息してる歌(渡邊 蓮夫)
カラオケをとめてお話ししましょうよ(田端佐代子)
カラオケのマイクを握るだけの芸(中村登美子)
いい喉ね褒めるしかない古い歌(豊岡はつい)
その歌は部長のオハコご法度よ(伊藤 忠彦)
カラオケに一心不乱憂さ晴らし(坂本 和巳)
恋の唄うたい続けて老い知らず(山口 静江)
カラオケに付いていけないハイテンポ(中村 毅)
ひとり酒ひとりカラオケ ぼくの老後(大黒谷サチエ)
接待のカラオケ音痴盛り上げる(福士 慕情)
Let It Go ノリノリですねおばあさん(丸山あずさ)
上手でも下手でも ひばり・裕次郎(高瀬 霜石)
音痴でもカラオケ大好き何時の日か(須藤 光章)
カラオケで熱唱をする僕の基地(松谷 早苗)
カラオケの上手が仕切るバスの旅(古西 保)
カラオケの中に逃げ込む男たち(森中惠美子)
カラオケの仲間とからっぽになろう(森中惠美子)
カラオケの仲間はみんな風だろう(森中惠美子)
カラオケのバスはぽっくり寺へ着く(板垣 孝志)
カラオケのマイクが歳を忘れさせ(野原 政次)
カラオケはエキサイトする平和ボケ(田中セイ女)
カラオケはトップで歌うことにする(向井 沃)
カラオケへ点字の歌詞が胸を打ち(岩田 康子)
カラオケへ弾む心が派手を着る(大西あさの)
カラオケもあきれひとりで先回り(塩田ただお)
ギャラ等は要らぬカラオケスターです(小野田仲江)
謝恩会師のカラオケに三歩引く(猪口 和則)
寿司カラオケ国境越えて大流行(田中のり子)
阪神の連勝カラオケもはずむ(森中惠美子)



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by ringo-utahime | 2016-09-27 23:55 | 川柳(課題別) | Comments(4)

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宮崎番傘川柳会(間瀬田紋章会長)発行の
「川柳みやざき秋季号(167号)」を紹介。
40ページ。


◆巻頭言
川柳と脳のはたらき(さわだまゆみ)



◆近詠『尾鈴集』(西岡 南風選)〈37名参加〉より抜粋

梅雨晴れ間笑い袋を開けてみる
散り際の胸の炎が眩しすぎ
気楽さの独りがイヤになる微熱
賛成も反対もない父の指揮
(宮崎/間瀬田紋章)

森という酸素ボンベが抱く命
海螢涌き出る海に消えた星
原発の墓地を見つめる冬の虹
火の匂いそっと実印引っこめる
(宮崎/高峰 桂介)

己には見えぬ背中が気にかかる
ポリシーを持たぬ同士でウマが合う
最期まで父は褌はずさない
(宮崎/江藤九州男)

自己管理甘えのあった病床記
転んだら終りと知った花の杖
揚げ立てのコロッケを買うあかね空
(宮崎/森本いつき)

格差の世ひらひら人が流される
冷え切った深夜の酒が身をほぐす
人間不信饒舌の翳透けている
(宮崎/日高 賀邁)

充たされぬ訳は秘密にしておこう
愚痴こぼす男のラーメンがのびる
訃の知らせ積もって長いながい梅雨
男とおんな異なる愛の形追う
白百合の孤高うらやむ崖っぷち
ママ友の棘を隠している砂場
美しい誤解のままの別れうた
(宮崎/さわだまゆみ)


モノクロは多弁いつしか夜が明ける
よろけても立ち止まれない炎天下
その青が見たくて堰を切っている
(宮崎/中武 弓)

掛値なしの愛が届かぬ少年期
どこまでも泳いで行ける父の海
残響の胸倉深く谺する
(宮崎/七條 美千)

もの忘れ茗荷のせいではありません
梅雨あけを先に知らせる蝉の声
この西瓜活断層のごと割れる
(宮崎/西 ほたか)

