りんご詩姫のブログ(新)

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2013年4月開設『りんご詩姫のブログ(新)』‥‥文芸川柳、フラメンコ、ボイストレーニング、パン教室、グルメ等々、趣味に生きる元気印「りんご詩姫」の〈気まぐれブログ〉。小さなスナックのママです。よろしく♡♡

「川柳番傘1月号」

番傘川柳本社(大阪市北区)発行の
「川柳番傘1月号」を紹介。190ページ。

表紙絵は「松に富士」。

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第2回 水府賞
笹倉 良一(奈良市)

手で書いた丸は人間臭くなる
生き方は自由逝き方は不自由
振り出しに戻って白になりきろう

第2回 番傘賞
菊地 良雄(横須賀市)

守れない約束ばかりしたい恋
辞退するつもりで待っている叙勲
ラストダンス男が貴重品になる

第3回 磯野いさむ賞
土居 哲秋(津山市)

今日も掌を合わせて午前五時の水



◆年間秀吟抄より

泣け笑え喜怒哀楽と踊らんか(黒川 孤遊)
バラの棘笑い転げているのです(真島美智子)
世渡りの下手さを恥じることはない(安田 翔光)
南風北風生きていく力(中武 重晴)
生き下手の握り拳に春が来る(中武 弓)
トンネルを抜けると次は春の駅(平本つね子)
忠告を無視した悔いが付きまとう(日高 賀邁)


◆各地句報秀吟抄より
大根に君の温みもしみわたり(入来わくわく/とよ子)
踏ん切りがつかない愛を茹でてみる(熊本お茶の間/孤遊)
隅っこで無欲装うコップ酒(宮崎/桂介)
控えめに暮らそう天も味方する(入来わくわく/いさ子)
限りなく薄味になる妻の愛(佐賀/清弘)
仕方なく脳の指令で出す涙(佐賀/清弘)



~同人近詠(自選)より抜粋~

偏見を一途な風に見抜かれる
一滴の情け紅葉マークに助言する
(都城/主税みずほ)

入退院やっと繋いだ初日の出
新年を持ち越す課題しぼり込み
(宮崎/岩崎 哲)

極楽も地獄も金の使いみち
四季の花いつも似合いの広辞苑
(宮崎/中武 重晴)

おみくじを結ぶ私のプロローグ
どの色も命をもらう花ばさみ
(宮崎/中武 弓)

漢字借用大和ことばも丸く書く
空海の梵字漢訳した凄さ
(宮崎/西岡 南風)

性悪説ネットの世界むしばまれ
忙しくなってしまった退職後
(宮崎/間瀬田紋章)

祖母も着た七草晴れ着セピア色
決めました何があろうと妻でいる
(薩摩川内/石神 紅雀)

あやとりの紅い輪変わり身の早さ
庭草の凍て蝶新春を動かない
(福岡/冨永紗智子)

偽物の笑い声聞く冬の雨
格安の航空券で君の胸
(佐賀/真島久美子)



~誌友近詠(森中惠美子選)より抜粋~

《巻頭》
零にある豊かさを知る無位無官
陽へ感謝ダイコもカキも深い味
裏側が読めて少年から大人
(南国/橋田 綾子)

ポケモンGOへ明ける平和なお正月
初売りの核シェルターが売り切れる
お雑煮もおせちも吐息抱く独り
叱ってくれる友へ寒中見舞状
聖地巡礼母の遺影を抱いて行く
(宮崎/さわだまゆみ)


一人もいい一人がいいと秋灯下
民の声が町を動かし変えていく
悲しみの笑いなのだなピエロの目
(鹿児島/馬場ナオミ)

自画像へ使いきれない色がある
両の手に泣きたいほどの陽の光
蕎麦の花散るきっかけを見失う
(薩摩川内/春田あけみ)

雑踏に夢買う人の長い列
新春を告げる雄叫び鶏の声
好きな町博多雑煮の味に慣れ
(福岡/平本つね子)

節目には空ける独りの赤ワイン
打ち明けるその気にさせた星明かり
(宮崎/永友 淳子)

飄々と騒がれもせず家守る
旬のもの出され緊張ほぐされる
(宮崎/日高 賀邁)

温かい風になるまでペダル踏む
介護する母へ感謝の服を選る
(宮崎/肥田木聞明)

