『賞』川柳

10月13日(木)、ミュージシャン『ボブ・ディラン』
《ノーベル文学賞》受賞が発表された。

受賞理由は「アメリカ音楽の伝統に、新たな詩的表現を創造した」というもの。

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ボブ・ディランは、1941年5月24日生まれの75歳。
アメリカのミネソタ州ダルース出身。


グラミー賞・アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、ロックの殿堂入りも果たしている。

2012年に大統領自由勲章を受賞。
2008年に「卓越した詩の力による作詞がポピュラーミュージックとアメリカ文化に大きな影響を与えた」としてピューリッツァー賞特別賞を受賞。

ノーベル文学賞を歌手が受賞するのは初めてなので、大きな話題になっている。


ボブ・ディランの代表作「風に吹かれて」の和訳を紹介したい。

★風に吹かれて★
(Blowin In The Wind)

どれほどの道を歩かなければならないのだろう
人として認められるために

どれほど鳩は飛び続けなければならないのだろう
砂の上で安らぐために

どれほどの弾が打たれなければならないのだろう
殺戮をやめさせるために

その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめない

どれほど悠久の世紀が流れるのだろう
山が海に流されてしまうまでに

どれほど生きなければならないのだろう
本当の自由が許されるまでに

どれほど顔を背けなければならないのだろう
何も見ていないふりをするために

その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめない

どれほど見上げなければならないのだろう
本当の空を見るために

どれほど多くの耳を持たなければならないのだろう
人々の泣き声が聞こえるまでに

どれほど多くの人が死ななければならないのだろう
死が無益だと知るために

その答えは 風に吹かれて

誰にもつかめない

《1962年に雑誌「シング・アウト」に掲載。1963年にリリース、アルバム「Free Wheelin'」に収録》


私は、1972年にリリースされたGAROの「学生街の喫茶店」の歌詞〈♪学生で賑やかなこの街の片隅で聴いていたボブ・ディラン〉を懐かしく思い出す。


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余談だが、10月15日、熊本の噴煙吟社から、先の誌上大会の入賞商品が郵送された。
ありがとうございました。



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課題『賞』の川柳を集めてみた。

【賞】
芥川賞作家が美人で困ります(田口 麦彦)
ペンダコの届かぬ位置の直木賞(佐藤 良子)
金賞の札つけしまま菊枯れる(黒田 青磁)
賞状をお盆に乗せて渡す役(上野多恵子)
直木賞から三才賞に夢凋む(渡辺 夢王)
相手役だけが光った演技賞(長先 暢柳)
イチローの射程に入らぬ栄誉賞(池田 伍柳)
恩賞と利権の界に遠く住み(田中 天望)
皆勤賞貰えただけで嬉しがり(金川 宣子)
傘はもう畳みましょうと平和賞(望月 弘)
枷一ツ殖えた受賞を喜ばれ(藤田 遊喜)
菊入賞ちょっぴり酒が許される(宮村ちよ路)
九条に欲しいノーベル平和賞(古手川 光)
金賞へ地酒づくりの闘志湧く(中村 孝一)
勲記揚げ亡妻の功労賞にする(長家 正見)
殊更に野菊も香る受賞の日(古屋 一福)
市長賞市長がほめた覚えなし(右近 志秋)
執着にいま陽が当るノーベル賞(岡部 暖窓)
賞金王苦労話しは語らない(福岡 瓢斉)
賞金の使途まで司会者口が過ぎ(倉本 玉代)
賞金をクラゲと分ける化学賞(平田 宏)
賞辞退する一徹な芸の虫(平井 吾風)
賞状の一語にもらう力こぶ(赤池 加久)
賞状も以下同文ではいりません(加藤 鉦好)
賞状を声出して読むひとりの灯(森中惠美子)
賞状を見つめて過去の人となる(今井 旺波)
賞という中で身近な努力賞(博多 成光)
賞のない趣味にこの日は癒される(上條 風子)
新聞でわが子の受賞確かめる(室田 隆司)
授賞式妻の支えが実を結び(川口 昌通)
受賞して創作熱に点火する(篠原智恵子)
受賞して何も変わらぬ寒ぼたん(森中惠美子)
上手下手わからん字でも賞をとり(森 敦貞)
人生は誰でもくれる参加賞(中村 五豆)
耐え抜いた人に金賞占められる(柿嶋さだ子)
ダイヤ婚妻に捧げる助演賞(村井勢津子)
だっちゅうので可愛い顔して賞をとり(高橋 勇三)
小さくていい大会の賞ならば(山岸千世子)
天国の母に見せたいちさき賞(三宅 葉子)
時どきは私にあげる努力賞(岸本 宏章)
特賞の笑顔に出会う暮れの市(伊藤よね子)
とぼけ賞候補に宇野とコロンボと(上久保山人)
直木賞候補で終わる紙屑か(鷹野 青鳥)
南北の手が重なった平和賞(島田 公惠)
ニッポンの快挙ノーベル賞にみる(江尻 麦秋)
入賞の子の作文に母が病む(榎本信太郎)
ノーベルが選ぶ世界のトップ賞(福田 三宝)
ノーベル賞会社あわてた宝もの(中澤 伽羅)
ノーベル賞の卵が廊下拭いている(田邉千坊子)
ノンフィクション賞を貰った子を仰ぐ(那須ひさし)
春の小川ノーベル賞も育ちそう(望月 和美)
化け上手の妻にノーベル化学賞(田中 正昭)
ヒーローを食ってしまった助演賞(上嶋 幸雀)
控え目の若い瞳に化学賞(氏家三佐子)
貧困を救うノーベル平和賞(崎山 文代)
ふさわしい人ほど辞する栄誉賞(深海 和人)
僕だってノーベル賞は夢じゃない(山田紀代美)
孫自慢みんなノーベル賞候補(石川 泰子)
無位無冠歳を重ねた賞もある(石田 照子)
むつかしい賞を祝ってにぎやかだ(森中惠美子)
名総理育てた父母に黄花賞(岩田 三和)
ものを言う瞳で貰う演技賞(中田 克昭)
読めぬ字に賞がついてる書道展(水野 弘一)
ライバルの受賞に揺れる肚の虫(星 泡柳)
老妻へ主婦大賞をさし上げる(長野建八郎)
ワンランク上の造花で授賞式(山田 茂夫)
晴れやかに燕尾姿のノーベル賞(かつみ)
主婦業にせめて小さな努力賞(多紀子)
いそいそと帯締め選ぶ授賞式(さわだまゆみ)


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by ringo-utahime | 2016-10-16 07:27 | 川柳(課題別) | Comments(2)

Commented by h82261765 at 2016-10-16 11:31
三宅葉子さんは
元鹿児島番傘の人ですよ。後続誌「はまゆう」にも在籍されてるかも。
いまは千葉在住で
私と同じ東葛川柳会でも頑張っておられます。

賞ね。
私がいま一番欲しいものです。
短歌と俳句はすでに貰っているのに
本職の川柳だけないんだもんな。
Commented by ringo-utahime at 2016-10-16 11:43
清展さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

川柳の賞、そろそろ清展さんにも輝くことでしょう。
「待てば海路の日和あり」と信じましょう!!

(^o^)v