始まりはマロンケーキのひよこ色
ジャズ喫茶あの日のわたし隅の席
ラブリーな月夜の晩にかくれんぼ
(都城/西山なずな)

駄菓子屋のぬくい記憶にあるポエム
無防備なうなじへ届くみそかごと
ビフテキを焼いて命の灯をともす
(都城/主税みずほ)

 

◆句集の筐 
新緑を母と抱いてる女寺
川柳句集「さくら草」主税みずほ (間瀬田紋章)



◆私の風〈エッセイ2篇〉

川柳時評・時鳥啼くなと申す人もあり(江藤九州男)

大海を泳ぐ(川崎 敬女)




◆第35回 課題吟より抜粋

【ごつごつ】主税みずほ選

入選
ごつごつのプライド少し丸くなる(太田ちかよし)
ごつごつの石肌凄い生き方だ(中村 涼子)
ごつごつの弁解耳がはねつける(石神 紅雀)
ごつごつの山道膝が笑い出す(西代みなみ)
テロ・ゲリラごつごつ角が立つ地球(棧 舜吉)
佳作
帰りついたごつごつの月かぐや姫(高峰 桂介)
ごつごつの茶碗生みだす父の趣味(さわだまゆみ)
ぶつかってなかなか丸くなりません(中武 弓)
特選
ごつごつの石がまあるくなる深夜(間瀬田紋章)
軸吟
山寺のごつごつ岩の客になる(選者)

【なめらか】江藤九州男選
入選
なめらかな道に狸や狐待ち(西代みなみ)
どの酒もなめらかになる我が味蕾(甲斐 雅人)
折り合えぬ暮らしも今は馴れ合いに(やすの喜宏)
なめらかな舌持つ政治家と詐欺師(さわだまゆみ)
なめらかに加速していく少年よ(間瀬田紋章)
佳作
絹糸のやさしさで母介護する(細山田吐夢)
円滑に馴染んで生きる傘の中(石田 酎)
なめらかにハンドル捌く深い皺(主税みずほ)
特選
なめらかに見えぬ力で効く薬(金井 一光)
軸吟
なめらかに問えばさらっと出る本音(選者)



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by ringo-utahime | 2016-09-20 18:12 | 川柳誌 | Comments(0)

≪吟行会レポート・№3≫


石山観音池公園内でお弁当を食べたあと、
句会場の「都城市生涯学習センター」に移動。

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出席23名+欠席投句12名=計35名参加。

投句〆切、13時30分。
披講開始、14時10分。

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脇取りは、間瀬田紋章会長。

各題の特選・準特選者には、主税みずほさんが丹精こめて育てた「さくら草の苗」がプレゼントされた。
※欠席投句者、重複入賞者の場合は、順位を繰り下げて進呈。

みずほさん、ありがとうございました。




※上位入選と私の入選句のみ、下記に掲載。


【嘱目吟】 西岡 南風選

入選 後藤家は明治のロマン抱いたまま(みずほ)
入選 亡き母に見せたい菊の節句かな(まゆみ)
入選 寒天の抜け荷ひもじい子が育つ(九州男)
入選 特攻の遺品に滲む青い春(博)
入選 いにしえの暮らしに酔っている一人(えり)
入選 昨日はゴルフ今日吟行日々楽し(ヒデ子)
入選 展望台城主目線で見る景色(ちかよし)
入選 人力車大正乗せて嫁御のせ(幸風)
入選 日和城の昔を石が喋りだす(ほたか)
入選 武士達の吐息聞こえる城の跡(楽子)
入選 山も城も大地丸ごと秋になる(桂介)
入選 庚申塔吹き抜けてゆくもがり笛(淳子)
止句 高城の史跡見守る錦旗(まゆみ)
佳⑤ 暑い日に愚痴もこぼさぬお雛様(弘二)
佳④ ごっつどん往時を偲ぶ時の鷹(博)
佳③ 雛壇に御殿まりつく音がする(幸風)
佳② 排気ガス石敢塔が音をあげる(ほたか)
佳① 重陽へゆたかに招く秋の使者(みずほ)
準② 白壁にロマンを映す秋の風(紋章)
準① 秋風がはらりと撫でる「のちの雛」(なずな)
特選 雛店を男ものぞく茶の香り(紋章)
軸吟 観音瀬湖底に走る後藤船(南風)

