『猿』川柳

あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

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2016年1月1日(金)午前1時頃、自転車で宮崎神宮に初詣へ。
おみくじを引いたら「末吉」。うーん。

参考までに一般的な《おみくじの順序》を紹介。
大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶

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お店に飾る干支の置物を購入。

余談だが、スペイン語では「乾杯」を「SALUD(サルー)」というらしい。


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今年の干支にちなみ、課題『猿』の川柳を集めてみた。

【猿】
新しい紐よく稼ぐ猿につけ(亀山 恭太)
人間に飼われた猿のずるくなり(岩田 良信)
観光の猿の中にも憎い猿(岡田俗菩薩)
ゆさぶって見てたしかめる猿の知恵(浦 真明)
猿の目に進化してない顔もあり(深谷 草水)
臆病な猿は一生山に住む(井上婦由湖)
柿が実ると柿を欲しがる猿の欲(柏原幻四郎)
僕に似た猿求愛の枝ゆする(佐藤三十路)
イメージダウンお猿のいない日の箕面(大谷四季男)
ネクタイをした気の毒な猿の芸(石川 勝)
選挙などしなくて決まる猿のボス(上坂 末男)
猿の声出して身ひとつもてあそぶ(時実 新子)
猿真似はよそうと猿も考える(佐藤 良子)
電池切れの猿は御辞儀をしたまんま(中嶋百合子)
猿山のボスに札束など要らず(渡部 林平)
進化論何やら猿のなつかしさ(大家 北汀)
三猿になれぬ一票持っている(嶋 稜子)
猿回し猿の上前はねて生き(太秦 三猿)
三猿に徹し無色という美学(中臺 一司)
あいさつがおくれてしまうはぐれ猿(森中恵美子)
味占めた猿が過信の穴に墜ち(片山 辰巳)
いずれ人間ふり出しの猿になる(高橋 了)
絵馬堂へ猿軍団が屯する(益山 嘉次)
老い早く猿の素早さ身に付ける(塩田みのる)
おめでたい曲にすぐ乗る猿の肌(森中恵美子)
檻の猿お山の春を知らぬまま(田中 敦子)
家系図の一番上に猿がいる(黒田るみ子)
稼ぐのは俺なんだけど猿ぼやく(木村 和信)
喝采に甘え鵜のまね猿のまね(古川 日曜)
ガラス戸の向うも同じ猿である(樫村 日華)
ガラス張り猿も暴れて居られまい(鈴木 章)
北の国いつまで三猿続ける気(矢ケ崎神治)
旧弊の猿山ボスになる試練(井出 秀夫)
犬猿がエレベーターに二人きり(上村 博一)
犬猿に握手をさせる妥協案(片山 辰巳)
犬猿の夫婦揃って喜寿迎え(中田 君男)
犬猿も共に汗して町造り(澤田石勝二)
原子炉を抱きしめている猿でした(八戸むさし)
珈琲が嫌いな猿は置き去りに(森中恵美子)
小猿抱き渡る線路は雪しきり(和田 健史)
この指に誰も止まらぬ猿芝居(松岡恵美子)
猿蟹の頃からうまい握りめし(田中 南都)
猿たちの酒宴文殊の智慧を呼ぶ(永松 凱子)
猿知恵を借りに参ろうお伊勢さん(山中 慶子)
猿でさえする芸当もない男(森中恵美子)
猿と熊手伝うなんて言われても(脇坂多佳子)
申年へこんなあんなの猿の芸(加藤 心美)
猿の檻猿も友だち選ぶらし(川上三太郎)
猿の努力に猿の電車が走り出す(森中恵美子)
猿のボス寒波に集団自衛権(渡辺さだを)
猿まねでも好きこそ上手娘のバレー(比嘉 輝子)