十年日記自分を褒めて三冊目
妻の名が消えた賀状を淋しがり
(宮崎/富田 博)

ミサイルのポケットに死を詰める北
あり余る才能神が妬いたのね
(鹿児島/松本 清展)



◆前月号近詠鑑賞より抜粋
《同人の部》(福岡/益永 克之)
老春の机を飾る五七五(真島 清弘)
口角を上げたら少し軽くなる(真島久美子)
耳朶が人恋しくてほてりだす(真島美智子)
《誌友の部》(東京/おかの蓉子)
天敵がいるから自負を強く持つ(冨田 末男)
焦げつきを見ないふりして蓋をする(春田あけみ)
背伸びして百歳の愚痴聞いている(増田 紗弓)


◆課題吟「どきどき」(坂出/河合美絵子選)より抜粋
テーブルの下で余震の去るを待つ(真島 清弘)
懸命に自然装い逢いに行く(日高 賀邁)
いきいきと妻が荷物をまとめてる(真島美智子)
身に覚えないパトカーがついてくる(馬場ナオミ)
異文化の風にときめく石畳(冨永紗智子)
どきどきが三日つづいた窯開き(中武 重晴)
箱根路へ号砲を待つ二十校(安田 翔光)


◆イメージ吟〈No.15〉(大津/小梶 忠雄選)より抜粋
一杯の酒に脱がされている鎧(さわだまゆみ)
焼酎がまさかこんなにうまいとは(日高 賀邁)
これ以上飲むと私でなくなるの(真島美智子)
このコップ私の心みたいでしょ(肥田木聞明)
マジックショーやがてコップが宙に浮く(太田ちかよし)
痛いほど分かる話を聞いている(真島久美子)
しあわせになる薬です召しあがれ(主税みずほ)
半分こしましょ一緒に眠りましょ(春田あけみ)
水中花あなたを待っていましたの(野口きよみ)


◆各地句報11月句会より抜粋
《入来わくわく番傘》
産まれたての赤子湯船へ男の手(紅雀)
妻という文字から遠い女です(あけみ)
新妻が三日と持たず指図する(夢修)
だれが何と言おうと妻が世界一(清展)
《宮崎番傘》
よく喋る男も黙る旬の鍋(喜宏)
鍋囲みたちまち溶ける主義主張(よしひさ)
禁断の恋が燃えてるキムチ鍋(まゆみ)
はたいてもまとわり付いてくる枯れ葉(のりとし)


◆友の会「縁」(香川/安田 翔光選)より抜粋
縁あって毎夜番傘枕辺に(富田 博)
贅沢に縁のなかった良いわが家(肥田木聞明)
これも縁家族となった迷い猫(太田ちかよし)
都会とは無縁なままで土と生き(永友 淳子)
逆縁の母に寄り添う九官鳥(さわだまゆみ)
仮の世を彩る濃やかな縁(選者)


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# by ringo-utahime | 2017-01-02 20:15 | 川柳誌 | Comments(4)