※「嘱目吟」は、一人2句ずつ投句。
※次号の「川柳みやざき冬季号(168号)」には、嘱目吟の投句全作品を掲載。



※「課題吟」は、各選者ごとに約40句選出。

【光】 さわだまゆみ選
止句 耳もとに光るリングの浮気癖(紋章)
佳⑤ 悲しみに寄り添うように光蘚(なが月)
佳④ 傘寿なお光残している指輪(富山)
佳③ 線香花火に不戦の誓いさせる夏(さだお)
佳② 怒鳴っても優しく光る師の眼(彦猫)
佳① あの世への母の掟が光りだす(みずほ)
準② 後継者出来て光りが見えて来た(千枝)
準① 錆びた鍬使えば光る二度の春(博)
特選 弔辞から寡黙な父へ射す光(敬女)
軸吟 光るものはずして見舞う癌の友(まゆみ)


【捨てる】 高峰 桂介選
入選 世間体も涙も捨てる寡婦の道(まゆみ)
止句 脱皮した皮の捨て場に思案する(鈴女)
佳⑤ 捨てて来た過去がひょっこり顔を出す(楽子)
佳④ 動揺が広がる吐いた捨て台詞(楽子)
佳③ 見栄捨てて並ぶ先着二十名(よしひさ)
佳② 想い出のパジャマを捨てた熱帯夜(みずほ)
佳① 肩書きを捨てた名刺で再勝負(ちかよし)
準② 捨てられて優しい女になれました(照代)
準① 記憶を捨てて母は天使になっていく(二子)
特選 捨て石になって掴んだ今の地位(ちかよし)
軸吟 切り捨てた端数の方にあった運(桂介)


【マイナンバー】 江藤九州男選
入選 マイナンバー サイバーテロが狙ってる(まゆみ)
止句 マイナンバーに制御されてる影法師(照代)
佳⑤ 虚と実をマイナンバーが精査する(紋章)
佳④ マイナンバー私差し置きしゃしゃり出る(淳子)
佳③ マイナンバーの意味を知らないマウスたち(桂介)
佳② マイナンバー貰い人間遠くなる(照代)
佳① マイナンバー老いも若きも繋がれる(えり)
準② マイナンバー見えない首輪締め付ける(博)
準① マイナンバー命が軽くなる明日(まゆみ)
特選 マイナンバーだけを残した孤高の死(まゆみ)
軸吟 マイナンバー ロト6に賭けてみる(九州男)


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句会終了後、参加者全員で記念撮影。

皆さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。

来年の吟行会の場所は、まだ未定です。
宮崎県内でお薦めの場所があれば、紋章会長にご提案くださいね。



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~宮崎番傘川柳会からのお知らせ~

※10月は、定例句会がお休みです。

※10月9日(日)の「川南土の子番傘川柳大会」へ、ぜひご参加ください。詳細は下記。



◆第52回 川南土の子番傘川柳大会ご案内◆

とき/平成28年10月9日(日) 午前10時開場(出句〆切 11時30分)

ところ/ホテル竹乃屋(川南町トロントロン)

《課題と選者》 各2句
「誤解」 荒砂 和彦選
「夕日」 間瀬田紋章選
「出会い」 西岡 南風選
「ゴルフ」 藤井 英坊選
「長男」 岩崎 哲選

※事前郵送などによる欠席投句は拝辞。当日に呼名も含めて出会者が責任をもって投句したもののみ可。

会費/1500円(昼食込み)
※投句のみは、1000円。

懇親会/3500円(希望者のみ、大会終了後に同会場にて開催)


◇主催◇川南土の子番傘川柳会
◇後援◇川南町文化連盟


※宮崎組は、宮崎駅1階中央ベンチに、午前8時30分集合。(JR 宮崎駅 8時47分発)


