「川柳みやざき春季号」169号

宮崎番傘川柳会(間瀬田紋章会長)発行の
「川柳みやざき春季号(169号)」を紹介。
44ページ。

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◆巻頭言
宮崎の文化(間瀬田紋章)


◆近詠『尾鈴集』(高峰 桂介選)〈36名参加〉より抜粋

彩りと色子どもながらの曼陀羅華
ことばことば人間を生む詩を生む
(宮崎/西岡 南風)

新年の風切り刻むテロリスト
聖地巡礼ポケモンGOと初茜
寒ぼたん愛でて独りの雑煮椀
スッピンで笑う美魔女の寝正月
恵まれていて情のない黄水仙
肩書を抱いてハートのないおんな
思い出になるまで返す砂時計
究極の親孝行へ宇宙葬
(宮崎/さわだまゆみ)


餅焼ける匂いの中に愛あふれ
初孫の笑顔大吉より勝る
(宮崎/間瀬田紋章)

捨てきれぬ煩悩と行く遍路みち
十円玉あれば弾んだ昭和の子
(宮崎/江藤九州男)

冬銀河小さな椅子を置いておく
頼られて頼って太い毛糸編む
(宮崎/中武 弓)

西陽から前向きの色選っておく
立ち直る心の傷とバイキング
(都城/主税みずほ)

帰る子に長ネギの土かけて待つ
明け方の神楽は客も神と舞う
(川南/甲斐 雅人)

子沢山物干し竿に有る喜劇
勝敗はもうついてます妻笑顔
(宮崎/馬場さだお)

穏やかな時が流れる経の声
甘い誘い罠の話と知りながら
(宮崎/日高 賀邁)

ひとつだけ覚えた芸に救われる
芸術を語るに髭をたくわえる
(薩摩川内/石神 紅雀)

除夜の鐘は騒音煩悩溢れだす
飽食の舌が刺激に飢えている
(宮崎/棧 舜吉)

待ちに待ったコンサートへと春コート
切り取った景色の中にある居場所
(宮崎/七條 美千)

断捨離で狂い始めた砂時計
やり残しがあるから生きる前を向く
(宮崎/太田ちかよし)

冷め過ぎたカレー離婚のプロローグ
噛みしめるスルメ親父が蘇る
(宮崎/河野 芳柳)

古里の道疎くなる八十の杖
老友の青春気取る年賀状
(宮崎/柴崎 幸風)



◆私の風〈エッセイ〉

港(金井 一光)

新しい風(佐藤こうじ)



◆第37回 課題吟


【手帳】  吉井 楼太選より抜粋
入選
介護した手帳に母のマルとバツ(甲斐 雅人)
空白の手帳きままな定年後(桜木 えり)
誕生日みんなで覗く母子手帳(高峰 桂介)
母子手帳の魔法おんなを強くする(さわだまゆみ)
何年も同じ手帳で足りている(石神 紅雀)
ボロボロの骨を抱いてる古手帳(西山なずな)
破られた手帳の箇所に在る火種(太田ちかよし)
佳作
サクラ前線手帳のメモを染めて行く(主税みずほ)
過去からの手帳が胸をノックする(中武 弓)
今日という手帳にどんな絵を描こう(植田のりとし)
特選
欲も悟りも白い手帳が喋りだす(西岡 南風)
軸吟
過労死の責を糺している手帳(選者)

【さらり】 さわだまゆみ選より抜粋
入選
黒帯はさらりと短所攻めてくる(柴崎 幸風)
お誘いをさらりとかわす自惚れ屋(桜木 えり)
舌三寸さらりと躱し切り抜ける(七條 美千)
憎しみをさらりと流す男の背(佐藤こうじ)
小悪魔はさらりと嘘を言って退け(三輪 治夫)
弱音などさらりと吐いて酒にする(石田 酎)
佳作
愛という言葉をさらり投げてくる(間瀬田紋章)
意を決しさらりと書いた離縁状(太田ちかよし)
縁談をさらりと躱す社のホープ(やすの喜宏)
K点をさらりと越える恋がたき(植田のりとし)
特選
忠告をさらりと言える友がいる(南村のりお)
軸吟
悲喜劇をさらりと閉じる訃の知らせ(選者)


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by ringo-utahime | 2017-03-11 17:30 | 川柳誌 | Comments(2)

Commented by kojiro-nomama at 2017-03-16 18:32
りんご歌姫さん
何時も立派なブログUPありがとうございます。
3月26日が近づいてきましたね。
おつかれさま。
Commented by りんご詩姫 at 2017-03-16 21:30 x
さくら草さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

あれこれと忙しくて、ブログアップも思うようにできない毎日です。

とうとう花粉症の症状が出て、体調不良です。火曜の夕方、2年ぶりに「ステロイド注射」をしてもらいました。注射が効くまでに、もうしばらくかかりそうです。

(^o^;)