『鳥(酉)』川柳

寒中お見舞い申し上げます

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静かに新年を迎えました。

服喪中につき、年頭のご挨拶を遠慮させていただきます。

2017年もどうぞ宜しくお願いいたします。



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酉年なので、課題『鳥(酉)』の川柳を集めてみました。

鶏、烏、鳩、雁、雀、白鳥、ペンギンetc.……所有する川柳本から拾っただけでも、あまりにたくさんあり過ぎました。


【鳥(酉)】
鳩歩く三歩にみっつうなずいて(猪原 石荘)
住みついて鳩も駅舎の顔になる(橋本 隆司)
うぐいすが来そうな気配梅匂う(大神 由起子)
うぐいすが電子ブックで鳴いて春(中出 弘輝)
ヒチコックの鳥を連想さすカラス(大川 巴羊)
この頃の鴉は街に出て嗤う(陶山 幹生)
電柱のテッペン烏考える(岸本 吟一)
野仏にカラスは街の話する(初田喜美子)
飽食の街へカラスもご出勤(熊田 三枝)
子鴉の甘え聞いてる石地蔵(藤田 和郎)
カラスから食の乱れを突つかれる(中野 義一)
口惜しいが烏の知恵に負けました(武藤 端こ)
気取らない案山子に雀寄ってくる(柿本 美芳)
カナリアにはなれぬ雀としての自負(高柳 和花)
プライドをうまくくすぐる群れ雀(竹屋 和子)
街路樹で今日も雀族コンサート(島田 公惠)
初つばめお宿はビルに変わったよ(山口由利子)
バリアフリーの街つばくろも低くとぶ(古川ときを)
この国へ期待してくる渡り鳥(山本 明)
秋冬もの入れ替え急ぐ渡り鳥(山本 朝生)
リーダーへ命をかける渡り鳥(日高 伸子)
ミサイルの行方を告げる渡り鳥(柳澤 智毅)
生涯を時差繰り返す渡り鳥(倉田 文太)
私のはすこし疲れた青い鳥(安井 久子)
ピエロにはなんにもくれぬ青い鳥(進藤すぎの)
いつまでも思わせぶりの青い鳥(中野 義一)
生きるとはきびしいおきて鳥渡る(米澤 昭子)
火の鳥を抱いた両手が眠らない(四枚田正敏)
火の鳥は喜寿の胸にもいるのです(大塚 純生)
百舌が鳴くやがて山小屋人払い(中野 義一)
トキいわく死ぬ程佐渡が好きだった(中野 義一)
いよいよの五輪を囃すこはくちょう(石田 常念)
バードウイーク小鳥がうちの庭へくる(辻本 俊夫)
篝火に鵜の初顔が武者ぶるい(秦 たえ子)
助走路が長くて飛べぬあひるの子(尾崎 呂谷)
じゅうなんに揺れて浮かんでユリカモメ(山田由美子)
ペンギンの一生懸命三枚目(梶原 祐幸)
色紙の鶴はいつでも飛ぶかまえ(西森 絹子)
売る程は産まぬが鶏は放し飼い(大藪 布袋)
火の鳥がまだひっそりと胸に棲む(林田千鶴子)
君が代を唄いたそうな伊勢の鶏(深野 吾水)
夜を昼についで産ませる鶏舎の灯(福田秋風郎)
鶏にぐっすり眠る夜がなし(岩崎 一博)
鶏が機械に見える一万羽(窪田 善秋)
鶏の二羽も日課に入れて住み(池原喜美子)
にわとりの翔ぶ日に賭けていた誤算(津田 一江)
軍鶏の目はもう人間を見ていない(鋳谷 今糸)
口々に何かいうてる家鴨たち(南出 陽一)
雨脚をみつめる高架下の鳩(片岡 筍)
首振って歩くと鳩がついてくる(坂倉 広美)
山鳩が遠く鳴く宿隠れ逢う(鋳谷 京糸)
ほととぎす奥の院までのばす足(中村 笠人)
黒いので烏はいつも損をする(門脇 信男)
庭に来たカラスに何かとられそう(奥山鳳寿郎)
カラスの群れ夕日の中にすいこまれ(東野加寿子)
雀来てあしたに生きる詩を語る(堀野 准一)
帰省して軒の雀と対話する(金川 佳鳴)
愛の大きさ駅のツバメの巣をごらん(片岡つとむ)
つばめにも門限があり見世を閉め(高谷 梵鐘)
親はいつ食べるかつばめ子を育て(吉岡 恒彦)
万博は見たかとツバメすれちがい(多納 巷雨)
原潜がひそみ燕の帰る海(平井 青踏)
ミニの娘の膝より低く飛ぶつばめ(平本 正子)
先住権小鳥籠にもあるらしい(多田 俊子)
小鳥籠ゆっくり年をとる二人(岩田 一笑)
鳥かごへ野鳥の友が来る我が家(牧野 定子)
鳥籠の水浴びひととこ虹を生む(福島 郁三)
来年もおいで巣箱は置いておく(上妻 炎志)
文鳥を手のりにならしまだ一人(内山 憲堂)
文鳥を指に遊ばせ車椅子(高城 裕泉)
さわやかな奇跡文鳥まいもどり(坂成ゆり子)
よく見れば小鳥も父と母の役(福田秋風郎)
少年に何か教えて小鳥死ぬ(中野 義一)
くすぐってやろうか雛の無表情(野田はつを)
好き好きと九官鳥におぼえさせ(渕脇えい子)
九官鳥にも虫の居どころ黙秘権(山本 美春)
丹頂鶴のおしゃれは赤いベレー帽(二川 三語)
カメラ見て鶴の大股二歩三歩(黒目 大鳥)
ひと声は銀一色の中の鶴(保木 寿)
退屈な鶴が飛んでる長寿国(木村 驢人)
翔ぶために広げた羽根でない孔雀(岩尾多見三)
白鳥が来て干し柿に艶がでる(片上 明水)
写真家の目は白鳥の向きを待ち(園田 蓬春)