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by ringo-utahime | 2016-09-11 22:34 | 川柳吟行会 | Comments(6)

≪吟行会レポート・№2≫


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明治33年頃に建設された商家で、国の有形文化財に登録されている「旧後藤家商家交流資料館」
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館長さんのお話を伺いながら、かるかんとお抹茶を美味しくいただいた。ごちそうさまでした。ありがとうございました。
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重陽の節句のお雛飾りが華やかだった。
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昔の蒸し器(セイロ)を利用した雛飾りもあった。



〈館長さんと一緒に、旧後藤家商家前で記念写真〉
※この時、何名か行方不明。さて、居ないのは誰でしょう?
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〔宮崎番傘9月吟行会③へ、つづく〕


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by ringo-utahime | 2016-09-11 19:36 | 川柳吟行会 | Comments(0)

≪吟行会レポート・№1≫


9月11日(日)、宮崎番傘川柳会恒例の吟行会を開催。
都城市・高城町

参加者23名。
♂10名……紋章、南風、桂介、九州男、博、幸風、博之、弘二、ちかよし、よしひさ
♀13名……ほたか、淳子、みずほ、ふさこ、二子、えり、楽子、鈴子、なずな、亭子、ヒデ子、ミナ子、まゆみ

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南風さん手作りの、ガイドブック。

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午前9時30分集合。
月山日和城跡に立つ「高城郷土資料館」は、愛知県の犬山城を模した3層の天守構造。

旧高城町内の歴史・民族資料が展示。
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展望室からは、都城市盆地、霧島連山などが、眺められる。
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〔宮崎番傘9月吟行会②へ、つづく〕


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by ringo-utahime | 2016-09-11 18:06 | 川柳吟行会 | Comments(2)

熊本・川柳噴煙吟社(平田朝子主幹)の
「川柳ふんえん」No.800記念号が届いた。

昭和25年1月、大嶋濤明を代表に創立された川柳噴煙吟社の柳誌「噴煙」が、今号で800号を迎えた。

おめでとうございます!!

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表紙は「被災した熊本城」の写真に「頑張るけん!熊本」の文字。

4月14日、16日の大地震により、6月開催予定だった「噴煙九州大会」は「噴煙九州誌上大会」に変更された。
本誌は、その発表誌を兼ねる。
全国から、377名参加。



~「平成28年 噴煙九州誌上川柳大会」より、
主な宮崎県川柳人と上位入選句を紹介~


【案外】 真島久美子選
《入選》
人見知りだけど案外聞き上手(いとうゆうこ)
案外は案外として受け入れる(岩切 義山)
案外と奥が深いぞだんごむし(甲斐 雅人)
案外に親孝行なリーゼント(さわだまゆみ)
IT化前頭葉はマイペース(吉井 楼太)
逃げないで跳んだあの日の水たまり(江藤九州男)
《五客》
麻痺の手も案外やれる頑張れる(石田 酎)
スパイかも知れないスカートのフリル(赤松ますみ)
神様は真面目な顔をしているが(小松 多聞)
因数分解できればわたしかわいいの(大内せつ子)
町工場世界に笛を吹いている(光本 照夫)
《三才》
何も無いそれを求めて人が来る(村上 和巳)
あなたにはゴミ私には夢なのだ(小林ふく子)
どん底を案外知らぬ深海魚(土屋起世子)
《選者吟》
戯曲など書かせてもらいたい月夜


【案外】 泉 談亭選
《入選》
素顔の私案外人にわからない(桜木 えり)
涙には案外もろい男傘(江藤九州男)
ママの留守パパのレシピの塩加減(柴崎 幸風)
案外は案外として受け入れる(岩切 義山)
《五客》
夜が明けて意外涸れてた涙つぼ(宇野 幹子)
地震予知人は案外蚊帳の外(佐藤 六郎)
百箇日妻は健気に立ち直る(楠原 富香)
泳ぐのが溺れるたびにうまくなる(小島 萌)
八起き目の意外な風が味方する(鈴木千代見)
《三才》
偏差値をこぼれた種が咲き誇る(佐藤 嵩子)
町工場世界に笛を吹いている(光本 照夫)
つなぐ手にヒトはどんどん強くなる(石神 紅雀)
《選者吟》
置き手紙テーブルにある妻の乱


