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宮崎番傘8月句会

2022年8月7日(日)、西地区交流センターにて「宮崎番傘川柳会8月句会」を開催。13〜16時。
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出席18名+欠席09名=合計27名の投句者数。
各課題ごとに選者が合計35句(特選1、準特選2、佳作5、入選26、軸吟1)を選出。
脇取りは、宮﨑よしひささん。
下記に全ての入選句を紹介。
平入選は順不同。選者の披講順に掲載。
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【一皿】さわだまゆみ選
入01・熟女なり一皿ペロリたいらげる(みずほ)
入02・昭和史の一皿多い父の膳(二子)
入03・大好きな一皿最後まで食べぬ(南風)
入04・一皿に命吹き込む柿右衛門(ちかよし)
入05・一皿は野菜ばかりの思いやり(紅雀)
入06・夫より一皿多いのが私(紅雀)
入07・隣から一皿届く垣根越し(紅雀)
入08・支払いは皿の色です回る寿司(ちかよし)
入09・一皿へ匠の闘志燃え上がる(一徳)
入10・冷蔵庫もう一皿に悩む主婦(紋章)
入11・一皿を分け合い食べた昭和の灯(淳子)
入12・親父だけ一皿多い金曜日(よしひさ)
入13・一皿が届く昭和のとなり組(登華)
入14・手抜き料理ワンプレートで目くらまし(よしひさ)
入15・一皿に食べきれぬほどバイキング(彩香)
入16・飼い犬へ一皿増やす年金日(のりとし)
入17・一皿に込めた女房のラブソング(芳柳)
入18・あと一皿行けるか腹を押してみる(ちかよし)
入19・一皿にママ渾身の抽象画(二子)
入20・ミニマリスト一皿に盛るフルコース(みつ)
入21・持ち寄った皆の一皿盛り上がる(悦子)
入22・一皿に工房主の心意気(樹温)
入23・一皿の中で始まるフェスティバル(みつ)
入24・一皿へ母の愛情天こ盛り(淳子)
入25・一皿に盛っていいのか主義主張(九州男)
入止・一皿に精魂込めたシェフの技(よしひさ)
佳5・一皿の旬を分けたいひとがいる(かわせみ)
佳4・脱サラの夢一皿へ盛り切れず(みずほ)
佳3・帰省する母の一皿食べたくて(奈津子)
佳2・あと一皿スマホ頼りの新メニュー(悦子)
佳1・この一皿割るか残すか窯の前(たもつ)
準2・一皿にいのち託したさじ加減(紋章)
準1・避難所のカレー一皿温かい(ほたか)
特選・退院日旬の一皿追加する(のりとし)
軸吟・一皿を分けよと神の声響く(まゆみ)

【指先】太田ちかよし選
入01・指先にこっそり触れた雨やどり(みつ)
入02・写経して煩悩払う指の先(一徳)
入03・指先で命を奪う独裁者(九州男)
入04・指先からストレスを抜くパン作り(まゆみ)
入05・痛風の痛み指先まで来たか(九州男)
入06・節くれの小指で紅をつける母(登華)
入07・E.T.を真似て指先合わせる子(よしひさ)
入08・あの歌のルビーの指環まだ探す(義山)
入09・指先の匂いを嗅いだ母の風(みずほ)
入10・指先の触れた二人の勘違い(雪三郎)
入11・消毒へ差し出す子らの光る指(かわせみ)
入12・ユーチューバー指先だけで大富豪(悦子)
入13・指先にリング食いこむ三年目(南風)
入14・指先の荒れを気にせぬ母だった(紋章)
入15・指先のおしゃれ頑張るママブログ(二子)
入16・指先に女の勘のオンとオフ(てつろう)
入17・梅漬ける今年も指が真っ赤っか(登華)
入18・指先で世界巻き込む核ボタン(悦子)
入19・指先もじんじんします霜の朝(淳子)
入20・猿人にもどって磨く指の先(みずほ)
入21・指先のネイル淑女を取り戻す(かわせみ)
入22・指先でなぞり読んでる苔の歌碑(ほたか)
入23・ミサイルもメールも打てる指先で(二子)
入24・フォークダンス全神経の指の先(のりとし)
入25・指先に神を宿して土を練る(紅雀)
入止・指先に圧かけたがる初スマホ(雪三郎)
佳5・指先の一羽へ祈る鶴を折る(一徳)
佳4・指先の懺悔聞いてる夜明けまえ(九州男)
佳3・指先の流れる手話に弾む恋(紋章)
佳2・指先に女は嘘を絡ませる(てつろう)
佳1・指先のネイルアートが見栄を張る(淳子)
準2・指先で確かめているパンの生地(ほたか)
準1・指先で花折るように男折る(のりとし)
特選・指先で男一人を消すスマホ(まゆみ)
軸吟・指先が少し震える核ボタン(ちかよし)