地球は一つ国境のない渡り鳥(内藤 凡柳)
ゆく国の人あたたかし渡り鳥(内藤 凡柳)
自信満々首伸びきって渡り鳥(山田 菊人)
目前でするりと逃げる青い鳥(飯沢 鳴窓)
鴉の子わたしは月の泣き黒子(川上三太郎)
枕木を数える鴉男前(岡橋 宣介)
草分けの目玉を食べにくるからす(尾藤 三柳)
喪服着て鴉の恋のややこしさ(成松 浪人)
赤い実を食べても食べてもまだ鴉(真弓 明子)
雁の列見送る裾が冷えて来る(乾 ふたよ)
人の死のあっけらかんと雁渡る(細川 静)
孫を呼ぶ間にもう消えた雁の列(横尾 東川)
いま俺が見ていなくても雁わたる(西秋忠兵衛)
ゆく雁を仰いで人は老いてゆく(上久保山人)
障害の子のやさしさへ燕来る(安西まさる)
母の日の母と見上げるつばめの巣(平賀 紅寿)
被爆都市つばめが低く低くとぶ(吉富テイ子)
つばめ来る息子むすめは遠国に(鋳谷 京糸)
燕の巣村になんでも診る医院(平井 青踏)
檻の鶴又眼を閉ずるほかはなし(橘高 薫風)
鶴の瞑想或は人より深からん(永田 俊子)
鶴は北へみんなさみしい革命家(古谷 恭一)
夫の部屋に鶴の来ている気配する(安藤まさ代)
片足で鶴の思案はまだ解けず(伊豆丸竹仙)
鳥になろう鳥になろうと思いつめ(田口 麦彦)
ひとつずつ荷物を捨てて鳥になる(西秋忠兵衛)
スリッパが片方 鳥になったのね(瀬良 夏樹)
鳥帰るいじめられっ子先頭に(渡辺 隆夫)
火の鳥を飼おう野心を餌にして(星野 かよ)
白鳥が眠る涙の形して(小野 爲郎)
敏感に白鳥へ来る火の匂い(大野 風柳)
白鳥になってしまったトウシューズ(新岡二三夫)
白鳥も気品を見せる二重橋(石川 三昌)
白鳥がきてバランスを保つ町(塩田 悦子)
帰らない鳩弟を眠らせず(宮本 紗光)
菩提樹のした人は食べ鳩は飢え(瀬々倉卓治)
鳩を撃つ指を一本持っている(鈴木 稔)
駅前のハトが私を離さない(市村 姫子)
片足の傷ついた鳩その後見ず(鈴木 泉福)
ペンギンの列非武装で歩調とる(速川 美竹)
ペンギンの歩幅が柩まで続く(佐藤 容子)
ペンギンの整列である組閣式(田口 麦彦)
ペンギンの芸は立ってるだけでよい(野里 猪突)
ペンギンのわびしいときも胸を張り(古下 俊作)
何の罪白いカラスを宿らせて(まみどり)
改心が足らずわたくしはからす(村井 規子)
戦争が終わる夕焼けカラス飛ぶ(竹内茶目坊)
ヒロシマの折り鶴飛べぬ空がある(田中 稔)
鶴亀の掛け軸変える目出度き日(橋本 玲子)
8・15止まったままの鳩時計(宮本 禮吉)
母の折る鶴はやさしい顔になる(友成真理子)
福島の小鳥香川の浜遊び(増田いくよ)
月天心一途に丹頂日本海(塩見 一釜)
親鳥も食べられそうな雛の口(竹本四四一)
いじめっ子いないきれいな雁の群れ(西谷 良子)
嬉しそう小鳥が守る無人駅(小山 翠泉)
ヒトよりもカラスは凛と生きている(岡田 陽一)
絵のない絵本青いカラスが棲んでいた(中前 幸子)
夕日背に力を受けている鴉(いしがみ鉄)
残照や鴉一羽が火の鳥に(梅村 暦郎)
腹までも黒いカラスで生き残り(荒村 睦)
喪服から飛び立ってゆく万羽鶴(和田 洋子)
命ひとつ今宵は鶴のように舞う(福田 文音)
雪の夜 影絵の鶴はとびたちぬ(松田ていこ)
紙の鶴紙の椿もいのち乞い(森中惠美子)
鳥の声今日も生きてる生きている(喜田 啓之)
鳥逃げて空を見上げる癖がつき(早良 葉)
さよならが鳥の切手でやってくる(桂 晶月)
鳥かごから逃がしてあげるわたしの手(西田 雅子)
樹の下で鳥の悲しみ聞いてやる(山部 牧子)
群れたがる雀の本音聞いてみる(廣江 利徳)
農業の明日を危惧して稲雀(中野 義一)
木犀を散らし木犀から雀(荻原 柳絮)
建て売りの軒を雀が先に借り(児玉 明窓)
雀の巣つつかれそうに子が覗き(石川 寛水)
参観日さえさえずりやめぬ親雀(松岡 七郎)
病窓へパンをちぎって呼ぶ雀(藤岡 健次)
雀の団体みたい熟女のバスツアー(大政 利雄)
青い鳥わたしの前で売り切れる(さわだまゆみ)
白鳥つづる苦役をつづるものがたり(ヒロ子)
白鳥を鳴かせて空は穴だらけ(冬子)
白鳥の首たおやかに般若経(孝之助)
鳩杖の誇り百寿も視野のうち(羊我)
一生を平で終わった伝書鳩(富月)
豆鉄砲喰った鳩です癌告知(ケイ子)
凛としてひなが巣立ちの顔になる(多紀子)
飽食のカラスは知らぬ飢餓の国(日出子)
鳥籠の中で育っていた怠惰(忠幸)
人間の哀楽見てる籠の鳥(紀代子)
亡き夫よおしどりとなり生きてゆく(千重)
維新の会に食指動かす渡り鳥(芙美子)
戦争のない夕焼けを飛ぶカラス(明)
酉年の父は早起き自慢する(裕子)
さあ羽の生えた人から飛んでゆけ(志津子)
鳥の声してこの日安寧だと思い(和尾)
良寛を知った雀に山で会う(ヤス子)
雀なら幾度切られた人の舌(吟二)
旅に出ると言ってまだ居る雀の子(心象)
退院へ先ずはめでたや千羽鶴(民生)
長男に美しい鶴舞い降りる(睦子)
米寿きて真っ赤な鶴のちゃんちゃんこ(みどり)