【預ける】 麻井 文博選
《入選》
家族の輪妻に預けている平和(植田のりとし)
世間体私の何を預けよう(肥田木聞明)
母預け充電中のポンコツ車(齋藤なが月)
《五客》
九条をハトに預けた日の誤算(主税みずほ)
余命表神に預けて風になる(上野 秀湖)
千代契る愛の割り符を預け合う(永石 珠子)
命まで預けて散ったダッカの地(木村 文福)
満員の施設へ空を待つ疲れ(大河原信昭)
《三才》
逆剥けの痛さ施設へ置いてくる(宇野 幹子)
生きようね数えきれない揺れの中(岩崎眞理子)
浮雲に託す余生と知ってから(梅崎 流青)
《選者吟》
折り鶴を預けオバマの深い礼


【預ける】 植村 克志選
《入選》
故郷に預けたままの赤い靴(太田ちかよし)
わたくしのひと日預けた陽が沈む(永友 淳子)
限界集落神に命を預け生き(齋藤なが月)
盲導犬に命預けるスニーカー(さわだまゆみ)
介護2の母を預けて疼く夜(日高 賀邁)
預かった不戦の誓い子に渡す(吉井 楼太)
《五客》
長老にあずけ一声待っている(安永 理石)
残高に卒寿の余生支えられ(古川 清泉)
億年の命預かり今を生き(上山 錦柳)
終焉の下駄を預けて峡に住む(中村 鈴女)
浮雲に託す余生と知ってから(梅崎 流青)
《三才》
修羅越えて下駄を預けた家裁出る(米澤 俶子)
千代契る愛の割り符を預け合う(永石 珠子)
任せよう火の輪をぬけて来た人だ(梶田 隆男)
《選者吟》
清流に命預けて雑魚放つ


【やれやれ】 永石 珠子選
《入選》
やれやれを繰り返しつつ老の坂(七條 美千)
カルガモの親子仲良く渡り切り(吉井 楼太)
一局を終えてやれやれ汗を拭く(工藤 照代)
結婚式挙げて胎児と聴くバッハ(さわだまゆみ)
政治とカネやれやれまたも謝罪劇(棧 舜吉)
《五客》
同じ石でまた躓いている自嘲(真島 清弘)
異常なし細胞診の結果来る(鳴神 景勝)
嫁に城渡しようやく自由人(佐藤 嵩子)
肩書きを残らず捨てて軽くなる(沢田 正司)
自分史の完結編へ運が向き(平井 翔子)
《三才》
風雪に耐えて金婚妻と酌む(藤井 柳昇)
罹災証やっと明日が見えてくる(中田 博)
子も自立やれやれ寡婦の荷が降りる(松本 宏子)
《選者吟》
ラマーズ法やれやれ呱々の声響く


【やれやれ】 中原たかお選
《入選》
まだらボケ漢字が一字みつからぬ(間瀬田紋章)
結婚式挙げて胎児と聴くバッハ(さわだまゆみ)
神様も根負けをする絵馬の数(高峰 桂介)
ロボットが上役になる未来絵図(吉井 楼太)
鹿と猪攻防終えて稲を抜く(甲斐 雅人)
ぶりっ子の仮面をはずす二十五時(植田のりとし)
強情を通した背中泣いている(肥田木聞明)
《五客》
花火師の最後の点火子に任す(梅崎 流青)
ボランティア汗拭いてまた次の町(千葉 昌秋)
クレームが五時の作業着脱がせない(古野つとむ)
一審は妻の尋問抜けました(井上 俊一)
せっかちがエスカレーター駆け上がる(楠原 富香)
《三才》
熊本もカタカナで呼ぶ街になり(前田 一天)
一日を閉じる束ねた髪を解く(時津みつこ)
宮仕え終え人間のスケジュール(太田玉流川)
《選者吟》
子の巣立ち親の介護と入れ替わり