【下手】主税みずほ選
入01・ホスピスの母へ治ると下手な嘘(ちかよし)
入02・下手な文字芸術的と褒められる(登華)
入03・下手ですがきっと笑ってもらえます(奈津子)
入04・夫婦喧嘩下手に口出ししない知恵(登華)
入05・盛付は下手だが味に自信ある(紋章)
入06・ワープロのラブレター来る不信感(南風)
入07・不器用な男が晒す素の童話(聞明)
入08・手料理は下手だが嫁はお人好し(淳子)
入09・下手なりに努力のあとを褒められる(紋章)
入10・板書文字下手が生徒に好かれてる(南風)
入11・口下手も思いかなったプロポーズ(樹温)
入12・ゴマスリが下手で出世は望み薄(よしひさ)
入13・口下手を足し算にしてトップの座(のりとし)
入14・下手に手を出したばかりに婿養子(てつろう)
入15・下手なりに書いてみよう筆心(えり)
入16・天才に下手の気持ちがわからない(紋章)
入17・下手な絵と一瞬見える一級品(南風)
入18・口下手と謙遜しつつ仕切る人(悦子)
入19・下手な絵もサブカルチャーと名付けられ(みつ)
入20・下手な絵が持て囃される新時代(まゆみ)
入21・息継ぎの下手な男の喉仏(聞明)
入22・下手でいい下手がいいよとほめられる(ほたか)
入23・生き方は下手だったかも明日は喜寿(芳柳)
入24・下手がいい精一杯に書く手紙(奈津子)
入25・口下手を個性に変えて売りまくる(のりとし)
入止・生きるのが下手だとわかる五十前(彩香)
佳5・下手なふり苦手なふりで生きてきた(みつ)
佳4・語尾の強さ心を隠す下手な嘘(えり)
佳3・下手すれば宇宙のごみにつぶされる(二子)
佳2・生き方の下手は下手なり道が出来(一徳)
佳1・生き方が下手な蝉にもある矜持(かわせみ)
準2・気づかないふりで見逃す下手な嘘(かわせみ)
準1・生き下手の悲しみを知る靴の底(のりとし)
特選・茶碗酒下手な生き方しかできぬ(九州男)
軸吟・少女羽化下手くそだった腕の中(みずほ)

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課題吟披講の後は、恒例の自由吟の合評会。計27句。進行は江藤九州男さん。お疲れ様でした。

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※次回の宮崎番傘川柳会は、9月の「吟行会」です。詳細は、上記の案内をご覧ください。皆様のご参加をお待ちいたしております。

by ringo-utahime | 2022-08-08 06:40 | 川柳句会 | Comments(0)

2013年4月開設『りんご詩姫のブログ(新)』‥‥文芸川柳、フラメンコ、ボイストレーニング、パン教室、グルメ等々、趣味に生きる元気印「りんご詩姫」の〈気まぐれブログ〉。小さなスナックのママです。よろしく♡♡


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