「川柳番傘3月号」
2015年 03月 02日
表紙は「水仙」(高岡秀造・カット)。
誌友欄4番目に私、10番目に敬女さんが掲載。ありがとうございます。
(*^ー^)ノ♪
~誌友近詠(住田英比古選)より~
母さんの癌も乗せたい流し雛
愛猫と戯れている父の毬
すれ違う心見ていたおぼろ月
告白もせず卒業の青い空
菜の花で飾る特攻兵の墓
春の顔して近づいてくる詐欺師
(宮崎/さわだまゆみ)
春うらら卒寿の母も美容院
親の夢詰められ駆けるランドセル
かあさんが泣いて背を押す春の駅
色褪せた手紙の中に母が居る
群集の中でも独り麻痺の杖
共白髪長編ドラマありがとう
(宮崎/川崎 敬女)
カギっ子の童話を紡ぐ秘密基地
だんらんの構図にいつもサザエさん
医者通い除けば何もない暮らし
写メールで届く白寿の万歩計
それなりの青春だった熱かった
(宮崎/高峰 桂介)
貫通銃創以来戦は詠まぬ父
寄付10万戻れぬ里においらの名
故郷よおれは負け犬ではなかぞ
父母逝ってにわかに痩せてきた故郷
(鹿児島/松本 清展)
『森中恵美子の世界』80~85ページ。2014年9月28日(日)「第63回東北川柳大会記念柳話」の森中恵美子さんの講演のもようを「川柳宮城野1月号」より転載。興味深く面白く読んだ。
『リレー放論』92~93ページ。
間瀬田紋章さんが「破調川柳」について述べられている。
~課題吟~
◆課題「昔」(吉兼幸舟選)
アルバムのセピアの恋が会釈する(川崎 敬女)
ケータイが無かったころのメロドラマ(さわだまゆみ)
両の手にあなたの過去を受け止める(菱木 誠)
~各・地・句・報1月句会(森口美羽抄)より~
《宮崎番傘》(九州男選)
陽だまりの景色マドンナいる仲間(南風)
初日の出昨日と違う顔見せる(博之)
仲良しを気取る女の日記帳(弐恵娘)
好奇心未だにあって元気です(譲)
泣きなさい涙はきっと虹になる(のりとし)
熟年のはにかみつつく夫婦箸(みずほ)
現代子カットフルーツなら食べる(敬女)
寒梅の花弁も風に散る未練(エレキ)
大金を持てば近所が怖くなる(信)
昼休み鏡は見ないことにする(紋章)
大金を掴んだ蟻の不眠症(まゆみ)
~友の会のページ~
◆課題「拝む」(鈴木順子選)
酒樽を拝む杜氏にある矜持(さわだまゆみ)
受け止めてやれず帰した背を拝む(川崎 敬女)
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またわたしの句まで載せて戴いてありがとうございました。
今日のブログにも書く予定ですが
川柳まつやまが大当たりだったみたい。