【魂】 西岡 南風選
《入選》
入れ換える魂のまだ二枚舌(七條 美千)
磨り減った鍬で魂継ぐ棚田(甲斐 雅人)
魂にふれるごと碑を撫でている(西 ほたか)
歪なる魂神の処方箋(齋藤なが月)
魂が時々家出する齢(永友 淳子)
職人の魂脈打つ町工場(棧 舜吉)
火の恋の魂洗う写経筆(さわだまゆみ)
一目惚れまるで魂抜けた首(桜木 えり)
《五客》
通夜の座に混じった亡母の笑い声(清水 正弘)
闘病へ魂揺らす夜が来る(山本 聖子)
振り向けばくまモンがいる頑張れる(玉利 清玉)
魂だってくよくよしてもいいんだよ(高峰 桂介)
大地震三つ児しっかり目に刻む(森内 俊之)
《三才》
名匠の魂抱いて阿修羅像(藤井 英坊)
たましいの深みに森の色を置く(加藤ゆみ子)
魂を売った話が錆びている(間瀬田紋章)
《選者吟》
焼夷弾くぐった魂まだ捨てぬ


【魂】 緒方 正堂選
《入選》
火のような大和魂リオの空(太田ちかよし)
歪なる魂神の処方箋(齋藤なが月)
魂だってくよくよしてもいいんだよ(高峰 桂介)
名匠の魂抱いて阿修羅像(藤井 英坊)
魂が飛んで彷徨う地震の朝(森永 茂)
火の恋の魂洗う写経筆(さわだまゆみ)
魂を活断層に揺さぶられ(江藤九州男)
《五客》
入魂の筆が感動詞をつづる(大河原信昭)
亡魂は火垂るの墓で語り合う(上野 由美)
人恋いの煌めきなのか螢川(山口由利子)
貸し借りを終えて魂正座する(小代千代子)
農魂が卒寿の鍬を離さない(上野 秀湖)
《三才》
親父から習った魂の字は楷書(西村比呂志)
鎮魂の炎棚田の水に揺れ(徳丸 浩二)
魂祭やがて行きつく列に居る(中村 鈴女)
《選者吟》
卓袱台に魂ひとつ遺される


【八】 古谷龍太郎選
《入選》
還らない八月舗道灼けている(日高 賀邁)
八合目から慢心が止まらない(細山田吐夢)
八方の果てへ響いている軍靴(間瀬田紋章)
八月の浜鎮魂の海螢(高峰 桂介)
薫風に八分音符のウォーキング(植田のりとし)
八起き目のおんなは怖いもの知らず(さわだまゆみ)
鳩の舞う空の青さか八月忌(太田ちかよし)
腹八分ベルトの穴が指図する(いとうゆうこ)
口も手も八丁かなと嫁を褒め(富田 博)
《五客》
八日目の蝉に冷たい世間の目(中原たかお)
数え歌八に届かぬ母の歌(横尾 信雄)
八回も男を愛しまだひとり(上田美知子)
八月のあの日陛下と蝉しぐれ(森永ゑい助)
あなた見た虹の八番目の色を(中西 宏夫)
《三才》
八月の空から千羽鶴降りた(小松 多聞)
八月を絞ると海の味がする(加藤ゆみ子)
八月の空に晶子の詩が浮かぶ(沢田 正司)
《選者吟》
八月が核の愚かさ語り継ぐ


【八】 平田 朝子選
《入選》
八十の義母に座席を譲られる(藤井 英坊)
八木は米と答える電子辞書(間瀬田紋章)
誤解され八紘一宇の塔憮然(棧 舜吉)
十八に戻る米寿の母祝う(江藤九州男)
《五客》
八起き目で自分の位置がみえてきた(坂本ゆき子)
昭和史に突っ立つ八月の骸(麻井 文博)
八月になると引き揚げ語る父(徳丸 浩二)
多情多恨エイトビートで消してゆく(平井 翔子)
八月の空に晶子の詩が浮かぶ(沢田 正司)
《三才》
柿八年姉が他人になっていく(梅崎 流青)
八月になったら下りてくる鎖(赤松ますみ)
一号から生きて八百号祝う(安永 理石)
《選者吟》
八面六臂残業手当何もない