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皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。


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# by ringo-utahime | 2017-01-01 09:50 | 川柳(課題別) | Comments(2)

『百点(満点)』川柳

今秋、カラオケの機械をリニューアルしました。

《高精度採点方式》を選ぶと、相対的に高得点が出るようになりました。

「音程」のパーセンテージと、「音感」の点数から、総合得点が表示されるシステム。

これまで、川柳仲間のSさんとNさんが、それぞれ百点を出されています。


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私も、昨夜、やっと2回目の百点を出しました。
楽曲は「X JAPAN」の「Forever Love」。

一度百点を出した楽曲でも、毎回百点を出せるわけではありません。
やはり、その日の体調などに左右されるようです。

他店のカラオケよりは、ぐっと高い点数が出るので、楽しいですよ。

もちろん、点数を出さないようにすることもできます。

カラオケのお好きな皆さん、ぜひ歌いに出ていらしてくださいね。


『りんごの詩』の営業は、
年内は30日(金)まで、
年始は1月4日(水)からです。



今年も大変お世話になりました。
ありがとうございました。

来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えくださいませ。


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課題「百点(満点)」の川柳を集めてみた。

【百点(満点)】
百点を取ったらパパの子にされる(鈴木 青古)
百点が青葉の道を駆けてくる(奥村 吉風)
百点じゃないが合格点が出る(井上 園子)
百点の夫を亡くし泣き正月(杉本美智子)
百点をあげよう本音で生きた人(片岡 弘)
まぐれでもこの百点は神棚へ(池田ちえみ)
満点でない自画像を愛してる(西脇 冨美)
満点にされて天寿を燃え尽きる(金子 花泉)
満点にひとつ足りないものがある(小林 桜花)
満点の男にボケがしのび寄る(近藤 道子)
満点のない人間があったかい(中西 隆雄)
満点の評価にぐっと熱いもの(岩田 柳堂)
満点の星にあなたの話する(沼澤 閑)
満点はいらむ素直なこどもいい(小林 昭男)
満点を付けられた子の荷が重い(久次 敦生)
満点は無理だが出来た嫁御寮(弥生)
最高点あげたい老母の棺閉じる(マスミ)


