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宮崎番傘7月句会

2022年7月17日(日)、市民プラザ中会議室にて「宮崎番傘川柳会7月句会」を開催。13〜16時。
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出席17名+欠席07名=合計24名の投句者数。
各課題ごとに選者が合計30句(特選1、準特2、佳作5、入選21、軸吟1)を選出。
脇取りは、中武弓さん。
下記に全ての入選句を紹介。
平入選は順不同、選者の披講順に掲載。
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【うっかり】西岡南風選
入01・説教に塩と砂糖を間違える(弓)
入02・結婚記念日うっかり忘れて妻の角(芳柳)
入03・うっかりと水を枯らした脳回路(みずほ)
入04・完璧な答案に名を書き忘れ(聞明)
入05・うっかりも許し許されシニア坂(かわせみ)
入06・約束を交わしたあの子誰だっけ(彩香)
入07・うっかりと焦がした鍋に母想う(悦子)
入08・うっかりの変換ミスが謎を生む(奈津子)
入09・恋文がシュレッダーへと消えていく(弓)
入10・うっかりと過去の話で命取り(義山)
入11・うっかりと目くばせをして大波乱(のりとし)
入12・ラブメールうっかりでした言えぬまま(奈津子)
入13・信じてはいるがうっかり核ボタン(ニ子)
入14・うっかりと笑みを返して結ばれる(のりとし)
入15・老い二人でうっかりばかり苦笑い(悦子)
入16・確か昨日禁酒誓ったはずなのに(紅雀)
入17・誕生日うっかり忘れ荒れる妻(こうじ)
入18・魔の誘いうっかり乗った旨い汁(聞明)
入19・うっかりと忘れた振りをする痴呆(紋章)
入止・うっかりと重ねて今を生きている(たもつ)
佳5・うっかりと頷いてから共犯者(まゆみ)
佳4・妻の記念品忘れ無言の一ヶ月(たもつ)
佳3・心打つ弔辞うっかり手をたたく(のりとし)
佳2・着物の裾うっかり踏んだ日の悲劇(えり)
佳1・うっかりを助ける父の備忘録(かわせみ)
準2・うっかりが増えて女の下り坂(えり)
準1・新妻は旧姓聞くとつい返事(よしひさ)
特選・転倒という年齢に気づかない(紋章)
軸吟・注意散漫テストで名前書き忘れ(南風)

【叩く】間瀬田紋章選
入01・どの家もテレビ叩いていた昭和(ちかよし)
入02・石橋を叩くほどない運任せ(えり)
入03・一斉に叩く風潮マスメディア(よしひさ)
入04・減塩の肉を叩いて介護食(ニ子)
入05・叩くなら叩け角出す蝸牛(義山)
入06・叩かれてひとは人間臭くなる(聞明)
入07・まだチャンス有るかと叩くコンパクト(てつろう)
入08・直木賞ねらって叩くキーボード(たもつ)
入09・肩たたきされて転職今社長(悦子)
入10・一度だけ叩いた父の哀しい目(弓)
入11・この痛さ父の拳を懐かしむ(義山)
入12・裏口を叩いてからの罪の数(まゆみ)
入13・閉じ込めた心を叩くのはあなた(えり)
入14・叩くほど切れ味増してゆく鋼(ちかよし)
入15・三年を待った夏祭りの太鼓(奈津子)
入16・肩叩き券大事に仕舞いゴミとなる(悦子)
入17・大口を叩いた後のケセラセラ(ニ子)
入18・ネット叩き自分に戻るブーメラン(かわせみ)
入19・万札で学問の神ひっぱたく(のりとし)
入20・打診する医師指先にある迷い(南風)
入止・叩かれた数で優しい好々爺(登華)
佳5・勝負前顔におしろいたたきこむ(彩香)
佳4・いくらかは叩かれ上手波静か(みずほ)
佳3・老体を叩くとカラン音がする(こうじ)
佳2・匿名で叩き続けるネット闇(ニ子)
佳1・ひまわりの黄色私をノックする(弓)
準2・叩き台できた途端に冷める熱(よしひさ)
準1・桃缶を叩いてロバを誘い込む(てつろう)
特選・非正規へ無常な雨が肩を打つ(のりとし)
軸吟・叩いたら割れるガラスの少女です(紋章)