【自由詠】 田口 麦彦選
《入選》
孫帰省顔も財布もゆるむ夏(齋藤なが月)
安全神話のガレキを月は見つめてる(高峰 桂介)
乾杯に妻はエプロン着けたまま(藤井 英坊)
ふるさとを背負う球児の玉の汗(富田 博)
八日目の蝉へ読経の雨が降る(川崎 敬女)
《五客》
それとなく虹を射すひと母だった(丸山 健三)
出世魚みたいなミサイルのこわさ(永井ききょう)
いい季節美女と素足とサングラス(いとうゆうこ)
沖縄を包んでこその平和国(下原てい子)
一瞬で落城させた震度7(鳴神 景勝)
《三才》
平和への勇気非武装非暴力(佐藤 六郎)
生きていることが哲学だと思う(小松 多聞)
ケネディもマドンナもいる我が書斎(覧のぶなが)
《選者吟》
震度7めげず隣のバラが咲く



~総合成績~
1位 梅崎 流青(10.0点)福岡
2位 佐藤 嵩子(9.5点)長野
3位 沢田 正司(8.5点)愛知
4位 中村 鈴女(8.5点)福岡
5位 赤松ますみ(8.5点)大阪
6位 加藤ゆみ子(8.0点)神奈川
7位 大河原信昭(8.0点)栃木
8位 永石 珠子(7.5点)長崎
9位 森永ゑい助(7.5点)佐賀
10位 小林ふく子(7.0点)静岡
11位 時津みつこ(7.0点)福岡
12位 鳴神 景勝(7.0点)熊本
13位 黒川 孤遊(7.0点)熊本
14位 さわだまゆみ(7.0点)宮崎
15位 加藤自津夫(7.0点)愛知
16位 小松 多聞(7.0点)佐賀
17位 徳丸 浩二(6.5点)熊本
18位 佐藤 六郎(6.5点)熊本
19位 宇野 幹子(6.5点)和歌山
20位 中田 博(6.0点)熊本
21位 前田 一天(6.0点)鹿児島
22位 村上 和巳(6.0点)熊本
23位 松村 華菜(6.0点)熊本
24位 小池 一恵(6.0点)福岡
25位 冨永紗智子(6.0点)福岡
26位 平井 義雄(6.0点)長崎
27位 緒方 正堂(6.0点)熊本
28位 真島久美子(6.0点)佐賀
29位 藤村 容子(6.0点)石川
30位 安永 理石(5.5点)熊本



※得点は、
三才(天・地・人)2点、
五客(1~5)1.5点、
平抜き1点。

※同点の場合は、上位入選句数、受付番号を優先。



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by ringo-utahime | 2016-09-08 17:08 | 川柳誌 | Comments(6)

「川柳番傘9月号」

番傘川柳本社(大阪市北区)発行の「川柳番傘9月号」を紹介。146ページ。

表紙絵は「六地蔵さん」。

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※今号の同人近詠欄は、各自の自選4句を掲載。

~同人近詠(自選)より一部抜粋~

七難は続く生き抜くほど続く
色即是空だから恋など愛などと
(奈良/菱木 誠)

非常袋の生きる証しを深くして
葱坊主に花の未練を覗かれる
(都城/主税みずほ)

思い出はいつまでつづくみだれ髪
頂上へいく足音の群れにいる
(宮崎/中武 重晴)

扉の前で迷いだす隙はない
くぐもった腕に時計を巻き戻す
(宮崎/中武 弓)

診察券にんげんは皆弱いもの
信じられる人いなくなり削除キー
(宮崎/間瀬田紋章)

貴方は読書裸で髪をとく私
弾け飛ぶ恋そこここにホウセンカ
(薩摩川内/石神 紅雀)