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《追記》
2017年1月9日(月)、12日(木)、4回目・5回目の百点を出しました。どちらも演歌です。


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# by ringo-utahime | 2016-12-29 10:35 | 川柳(課題別) | Comments(2)

『カード』川柳

今夜はイブ、明日はクリスマス。

子どもの頃、クリスマスプレゼントを貰ったことはなかった。
両親の口癖は「我が家は浄土真宗だから、クリスマスは関係ない」だった。

ただ自宅から一番近いという理由で、私は小学校に上がる前の一年間だけキリスト教の保育園に通っていた。
保育園で暗唱した「主のいのり」は、今でもはっきりと覚えている。


~主のいのり~

天にまします われらの父よ
ねがわくば みなを あがめさせたまえ
みくにを きたらせたまえ
みこころの 天になるごとく 地にもなさせたまえ
われらのにちようのかてを きょうもあたえたまえ
われらにつみをおかすものを われらがゆるすごとく
われらのつみをも ゆるしたまえ
われらを こころみにあわせず
あくより すくいだしたまえ
国と 力と 栄えとは
かぎりなく なんじの ものなればなり
アーメン




クリスマスカードを作ってみた。

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「カード(card)」を広辞苑で引くと、

①厚紙を小形方形に切ったもの。紙票。「単語ー」「クリスマスー」
②カルタ。トランプ。
③プリペイド・カード、クレジット・カードなどの総称。
④(スポーツ試合の)組合せ。「好ー」