【グレー】植田のりとし選
入01・雨に煙る街はグレーになり二人(えり)
入02・グレーゾーン残してこその民主主義(よしひさ)
入03・曖昧にする日やさしいワンピース(弓)
入04・武器援助憲法九条灰色に(ほたか)
入05・ダークグレーのまま悲喜劇の幕を引く(まゆみ)
入06・グレーゾーンの秘密を抱いたパスワード(まゆみ)
入07・灰色の景色の中のヒト科ヒト(てつろう)
入08・政治家のどっちつかずの離れ技(南風)
入09・グレーの日友の電話に救われる(ほたか)
入10・笑っても泣いても心まだグレー(紋章)
入11・モリカケも桜もグレー星となる(悦子)
入12・主役にはなれぬグレーの自己嫌悪(てつろう)
入13・丹念にまぜてグレーが知らんぷり(みずほ)
入14・灰色の空が嬉しい花植える(紅雀)
入15・寛容へときにグレーも受け入れる(かわせみ)
入16・少年の空がグレーになった夏(聞明)
入17・にんげんをグレーに染める深い河(まゆみ)
入18・グレーな気分切り替える日のアロマ浴(かわせみ)
入19・グレーの日ピンクに替える日記帳(登華)
入20・永田町白黒よりもグレー好き(ちかよし)
入止・切り刻むグレーになった私色(聞明)
佳5・回復の友グレーヘアーと赤い靴(弓)
佳4・グレー色あなたの黒にあこがれる(樹温)
佳3・グレーから希望をひとつ渡される(聞明)
佳2・乙女の恋ロマンスグレーに憧がれた日(えり)
佳1・錯覚とグレー重ねて恋予感(登華)
準2・まっとうに生きるグレーのネズミたち(たもつ)
準1・少年はグレーゾーンで大人びる(奈津子)
特選・定年後少しグレーに赤を足す(紋章)
軸吟・ロボットにはグレーゾーンはありません(のりとし)

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課題吟披講の後は、恒例の自由吟の合評会。計22句。進行は紋章会長。
お疲れ様でした。


※次回例会は、8月の「第一日曜」開催です。ご注意ください。
《宮崎番傘8月句会ご案内》
★日時/2022年8月7日(日)13時〜16時
★場所/西地区交流センター・勉強室
★宿題
◎課題吟(各3句以内)
「一皿」
「指先」
「下手(へた)」
◎自由吟(1句のみ、合評会用のため自由参加)
※投句作品は、未発表の自作に限ります。
※句箋は会場に用意してありますが、手作り句箋でも可。句箋のサイズは、横5cm、縦21cm。
※句箋1枚に1句を縦書き。課題吟は無記名、自由吟のみ柳号を記載。
★投句料/300円
〈※年会費7000円納入済みの正会員は無料〉

※欠席投句の場合は、参会者に「投句一覧表、投句作品記入の句箋用紙、投句料」を預けてください。
※お茶等の提供はありませんので、各自ご持参ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、必ずマスクを着用してください。
※見学は無料。
※どなたでも自由に参加できます。事前の申込みは不要。単発の参加も歓迎。



《その他の連絡事項》
※2022年8月28日(日)は「第8回宮崎県現代川柳大会」を開催いたします。詳細は下記のチラシ参照。
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※2022年10月2日(日)予定の「川南土の子番傘川柳大会」は、開催中止となりました。

by ringo-utahime | 2022-07-17 23:35 | 川柳句会 | Comments(0)

2013年4月開設『りんご詩姫のブログ(新)』‥‥文芸川柳、フラメンコ、ボイストレーニング、パン教室、グルメ等々、趣味に生きる元気印「りんご詩姫」の〈気まぐれブログ〉。小さなスナックのママです。よろしく♡♡


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