不揃いでいいさ人の輪くさり編み
歴女ブーム旧街道の一里塚
(福岡/冨永紗智子)

泥団子いつかこの手も母にある
宇宙からシングルベッド覗かれる
(佐賀/真島久美子)



~誌友近詠(森中惠美子選)より抜粋~


《巻頭》
しっかりと老いも病も受け止める
命とや弥陀の心の風任せ
コップ酒あとは演歌があればいい
(御坊/塩路とみ子)

拳だって優しい場所を持っている
そうめんも愛も途切れぬよう流す
(薩摩川内/春田あけみ)

苦も楽も生きる証しの傘を干す
降り止まぬ雨また爪が伸びてくる
(大牟田/山下 華子)

地の揺れを知らぬ無邪気な鳥の声
飢え満たす銭が悲しい顔をする
(福岡/平本つね子)

手も振れぬままに別れた風の盆
泣いていいよと十五夜の子守歌
追憶の風連れてくる曼珠沙華
自分史のアンダーライン修羅の色
風になった人のグラスと赤ワイン
(宮崎/さわだまゆみ)


海鳴りの不気味なうなり熱帯夜
突っつくと魔女が出てくる縫いぐるみ
(宮崎/日高 賀邁)

常識の垣根に刺さる子の視線
友の葬ふっと魔性の中にいる
(宮崎/肥田木聞明)

散り様もさまざまいずれ散るならば
こもりきり仏頂面になる鏡
(鹿児島/馬場ナオミ)

なぜ娘なのか遺族の眼が虚ろ
核ボタン近くに置いていた献花
(鹿児島/松本 清展)


~前月号近詠鑑賞・同人の部(和歌山/馬場 明子)より一部抜粋~

風だけが知ってる八月の記憶(中武 弓)
暇な日はペンネームなど考える(真島久美子)
原色を干すと青空はしゃぎだす(黒川 孤遊)


~前月号近詠鑑賞・誌友の部(徳島/能田 文夫)より一部抜粋~

年中多忙黒ネクタイを妬む白(富田 博)
冷や奴独りの膳の主役です(山下 華子)
昭和史のモンペ姿に母がいた(永友 淳子)



~課題吟「穏やか」(名古屋/武藤 伶子選)より一部抜粋~
あの日のこと忘れたふりの凪の海(冨永紗智子)
葬送に流してほしいシューベルト(岩田 明子)
穏やかが一番天も地も人も(山田 順啓)


~イメージ吟〈No.11〉(徳島/福本 清美選)より一部抜粋~
黄昏のタイムマシンに乗るところ(中武 弓)
拉致されてそしてだあれも居なくなる(日高 賀邁)
真相は未だに分からないらしい(西村 正紘)
荷物だけ帰国無念のテロに遭う(森園かな女)
一休み影と対話の一人旅(富田 博)
太陽の位置確かめている独り(真島久美子)


~各地句報7月句会(森口 美羽抄)より一部抜粋~
《宮崎番傘》(九州男報)31名
あの日から名刺は風に飛ばされた(紋章)
息継ぎの途中で軋みだす音色(聞明)
途中下車人と地酒に癒される(のりとし)
甘い水飲ませ育てた子の反旗(敬女)
大正琴弾くとあの日に還る母(よしひさ)
《入来わくわく番傘》(あけみ報)29名
うまそうだ素直なきゅうり曲がってる(紅雀)
最初から出てる答えをこね回す(あけみ)
自慢などない家系だが丸い風(やす子)
ほめ言葉しかし妬んでいる言葉(紋章)


~友の会のページ「およそ」(名張/久保 光範選)より一部抜粋~

味つけはいつもおよその匙加減(永友 淳子)
大まかに分けると私有機物(平本つね子)
おおよそは呑んで細部で突っ撥ねる(松本 清展)
第一声およその数が背を押す(富田 博)
現実はおよそ夢とは程遠い(肥田木聞明)
おしなべて酒を愛している詩人(さわだまゆみ)


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by ringo-utahime | 2016-09-02 18:12 | 川柳誌 | Comments(2)