猿まねに別れ奮起の古希燃える(岡本 夢川)
猿真似の列を離れて踏む噂(仁部 四郎)
猿真似もここに極まるゴルフ熱(西村佐久良)
猿や鹿地域へ活を入れに出る(井塚たけし)
三猿という究極の防波堤(鈴木 均)
三猿に徹したはての四面楚歌(小宮美奈子)
三猿に遠い煩悩慈しむ(阿部 巻彌)
三猿になれず同居を悔んでる(南川 哲夫)
三猿になろうなろうと歯を磨く(高山 涼髪)
三猿になれずお世辞もよう言わず(兵頭 俊子)
三猿のくらし呆けかと疑われ(及川 松鶴)
三猿の心励ますしたたかさ(上藤 民子)
三猿のひとつをたりにして泳ぎ(白河 関子)
三猿のふりで逃げきるのも他人(戸田多美子)
三猿は古いと孫の処世術(羽田 桐柳)
三猿を決めると肚の虫が鳴く(竹原汚痴庵)
三猿を通して過疎に丸く住む(吉武 豊則)
三猿を真似て余生は丸く生く(手島 太朗)
三猿で丸く生き抜く老いの智恵(藤田 勘芳)
三猿になって伝統守り抜く(伊藤 紀子)
三猿の母を主役に据えた膳(小野 美子)
昭和十九年十日の猿の芸(椙元 紋太)
進化ない猿は賢く見えてくる(前 たもつ)
人類は猿にも劣る戦好き(渡辺 良一)
荒ぶ世を三猿主義で丸く生き(多田 六朗)
ゼンマイで動くニンゲンらしい猿(須藤しんのすけ)
吊りの輪へ猿顔負けの子の演技(小山 寿恵)
天と地の間で人の猿芝居(山田婦美子)
人間が居ないと生きて行けぬ猿(小倉慶司郎)
人間に飼われた猿のずるくなり(岩田 良信)
人間に進化する日の猿不安(安永 理石)
人間のエゴに付き合いきれぬ猿(五十嵐 修)
忍の字を北限吹雪の猿に見る(石田 敏美)
ネクタイを上手に締める猿を飼う(森中恵美子)
退く日までボス猿守り抜く地盤(大河原信昭)
鼻歌も出そうな猿の露天風呂(大塚 牧人)
離れ猿群れの掟を恋しがる(武山 博)
反省猿逝ってユーモアふと陰る(庄内 粂蔵)
反省の猿にならって人となる(竹嶋 史)
反省は猿がかわってしてくれる(津川 紫晃)
反省を猿に頼んだ人気取り(西山 正夫)
反省をしない猿にはギャラは無い(番場 洗之)
羊から猿へバトンの除夜の鐘(宮地貞二郎)
ひと呼吸してここからが猿芝居(山縣 双華)
風化した三猿歴史語り出す(後藤 早智)
ふるさとに帰ってゆっくり猿になる(澤村 哲史)
舞台裏ボスが手を貸す猿芝居(八十田洞庵)
ペットから自立を目指す猿の知恵(畠田 滋矩)
北限の猿が教える助け合い(星野睦悟朗)
北限の猿に我慢を教えられ(長瀬 熙美)
本当のワルになれないかみつき猿(上山 勧)
ボス猿の背中もやはり寂しそう(岩井 三窓)
ボス猿の睨みをきかす岩の上(箱木つとむ)
ボスの座を狙う野猿の自己主張(安藤万千子)
身内だけ庇うポンチ絵猿芝居(大渕 達弥)
三猿を彫りおめおめと生き残る(尾上 八重)
見て聞いて言わざる猿は何もせず(平谷 伊佐)
無党派の猿が転居をくりかえす(加藤友三郎)
群れたがる猿は不戦を歌わない(財前 渓子)
沐猴の猿にはあらず風の汗(門田 澄江)
モナリザも猿も微笑は持っていた(森中恵美子)
紋付きも揃いの猿とおめでとう(森中恵美子)
山の群れに戻れぬ猿の失語症(堀田 英作)
雪景色湯冷めはせぬか温泉猿(松下 彰)
雪紅葉猿は団子でいい湯だな(小林 青柳)
湯に浸かる猿はヒト科の顔になる(小島 一風)
ヨーロッパ各地を日本猿がゆく(藤原 鬼桜)


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by ringo-utahime | 2016-01-01 04:13 | 川柳(課題別) | Comments(2)