『缶』川柳

お年賀に、フルーツ缶詰めのセットをいただいた。

ありがとうございます。

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幼少の頃、病気になった時には、母から「桃の缶詰め」を食べさせてもらった記憶がある。当時は、パイナップルも缶詰めでしか知らなかったような……。


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課題『缶』の川柳を集めてみた。

【缶】
空缶が転がる先の福祉論(伊藤 美幸)
空き缶が神秘の森で赤面す(奈良岡時枝)
空き缶が連れてとせがむ下山道(渡辺 誠也)
空き缶になってぐっすり寝ています(柳清水広作)
空き缶に花は悲しい分離帯(古野つとむ)
空き缶を仙人 里へ投げ返す(川津 清人)
いけないと分かって捨てる缶拾い(山本 隆)
蟹缶にマルクス主義が詰めてある(山本 毅)
かに缶を独りであけている寒さ(森中恵美子)
缶コーヒー抱いて自分史温める(前田 伸江)
缶ジュースほどの値で読む新聞紙(武田 正子)
缶詰に飽きて金魚を覗く猫(白石 五郎)
缶詰の食事ペットの肥満体(高橋 紀代)
缶の蓋矢張り男と思はせる(椙元 紋太)
缶ビール旅のえにしは旅に果て(梶原 勝雄)
缶ビールひとり潰して遠花火(山内 南し)
小休止うさぎも亀も缶ビール(皆川 綾子)
少女らは空き缶踏んで笑い去る(二宮 次夫)
女児続きぼやく夫の缶ビール(北山 百柳)
捨てられた缶にも明日の歌がある(早野 昭三)
対立を缶コーヒーに宥められ(花井ようこ)
沈黙の臓器と語る缶ビール(太田 虚舟)
哲学を語るスルメと缶ビール(大木 雅彦)
ドロップの缶から童話転げ出る(牧浦 完次)
ドロップの缶の中から淡き恋(川野 弘昭)
内科歯科の診察券とかに缶と(森中恵美子)
年金の暮らしに旨い秋刀魚缶(小西 博子)
母にまだ表情がある缶ビール(坂元 靖江)
凹んだら元に戻らぬお茶の缶(上山 堅坊)
ミシュランの星を仰いで缶ビール(金子千枝子)
ムコ殿が静かに空ける缶ビール(味野和一柳)
よく笑うこころへそそぐ缶ビール(森中恵美子)
冷やされたまま缶ビール冬になる(高橋 繭子)
缶ビール喉のあたりの鼓笛隊(唐沢 春樹)
缶ビール一個で足りる浅い傷(田口 麦彦)
たっぷりはないが今夜も缶ビール(赤星 一竿)
リストラの子と飲む苦い缶ビール(石塚 清明)
洒落こんで星空を呑む缶ビール(主税みずほ)
ノンアルコールその偽りがほろ苦い(西岡 南風)
あなたへの思い飲み干す缶ビール(間瀬田紋章)
水たまり飛べない夜の缶ビール(さわだまゆみ)
空き缶が二つ並んでいるドラマ(そのみ)
ドロップの缶が奏でる反戦歌(紀美代)
雲海を抜けてパチンと缶ビール(直彦)
死に方のあれこれあき缶回収日(せつこ)
その辺の缶でどんなに遊んだか(忠雄)
缶ジュース一本お疲れさまでした(嘉一)
湯上がりの妻と分け合う缶ビール(笑子)
女ひとり侘しさ募る缶ビール(きよ子)
缶ビール蹴ると明日が見えますか(友三郎)


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by ringo-utahime | 2016-01-05 18:30 | 川柳(課題別) | Comments(0)