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課題『カード』の川柳を集めてみた。


【カード】
愛はあるカードに磁気があるように(寺西 文子)
イエローカード出ない程度の思慕がよい(犬童エツ子)
キャッシュカードは妻の手にあり十二月(吉岡 茂緒)
イエローカード妻がときどきちらつかす(藤解 静風)
カエルあお向けカード破産をしたらしい(小林こうこ)
百歳のカードを切って星になる(引木 詠路)
ジョーカーと言う確信を掌に握る(嶋口 幸美)
カード氾濫お墓参りも自販機も(志村ふみ子)
カード社会に優しい愛はありますか(大橋百合子)
お気軽にカード破産というピアス(小林 有子)
ドナーカード私がわたしであった日々(中野 六助)
切り札になるかキリギリスになるか(本多 洋子)
ねえイコカ今夜は帰りたくないの(清水すみれ)
ジョーカーをロンドン塔に幽閉する(笠嶋恵美子)
山札ににきび手札は総流し(兵頭 全郎)
過呼吸のカード どこまでお使いに(村山 浩吉)
愛というカードは時に裏返る(山岡冨美子)
焦ってる時にカードの知らんぷり(城後 朱美)
言い過ぎてイエローカードよく溜まる(松本トシ子)
生き甲斐は抵抗にありプラカード(疋田 青峰)
一枚のドナーカードに棲む女神(廣島 英一)
命の炎ドナーカードに灯される(鈴木田鶴子)
宇宙からレッドカードの温暖化(斉藤 恭悦)
オイ地球イエローカード出す宇宙(鈴木 章)
カード化の街が無口になってゆく(松尾 一宏)
カード化の街人間の顔がない(笹倉 良一)
カードキー都会のホテルこじ開ける(平田 朝子)
鏡からイエローカード渡される(澤登 一隆)
書くだけは書かして貰うプラカード(小野江芦舟)
ガソリンも親のカードでするデート(神原 無声)
義理チョコに添えるカードはみな同じ(児玉 明美)
クレジットカードへ妻の浪費ぐせ(馬場 修治)
県庁の広場年中プラカード(大崎 三来)
財布からカードがでかい顔をする(森永 茂)
酒癖へレッドカードを出す店主(宮内 珊瑚)
新鮮がいっぱいドナーカード持つ(井原みつ子)
人権をかざして群れるプラカード(平田 朝子)
タイムカード押し一匹の蟻となる(片倉 沢心)
タイムカード押すと会社の顔になる(安居 民樹)
ためらいのドナーカードにするサイン(松村 滋)
妻もまたキャッシュカードをかくし持つ(吹田 朝児)
闘争もトルコも生きるプラカード(中尾 飛鳥)
どうぞどうぞドナーカードへ記入する(鈴木田鶴子)
ドナーカードが回すヒト科のリサイクル(高谷 一人)
ドナーカード全部◯して青い空(永藤 我柳)
ドナーカードに丸年金の恩返し(永石 珠子)
ドナーカードの楷書まごころだとおもう(蛭子千鶴子)
ドナーカードのサインに揺れているハート(柏野 遊花)
ドナーカード魔法の杖となる願い(藤井 英坊)
ドナーカード私の終にあるノルマ(遠近 哲代)
何もかもカード鍵まで締めてくれ(中村 天馬)
ナビで来てカードで済ます遍路宿(松本 宗和)
二乗して転換しよう負のカード(初川 宏子)
話し合う言葉を持たぬプラカード(前田 辰男)
花のカードをくれる男がいてもよい(森中惠美子)
バーゲンにポイントカード伴に連れ(加納 半銭)
VISAカード一枚有れば足る世界(久安 五劫)
病院のカード集めて元気です(福島 万年)
懐に素直なカード居て不安(小棚木松静)
プラカード基地は要らぬと書いてあり(冨金原佐吉)
ポイントの少しずつ有るカード増え(永山 遊歩)
待っている誰かへドナーカード書く(仁木 弘悦)
有終をドナーカードの美で飾る(武島 幸男)
ゆっくりと余生をつなぐカード族(森中惠美子)
レッドカード出してくすりを飲めという(大城 俊文)
ポイントを溜めるカードへ無駄遣い(格)
ドナーカードボクの臓器をまた生かす(みの里)
カードから僕の機密が覗かれる(信彰)
あれもこれもカードでなくちゃ埒あかぬ(すみ江)
禁煙に息を潜めているタスポ(比呂朗)
前期高齢カード出す手も恥らいて(とり)
産直のカードで私の名前売る(加代子)
タイムカードなくて気楽な野良仕事(美代子)
切札を秘めて女の三面鏡(伊三美)
ジョーカーを握ってからの不整脈(サヨ子)
ジョーカーを持たず進むと決めた道(洋子)
氾濫のカードヒト科の失語症(風子)
一枚のカードがわたしを保証する(ヒデコ)
レッドカードをいくつも持っている妻だ(蘭幸)
似顔絵の名刺私を置いてゆく(千代美)
顔のないカードへ潜む黒い沼(かずこ)
抱擁のプルスの中で切るカード(きよし)
にんげんが人間叱るプラカード(詠路)


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# by ringo-utahime | 2016-12-24 11:20 | 川柳(課題別) | Comments(6)
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2017年1月15日(日)、
恒例の《宮崎番傘新年句会》を、ホテル「浜荘」にて開きます。


どなたでも参加できます。

詳細は、当ブログ12月11日付けの「宮崎番傘12月句会」の記事、または「川柳みやざき 168号」18頁をご覧ください。

新年句会終了後の《懇親会まで参加ご希望》の方は、1月10日(火)までに、私(さわだまゆみ)までご連絡ください。
料理の準備があるため、当日の申し込みはできません。




~『懇親会参加申込者』一覧~
〈2017年1月14日(土)現在………27名参加〉


《男性》
①紋章
②南風
③九州男
④幸風
⑤よしひさ
⑥ちかよし
⑦芳柳
⑧譲
⑨さだお
⑩楼太
⑪賀邁
⑫放浪
⑬聞明
⑭英坊
⑮舜吉
⑯半球
⑰雅彦

《女性》
①みずほ
②淳子
③ほたか
④敬女
⑤美千
⑥ふさこ
⑦えり
⑧充子
⑨二子
⑩まゆみ


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# by ringo-utahime | 2016-12-22 11:20 | 川柳お知らせ | Comments(0)

2013年4月開設『りんご詩姫のブログ(新)』‥‥文芸川柳、フラメンコ、ボイストレーニング、パン教室、グルメ等々、趣味に生きる元気印「りんご詩姫」の〈気まぐれブログ〉。小さなスナックのママです。よろしく♡♡


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